アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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[D] 安くて刺さる!”トリニティS-1″はトレブルフックの決定版か!?

ショートシャンク&内向きポイントを極めた“トリニティS-1”
安くて刺さり抜群な、トレブルフックの決定版!?
実は非常に優秀な、隠れた名作を紹介します。

notice : Please select your language and translate by “Google Translator”on the sidebar(or selectbox below).Thank you!

ショートシャンク&内向きポイントの究極

皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
思いがけずマニアックな支持を頂き、長期シリーズとなっているトレブルフック特集。
前回は、ロングシャンクのメリットとデメリットをお話いたしました。

その際、ロングシャンクフックの「ルアーアクションへの悪影響」を挙げました。
そしてそれを解決する、ショートシャンク内向きフックの可能性も・・・。

(susquehanna fishing tackle HPより)

日本でも気軽に手に入る、上のマスタッド・エリートトレブルのようなフックは無いものか!?
色々と探し求めていたところ、バッチリのトレブルフックに辿り着きました。
それが・・・トリニティS-1(odz)”です。

土肥富HPより)

というわけで今回は、ショートシャンク&内向きポイントを極めたTRINITY S-1の実力をシェアしてみたいと思います。

 

とにかく”刺さる”!

まずはこのトリニティ、ぱっと見てすぐ分かる通り「ショートシャンク」かつ「針先が内向き」になっています。
注目はその内傾の深さ
似たコンセプトのトレブル21(がまかつ)と比べても、かなり強く内側に傾いています。

(ちなみに、縦アイのフックハンガーに対してセンターバランスになる様に設計されています)

トレブル21の時に書きましたが、フックポイントがアイ方向に向いていればいるほど、理論上フッキングパワーのロスは少なくなります。

と言う事は、貫通力はかなり高いのでは?と期待して実験してみたところ、その通り!
ピアストレブルにだけは敗北しましたが、トレブル21やトレブルSP-Mよりも(実験上)刺さりが良かったのです。

そして実釣で使ってみても、まぁ刺さること刺さること。
「針先が乗っているだけ」と言う事はまず無く、ほとんどの場合バーブまでしっかり貫通していました。
ちゃんと刺さり切っているためか、曲がったり折れたりも少なかったというのが実感です。
(ワイヤー自体は中軸くらいで、さほど強そうには見えないのですが)

ですので結果として、「刺さってしまえばバレにくい」フックと言う印象を抱いた次第です。

 

ショートシャンクで軽量。思わぬメリットも?

そしてこのトリニティ、嬉しい事にまずまず軽量に作られています。
私が計測した平均値では、#4番のフックで1本0.67g程度。
トレブル21などとほぼ同等で、平均的な重さのトレブルフックと言えると思います。

(がまかつHPより。トレブルSP-Mはさらに軽いです)

しかもショートシャンクと来ていますので、当然フックの慣性力は低くなるでしょう。
結果としてアクションへの影響が少なく、ルアーがキビキビと動きます
特にシャッドや細身のミノーなどに装着すると、ピアストレブルとの動きの違いを実感できました。

そして嬉しい事に、意外なメリットもありました。
シャローのリップラップをクランクで小突いていくような時、大敵となる「根掛かり」。
しかしトリニティを使うと、多少なりともスタックが減少すると感じたのです。

その理由はおそらく、1つにはショートシャンクである事。
そしてもう1つは、フックポイントの内傾が強い事にあるのではないかと思います。
ゲイプが狭く、かつ大きく張り出したベンド部分が先にストラクチャーに当たりやすいのかもしれません。

そして極めつけに嬉しいのは、その価格設定。
何と8本入りで定価350円と、近年のフック高騰の中では破格の安さ
もうこれ以外必要ないのでは???というくらい、トレブルフックの決定版ではないかと思いました。

 

たった1つの、しかし大きな弱点

そんなわけで一時期、ほとんどトリニティしか使わないくらいにハマッた時期がありました。
しかし使い込むうちに、次第にある弱点に気付くことに。
それは・・・ショートバイトを乗せづらい」と言う事でした。
特に春先などの低水温期・・・大好きなサスペンドジャークベイトの釣りにおいて、「乗らないバイト」が多発してしまったのです。

そして何とかしようとあれこれ試すうちに、最もフックアップ率が上がったのがトレブルSP-M(がまかつ)”でした。
以前の記事にも書きましたが、SP-Mは圧倒的な「ゲイプの広さ」がその特徴。
ルアーをかすめる様なショートバイトに対する、ワイドゲイプフックの強さを痛感する事になったのです。

(左:トレブルSP-M 右:トリニティS-1)

この点において、針先を強く内傾させているトリニティはどうしてもゲイプが狭くなってしまいます。
これによって対ショートバイト性能が低下するという、大きな弱点を抱える事になっているのではと推測しています。

 

「安くて刺さる」スタンダード・トレブルの決定版

というわけで対ショートバイト性能に弱点を抱えるため、今はジャークベイト・トップ系には使用していません
同様にクランクやバイブレーションにおいても、乗らないバイトが増える低水温期は使わないようにしています。

しかし逆に言えばそれ以外のシチュエーションでは非常に有効で、ハイシーズンには出番が増加
特に価格の安さは特筆すべきメリットで、針先の鈍った高級フックを長く使うくらいなら、トリニティをどんどん新品に交換した方が確実に釣果は上がるのではないでしょうか。
その意味でフックがすぐ駄目になるハード・ストラクチャーでのクランキングなどには、特に適したトレブルと言える気がします。
(根掛かりもしにくいですし)

というわけで、総合的に言えばとても優秀なトリニティS-1。
特に「安くて」良いトレブルフックという意味では、もはやこれ一択の決定版と言って良いのではないでしょうか。
メーカーさんの知名度が高くない(?)ので心配になるかもしれませんが、強くお勧めできる隠れた名品だと思います。
(トレブル21とかも値上げになっちゃいましたしね・・・)

 

 
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