26Nov
必勝を期して臨んだ、最後の浜名湖オープントーナメント。
ラスト一投のドラマに、勝利の女神は微笑んだのか?
4年に渡る挑戦の軌跡、ここに完結です・・・!
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最後の浜名湖オープントーナメント
皆さんこんにちは、KenD(けんでぃ)です。
毎週土曜はソルトの日・・・と言う事で、今回は最後の挑戦となった2016浜名湖オープントーナメント最終戦の本番編をお送りしたいと思います。
(前回のプラ編はコチラ↓)
さてこの日は珍しく、毎年続く「雨の最終戦」を見事に裏切る晴天・無風のコンディションでした。
週前半に真冬を思わせる寒波に見舞われたのがウソのように、ポカポカとした陽気に・・・。
そして潮回りは最も釣れるとされる「大潮の下げ」、否が応でも期待は高まります。
この日の私の戦略は、非常にシンプルなものでした。
前回見つけたビッグフィッシュパターン、「庄内湖のシャローストラクチャー」を貫徹する事。
通常いくつかバックアップを持っておく事にしているのですが、この日の目標は”優勝”ただ一つ。
と言うわけでたとえノーフィッシュを喰らおうとも、あえてこのパターンと心中しようと覚悟を決めて臨みました。
大誤算!「流れない大潮」
そしていよいよ大会はキックオフ。
しかし最終フライト(泣)から一路メインポイントを目指すも、そこには既に目を見張るほどの船団が・・・。
昨年の優勝ポイントでもあっただけに当然ですが、ここまでのドッグファイトになるとは正直予想外でした。
けれども、やはり自分の狙っていた「最も浅い側」のバンク沿いの杭はフリー状態。
狙っていた流し方は出来なくなったものの、辛うじてポイントには入る事が出来ました。
けれどもここで、第二の誤算が襲い掛かります。
トーナメントタイム中は終始ガンガン流れるはずの下げ潮が、ピクリとも動いていない・・・。
完全無風の天候も相まって、鏡のような湖面は完全に静まり返っていたのです。
やはり流れが効かないせいか、誰一人としてキャッチは無く、1人、また1人とポイントを離脱。
私も岸側を入念にチェックした後、ひとまずその場を離れる事を決めました。
しかしその時点では、実はあまり焦ってはいませんでした。
浜名湖では、潮時表の時間と実際の潮の動きが大きくズレることが良くあります。
良く考えてみると、朝に大会会場に向かう途中、本来下げている時間なのにまだ上げていた・・・。
これは「遅れる下げ」のパターンだと予想し、流れ出すその一瞬にベストポイントに立てるよう、タイミングを計る事にしたのです。
そこで庄内湖内のポイントをランガンして、その時を待つ事に。
しかし行く先々で、ことごとく他の選手とバッティング。
庄内で未だかつて見たことが無いほどのボート密度に圧倒されます。
しかも悪い事に、ノーマークだろうと高をくくっていたバンク側のポイントまでもバッティング。
後で知った事ですが、その選手もシャローパターンを掴んでいたのだそうで、HOT上位ランカーの凄味を改めて痛感する事になりました。。。
(しかもその時、推定80UPを掛けてラインブレイクしていたのだそうです!!)
その上、待っても待っても下げが効きだす「その時」がいつまでも訪れません。
ストラクチャー周りの水を見ても、本当に流れが分からないほどピクリとも動かないのです。
「これは、本格的にマズイかもしれない・・・」
大移動が頭をよぎりますが、しかし目標が優勝である以上、そのエリアから動いたら負けだと自分に何度も言い聞かせます。
そしてややロングキャストした一投に、待望の1本目、55cm-1kgアップがヒット!
(すみません、画像はイメージですw 動画撮影してありますので、UPをお待ちください・・・ルアーはスパロー14g)
これをヒントに、ロングアプローチを心掛けてランガンを再開。
しかしバイトは遠く、「もしや今日は流れやすいスポットの方が良いのか?」と、流心部も一応チェック。
けれども全く反応が得られず、シャロー寄りに狙いを戻すと杭ギリギリのところでバイト!
しかしリヤフック一本掛かりで、(おそらく)身切れで無念のバラシ・・・。
(後で知った事ですが、このリヤフック一本掛かりと言うのが重要なヒントだったのですが・・・)
崩壊しそうになるメンタルの中で、何とか無理くりヒットした条件を整理します。
もしや「ロングディスタンス」かつ「タイトなコース取り」が必要なのか?
そう判断してアプローチを修正し、ようやく60UP・2kgクラスのキッカーをキャッチ!
そしてランガンを繰り返し、黒田選手の目の前で(笑)、ようやくリミット達成となる3本目の60㎝弱、1500クラスを揃えました。
しかしここまでで、推定ウェイトは約4500g・・・例年6~7kgに達する勝利ウェイトを考えれば、到底優勝には辿り着けません。
タフコンディションでローウェイト戦になるとしても、最低5kg代後半に乗せなければ可能性はないでしょう・・・。
結局この日、庄内湖の下げ潮は最後まで効く事がありませんでした。
そうであれば、もはや頼るものは「風」しかない・・・。
浜名湖に伝わる「風の格言」に、最後のドラマの希望を託します。
僅かながらも吹き出した風が、最も強く当たるストレッチにラスト・アプローチ。
ほんの少しさざ波立った湖面に吸い込まれたスパローが、思いに応えるかのように連続ヒットを呼び寄せます!
そしてそのサイズは・・・!!
・・・無念にも、入れ替えならず・・・。
これにてKenDの、“LAST HOT”はタイムアウト。
ラスト1秒まで信じ続けたドラマは、ついに起こらずじまいでした・・・。
こうして私の、輝けなかった最後の1日は終わりを告げたのです。
完敗。驚愕の優勝ウェイト
そして帰着した私を、さらなる衝撃が襲いました。
優勝ウェイトは、何とHOTレコードウェイトに迫る70UP3本・8200g。
ローウェイト戦の予想を裏切る、下手をすればダブルスコアにされかねないほどの完敗でした・・・。
(苦節13年、U選手の見事過ぎる初優勝劇でした・・・誰かもっと良い写真下さいw!)
しかもそのエリアは、全くノーマークだった庄内湖出入り口部。
2位の選手も同様のエリアから出ており、プラでその爆発力に気付けなかった私は、試合が始まる前から負けていた事を痛感させられました。
(画像はdostructureさんより)
そして2位表彰台のS選手は、見事初のシリーズチャンピオンに・・・。
ともに切磋琢磨し、その努力を見つめ続けてきただけに、その栄冠には他人事と思えない感動がありました。
S選手のブログに詳しい戦略等つぶさに書かれていますので、ぜひ読んでみて頂きたいと思います。
嬉しい知らせはさらに続きます。
何とヤングアングラー応援企画で、今年から初めてHOTにエントリーしてくれたI選手が見事3位表彰台を射止めたのです!
その上ビッグフィッシュをキャッチした庄内湖出入り口部の別のスポットは、
「庄内の奥が流れないため、少しでも流れのあるエリアを探して」辿り着いたとの事。
本番での見事なアジャスト力に、会場に感動と衝撃が走りました。
(同船のS選手も見事7位のダブル入賞。努力は裏切らない・・・本当にお見事です!)
確かに考えてみれば、本命のメインエリアに隣接する、この日唯一流れが効いたスポット。
しかし「過去の実績が無い」ために、その可能性を検討すらしなかった自らの思考停止を深く恥じる結果に・・・。
そしてさすがのビッグフィッシュを持ち込んで、TOP50の神谷プロが2尾で4位表彰台に。
私はそれに続く5位・年間ランキング3位で最後のHOTを終える事となりました。
優勝を期して臨んだ、最後の浜名湖オープントーナメント。
その魅力を伝える動画の撮影もあり、トーナメントの感動を少しでもお伝えできればと奮闘しましたが・・・これが、精一杯でした。
悔しさは残りますが、今は自分をここまで育ててくれたHOTに、深い感謝の気持ちでいっぱいです。
思えば数年前、私はシーバスは昼は釣れないと本気で思っていた完全ド素人アングラーでした(苦笑)。
HOTのベテランアングラーの方々に手取り足取り教えて頂き、ここまで来られたのは考えてみれば奇跡です。
人は小さなきっかけで、大きく変われる事がある。
そして私の場合、それは浜名湖オープントーナメントでした。。。
(試合後のマグロパーティ。和気あいあいとした雰囲気もHOTの魅力です!)
この素晴らしい舞台を整えて下さった運営者の皆様、そして時に学び合い、時に激しく競い合ってきた選手の方々。
HOTの歴史を創り上げて来た全ての人達に、今、感謝の思いが溢れて止まりません。
浜松の誇る日本最大級ソルトトーナメント・HOTのますますの発展を、私は固く信じています。
大ベテランの悲願の優勝、ニューチャンピオンの誕生、そして新たなる世代の台頭・・・。
10年の時を刻んだ浜名湖オープントーナメントの歴史に、新時代の足音が聞こえてきています。
明日の主役となるべく、ぜひ皆さん、奮ってHOTにエントリーしてみて下さい!
私の4年間の挑戦は終わりましたが、HOTを思う気持ちはこれからも変わることはありません。
本当に本当に、ありがとう浜名湖オープントーナメント!!!
HOT・パーソナルリザルト
<2013シーズン>
・第1戦:10位
・第2戦:11位
・第3戦:15位
・第4戦:18位
▼年間ランキング:4位
※真似と運だけで、何となく上手くいったデビューシーズン
<2014シーズン>
・第1戦:27位
・第2戦:22位
・第3戦:23位
・第4戦:4位
▼年間ランキング:8位
※トーナメントの難しさに直面した苦難のシーズン。最終戦の初表彰台が分岐点に
<2015シーズン>
・第1戦:優勝
・第2戦:4位
・第3戦:21位
・第4戦:優勝
▼年間ランキング:3位
※初優勝を含む2勝を挙げるも第3戦で失速。試合のプレッシャーで眠れなくなるw
<2016シーズン>
・第1戦:優勝
・第2戦:リタイヤ(エンジントラブル)
・第3戦:7位
・第4戦:5位
▼年間ランキング:3位
※年間チャンプを狙うも、エンジントラブルで夢は潰える。悔しくないと言えば嘘になりますが、思えばここまで来られたことに感謝で一杯です。
★追記:トーナメントの動画がUPされましたので、ぜひご覧ください!
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コメント
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何をどう考えて釣りをしていったのか、その流れが非常におもしろかったです!
釣れたシーンをつないで作られた釣り番組より、全然魚が釣れていない田辺さんの「Go for it」の方がおもしろい今日この頃ですw
ありがとうございます!
マニアックなコンテンツなので、楽しんで読んで頂けた事は本当に嬉しく思います(^^♪
「魚が釣れなくても面白い」と言うのは本当にディープな楽しみ方だと思います(笑)。
そのうち動画も公開したいと思いますので、楽しみにお待ちいただければ幸いです!
You could definitely see your expertise within the paintings you write. The world hopes for more passionate writers like you who aren’t afraid to say how they believe. Always go after your heart. “Everyone has his day and some days last longer than others.” by Sir Winston Leonard Spenser Churchill.