11Jul
圧倒的な低伸度性で、異次元の操作感を実現する“PEプラッギング“
しかしあまりのダイレクトさに、セッティングが非常に困難・・・。
そのネガをついに克服する、スペシャルな一本を紹介します。
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グラス×PEの新世界
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて先日は、最近ハマッているPEラインを用いたテクニカル・プラッギングゲームを紹介しました。
現時点では、トップウォーターにはナイロンラインを用いる事が一般的だと思います。
しかし良く浮いて伸びにくいPEを合わせる事で、
・ルアーの立ち上がり(浮き上がり)が良くなる
・遠距離でもキビキビとした動きが出せる
・距離によって操作感が変わりにくい
・ラインブレイクしにくく、巻き替えの手間が少ない
といったメリットを実感しています。
しかし伸びの無いPEと合わせるには、それに適したロッドが不可欠・・・。
というわけで今回は長いこと探し続けて、やっと見つけたスペシャルな1本を紹介したいと思います。
グラスコンポジットのテクニカル・プラッギングロッド
さて前回も書きましたが、PEを用いたテクニカル・プラッギングでは「ルアーの動き過ぎ」が問題となります。
なぜならPEラインは圧倒的に伸びが少ないため、普通のロッドでは水に絡めるような繊細な動きが出しにくいのです。
ですからソフトなティップが不可欠になるわけですが、ソリッドティップのフルレンジC67MH/SLでもまだ硬過ぎると感じました。
そこで見つけ出したのが、同じフルレンジシリーズの“C63M/G“というグラスコンポジット・ロッド。
Mクラスのショート・グラスロッドと言う、まず他では見ないようなスペックです。
それは基本的に、世の中のグラスロッドはクランキングを想定したものが大半だからではないかと思いますが・・・。
この6.3フィートと言う絶妙な短さが、トップウォータプラグやフローティングジャークベイトを操作するのに最高。
ショートロッドは繊細な操作がしやすいですし、単純に疲れにくいというメリットも見逃せない所だと思います。
そして製法としては、おそらく基本的にベースのブランクはピュアグラス。
(ティップだけグラスを継ぐとか、ちょっとグラスを混ぜてあるカーボンとかでは無い)
そこにベリー辺りからカーボンの補強を入れた、一般的なグラスコンポジット構造なのではないかと思います。
(注:これは私が使ってみての想像ですので、本当は違うかもしれません。間違っていたらご指摘ください!)
ですからティップ部分はグラスらしいしなやかさに溢れており、これがPEの伸びの無さを見事に相殺してくれます。
それでいて補強されたベリー以下は操作時にはあまり曲がらないため、パラボリックなグラスクランキン・ロッドのようにベナンベナンで動かし辛い・・・と言う事もありません。
結果としてティップだけの小さな振り幅で、プラグを生き生きと動かせるアクション設定になっていると感じます。
そしていざビッグバスを掛けると、グラスらしく良く曲がってくれるのも嬉しいところ。
レギュラーアクション位の感覚で、バレやすいPEラインの特性を補ってくれると思います。
リフティングパワーもかなり余裕のある設定で、エビモのパッチに潜った54cm,2kgUPを見事にリフトしてくれました。
(初回のテストで、良い魚を獲らせてもらいました♪)
4号位を合わせておけば50lb程の強度はあると思いますので、ラインブレイクもまずあり得ません。
PEは劣化し辛いので、1年間巻きっぱなしで余裕なのも非常に嬉しいポイントです。
もうナイロンには戻れない?
そんなわけで“フルレンジC63M/G“との出逢いによって完成した、PE・テクニカルプラッギングゲームのセッティング。
距離に左右されない異次元の操作感が気持ち良過ぎて、もはやナイロンには戻れないかも!?と思わせられるほどでした。
近距離のバンク撃ちならナイロンの伸びも気にならないかもしれませんが、個人的にはロングキャストするならもう絶対PE!と感じたのが正直なところです。
グラスらしく適合ルアーウェイトの幅が広いのも嬉しいところで、3/8~5/8ozの間なら本当に快適に使えると感じました。
サミーやワンテンといった1/2ozクラスを中心に、上はルドラクラスまでしっかりと動かせる印象。
1/4ozまでいくと若干軽過ぎるように思いますが、ワンズバグやコーリングペッパーなどの3/8oz前後のポッパーにも最適でしょう。
ちなみにプラグではありませんが、バズベイトをバンク際にショートキャストする釣りにも非常にマッチするように思います。
短さを利してアキュラシー・キャストを決めやすいですし、ラインの伸びが無いので着水後すぐにバズが浮き上がってくれます。
立ち上がりからの数十cmが勝負のバンク・ビーティングでは、大きな武器になると言えるのではないでしょうか。
欲を言うと、ベリー辺りまでX状のカーボンテープを巻いたらネジレが減って良かったのかも?とは少し思いました。
逆に言えばそれくらいしか指摘出来ないくらい、バッチリ決まったセッティングと感じた次第。
これが僅か1万円台で買えるわけですから、良い時代になったなぁ・・・と心から感謝しています。
プラッガーの方には強くお勧めできるスペシャルな1本ですので、ぜひこれでビッグバスにチャレンジしてみて頂きたいと思います。
※ちなみにフォロワーの方に教えて頂きましたが、あのアイクがデザインした「Abu Garcia “Ike” Series Delay Cast Rod 6’4″ Medium」というグラスコンポジットも同様の使い方に最適な一本だそうです!
タックルウェアハウスで注文する必要がありますが、送料含めても2万円以下だったそうですので、ご興味のある方はコチラも是非試してみて下さい!
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コメント
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はじめまして。
いつも楽しく拝見させて頂いております。ひとつお伺いしたいのですが、リーダーは付けてらっしゃいますか?
ご教示頂ければ幸甚です。
いつもありがとうございます!
非常に鋭いご指摘でドキドキしましたが・・・私の場合、基本的に4号以上のPEラインにはリーダーを付けておりません。
ただしこの時は、ポッパーを少し沈めて深い音を出したかったために、わざと「オモリ」代わりにフロロのリーダーを付けておりました。
あるいは伸びが少し欲しい時にはナイロンリーダーを付けるなど、色々とバリエーションが考えられると思います。
トップは基本ナイロン20lbを使用しており、PEはルアーにタイトな動きを出したいときのみ使用しております
バスフィッシングにおいて、PEは基本的に特殊な事情がない場合ピックしてはならないかな・・と感じました。
というのも、バスのキャッチ率における問題点があると思っているからです
1つはPEの伸びのなさでは薄掛かりに対応できない点
もう一つはビックバスを掛けたとき竿のトルクだけではなく、糸のトルクで止める必要がある点
特に薄掛かりが多いトップにおいてはPEの伸びのなさによるフックアウトは致命的かな・・と思ってます
ですので、PEラインはこれらのデメリットを踏まえた上でメリットが上回る状況に合わせるための特別なラインになるのではないか。というのが私の意見です
いつも鋭いご指摘ありがとうございます!
「糸のトルクで止める」は名言かと・・・(^^)
まさしくその点で私もPEに挫折し続けていたのですが、グラスの特性は上手くその辺りを補ってくれると感じています。
とはいえ近距離であればナイロン20lbで何の問題も無いのですが、フルキャストしてディスタンスを取る場合は、個人的には伸びによる操作性の悪化が気になってしまいます・・・(;^ω^)