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鋭くなくても良く刺さる!?名フック 「 トレブル21」のメカニズム

旧世代のトレブル21が、貫通力で新製品に勝る!?
針先の「鋭さ」だけじゃない、フックの「刺さり」のメカニズム。
信じ難いけど実はスゴい、名フックを見直します。

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●トレブル21が最強?

OSPなどの横アイのルアーに対して、センターバランスとなるトレブル21。
前回はそのメリットについて書いてきました。

前回記事:【トレブル21の逆襲】

20150323_141005

このメリットを生かして、2015シーズンはルドラなどで使用。
トレブルSP-MやST-36、純正フック(トレブル13?)と使い比べて感じたのは、「トレブル21が最も折れづらく、かつ曲がりにくい」という事でした。

旧世代&中軸フックなのに、そんな事があり得るのでしょうか?
今回はトレブル21の強さの謎について考えてみたいと思います。

 

●ワイヤ―は強くない

さてこのトレブル21、一体なぜ伸びないのか?
まず考えたのが、「実は材質(ワイヤー)が強いのではないか?」という事でした。

という事でフックをペンチで無理矢理曲げてみたのですが、まあまあ簡単に曲がってしまいます・・・。
ヤワいと感じるルドラ純正よりはちょっと強い?という感じで、最新のトレブルSPのように「硬い」感覚はまるでありませんでした。

たぶん、「折れる」ではなく「曲がる」系だと思います。

20150706_112541(ルドラ純正。ちなみにこれは琵琶湖のバスにやられました・・・)

という訳で、実はワイヤーが強い・・・という推測は外れてしまいました。

 

●刺さり切れば曲がらない

ところでもう1つ、使っていて気付いたことがありました。
それは「フックが完全に貫通しているケースが多い」という事です。

フックポイントが引っ掛かっているだけで、バーブまで貫通していないケースは良くあるかと思います。
しかしその状態ですと、フックポイントを支点に外側に引っ張られる(下図緑矢印)事になりますので、テコの原理でフックが開きやすくなってしまいます。

20150502_210040

逆に貫通し切っていれば、ベント部分に力がかかる(赤矢印)ため、伸びる(折れる)事は少ないと考えられます。
ワイヤーが強くないとすれば、「貫通力が高く、バーブまで刺さり切るケースが多い」事が、トレブル21の曲がりにくさの理由なのではないかと思うのです。

 

●フッキングのベクトル

こんな事を言うと、新世代のトレブルSP-Mより、旧世代のトレブル21の方が貫通力が高いわけないでしょう!?と思われるのではないでしょうか。
私も、当初はどうしてもそうは考えられませんでした。

しかしそうとでも考えないと、貫通するケースが多い理由が説明できない・・・。
という事で思い至ったのは、「フッキングのベクトル」

トレブルSP-Mを始め、多くのフックは引っ張り方向(緑)に対して、フックポイント(赤)がほぼ平行に作られています。

20150502_215947

しかしこの場合、下の写真のようにフッキング時にポイントが斜めになって刺さるため、フッキングパワーが弱まってしまいます。

IMG_20151222_194047

引っ張り方向(青矢印)と、フックポイントの向き(オレンジ矢印)の角度のズレが大きい。理論上、フッキング時にこの2つが平行になる場合が最も貫通力が高まるはず)

一方でトレブル21は、フックポイントが内側に傾いています。
こうなるとフッキング時のポイントの角度が引っ張り方向に近づくため、フッキングパワーが伝わりやすいと考えられます。

IMG_20151008_162722

さすがにポイントの鋭さは、ロングテーパ―を採用した新世代のSP-Mの方が上でしょうから、結果的にトレブル21が貫通力で勝るためには、こうした「フッキングパワーの伝達率」が優れているのではないかと想像します。

(実証実験を行ったわけでは無いので、本当にトレブル21の方が貫通力が高いかは明らかではありませんが・・・)

 

●ゲイプは狭くない

ところでこのような内傾タイプのフックは、「ゲイプ幅が狭くなる」という欠点があります。

IMG_20151008_163652(赤矢印部分がゲイプ幅。内側に曲がっているので狭くなるのは当たり前ですが・・・)

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すると前回指摘した、フックの「初期掛かり」(魚体にフックポイントが触れる確率)が悪くなるのではないかという心配が出てきます。

しかし実は、内傾しているにもかかわらずゲイプ幅は狭くありません
トレブル13と比べてみると、ゲイプ幅(赤)はほぼ同じ事が見て取れると思います。

20150419_113302
(ちなみにトレブルSP-Mはワイドゲイプなので、それと比べるとゲイプは狭いです)

なぜこうなるかと言うと、通常のフックよりもベンド部分(緑)がワイドになっているからと思われます。

IMG_20151008_162722

 

●しかも軽く、サスペンド調整が容易

ベンドをワイドにすることで、ゲイプ幅を保ったまま内傾させて貫通力を上げる
夢のような素晴らしいフックじゃないか!・・・と思うのですが、ワイドにした分、重くなってしまわないかが心配になります。

しかし下の表を見て頂けると分かるように、結論としてむしろ軽い部類に入ります。

48(がまかつトレブルフック標準自重リストより)

理由はたぶん、シャンクが短いからではないかと想像します。
ともかく、重量調整がシビアなサスペンドプラグなどには、非常にありがたい設計だと思います。
(ちなみにシャンクが短い事の効果については、あらためて書いてみたいと思います)

 

●見直したいトレブルフックのスタンダード

良く刺さって曲がりにくく、しかも軽い
トレブル21は使えば使うほど、良さがじわりと感じられるフックでした。
派手さは無いですが、トレブルフックのスタンダードとして、今一度見直されるべき名フックではないかと思います。

古くて新しい?トレブル21、ぜひ再考されてみてはいかがでしょうか。
(安いのも良かったのですが、350円から500円に大幅値上げされてしまいましたが!)

 

 

★追記:アメリカ仕様の「トレブルEWG」は、形状が同じで表面未処理&ポイントが鋭いらしく、もっと良いとの情報を頂きました、ありがとうございます。
ぜひ試してみたいと思います!

1421667472

※ちなみに、縦アイのルアーにはトレブルSP-Mをメインに使用しています。それについてはコチラ↓

 

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