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:[D] 結局、4軸とか6軸とかって何だったの?

かつて一世を風靡した、「○×軸」等のロッド補強。
しかし決して利点のみの、バラ色の技術では無かった?
Xテープ補強の功罪を、今もう一度考え直します。

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「○×軸」って、結局何だったの?

皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて今回は、久しぶりに?ロッドのお話。
数年前に一世を風靡した、「4軸」とか「6軸」といったロッドのテクノロジーについてです。

今では一般化したロッドのXテープ補強ですが、聞く所によればシマノの“ハイパワーX”がその元祖のようです。
これはメインブランクの上にカーボンテープをX状に巻くという補強技術。
混同しやすいのですが、メインブランクの成型法であるスパイラルXとは全く別である事に注意が必要です。

(そして特許の関係?か、スパイラルXはシマノのロッドにしか採用されていないようです)

さてこの手のXテープ補強、一時はだいぶ熱心に喧伝されてきましたが・・・最近ではだいぶトーンダウンしてきたように思います。
そこでこの手のロッドをさんざん使ってきた人間の1人として、多軸補強とは一体何だったのか?そのメリットとデメリットについて振り返って見たいと思います。
(ちなみに4軸とか6軸とか8軸といった違いについては、テープの巻き数の問題で大差はないと感じていますのでここでは同じものとみなします)

 

Xテープ補強のメリット

さて最近Xテープ補強のメリットを強く感じたのは、フルレンジC63M/Gを使った時のことでした。
この竿は超・貴重なグラスコンポジットのテクニカル・プラッギングロッドとして溺愛している一本なのですが・・・。
ある日リザーバーで使用した時に、意外な違和感に戸惑いました。
ルアーの弾道がブレて、ピンスポット・キャストが非常に決まりにくかったのです。

(私のキャスティングが下手だから、というのはもちろんなのですが・・・)

その時思ったのは決してこのロッドが悪いという事では無く、「ああ、そう言えばグラスってこういう感じだったなぁ・・・」という事でした。
近年、私は巻き物用グラスコンポジットロッドはゾディアスとエクスプライドシリーズの竿しか使っていません。
そしてこれらのロッドには、例外なくハイパワーXが採用されています。
つまりそれによる多大なアキュラシー性能の向上に、あらためて気付かされたというわけなのです。

ではなぜそういった効果が出るのかというと、これはメーカーが説明している通り「ねじれ」が減少するためだと思います。
特にピュアグラスロッドは手で曲げても明らかに分かるほどブランクがネジレるわけですが、これによって発生するブレが、おそらくはアキュラシーを低下させているものと思われます。
これにカーボンテープでX状の補強を入れる事で、捻じれを大きく減少させることが出来ているのだと考えられます。

ただしこの効果は柔らかいグラスロッド程よく実感できますが、逆に言えば硬いカーボンロッドではそこまで体感できないというのが個人的な感想です。
またそれによる「フッキングパワーの向上」も理論上は確かにあるはずだと思いますが、私は大体巻きアワセをしてしまうので恩恵は大きくないと感じます。
さらにリフティングパワーの向上についても、厚くなるので多少の効果はあるとしても、メインブランクをその分厚巻きにしても効果は変わらないのではないでしょうか。
(トルクに関していえば、それよりもテーパーデザインなどの方がよほど重要な気がします)

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ですからXテープ補強の明確なメリットは、「柔らかいロッドにおけるアキュラシー性能の向上」という点にあると個人的に感じている次第です。

 

もちろんデメリットも

そしてもちろん、この補強にはメリットばかりではなくデメリットも存在すると考えています。
一番分かりやすいのは補強に伴う重量増ですが、これに関しては正直そこまで気になるとは感じませんでした。
むしろ個人的に最も気になったのは、先硬さと言いますか突っ張る感じがした事だったのです。

例えばレジットデザインのグラスロッドシリーズでは、あえて補強を入れないピュアグラスが採用されています。
またソリッドティップモデルを始め、ティップ部分のみ補強を入れていないロッドも見かけられます。
これはつまりXテープ補強を施す事によって、メインブランク単体よりもだいぶ硬さが出るという事なのだろうと思うのです。

もちろんこれは利点にも欠点にもなり得る特性で、例えばエクスプライドシリーズなどはこれをうまく利用しているものと思われます。
つまりトルクと粘りに優れる低~中弾性素材をメインブランクに採用した上で、ハイパワーXによってシャープさを確保するという見事な味付けに活かされていると思うのです。

というわけでXテープ補強にはメリットもあればデメリットもあり、決してバラ色の「夢の技術」では無いように思います。
しかし上に書いたように、活かし方によっては有用な効果が出るのもまた確かだと感じています。
ですから私たち消費者としては、いたずらに○×軸といった宣伝に惑わされるのではなく、その特性を良く理解してロッドを選択していきたいなと思う次第です。
(そして溺愛するゾディアスのグラスシリーズに、いつの間にか172MH-Gのラインナップが加わっています!!)

 

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    • フカ
    • 2017年 11月 26日

    私はX軸補強について、軽量化、つまりカーボン使用量を削減するための技術と思っています。
    網目状の外観がX軸補強の特徴ですが、網目の隙間の面積だけ、カーボンが節約されているような気がします。
    私は厚巻信者で道具の重さを気にしない方なのですが、それもあって実は、あまり好意的な印象を持っていません。
    補強が必要な程度のブランク…と思えてしまうのです。
    私はグラスロッドについては無知ですが、仰るような妙に突っ張る感じは体感として非常によくわかります。
    補強によって厚巻よりも軽く硬く(≠張りがある)は出来るが、スムースな荷重移動が苦手なのかな?と思っています(薄巻ハイテーパーや、意図的な止めの利点は理解しています)。また、曲がった状態からの復元力は厚巻には敵わない気がします。
    一般アングラーには難しいことですが、可能ならば同一の元ブランクにハイパワーX、スパイラルXの有無を組み合わせたブランクを用意して「利きロッド」みたいな事を試してみたいですね。

    • ディープなコメントありがとうございます!

      非常に本質をとらえたご意見ではと思いまして、実は私も「補強する分、元のブランクを薄く作っているのではないか?」・・・と薄々感じておりました。
      ただ、仰る通り同一のブランクで補強の有無を比べないと、最終的な結論は分からないのがもどかしい限りです。

      ですから正直なところ、カーボンロッドに関しては「その分厚巻きすれば良いだけでは?」という考えになってきている所です。
      そんなわけでXラッピングに関しては、グラスコンポジットにおいてのみ明確なメリットを感じているという次第です。。。

  1. KenDさんいつも勉強させてもらってますありがとう。

    ついにココに触れましたね…
    僕も先の方が描いてらっしゃるようにX軸補強されてるロッドは厚巻きブランクスのロッドに比べるとトルクは著しく劣るというより、トルク、復元力?の無いロッドのように感じます。
    巻いてあるカーボンが少ないのですからトルクが落ちるのは当たり前で、けどそこにはメーカー側の何かしらの思いであったり考えであるのでしょうけど…

    フェニックス〜Gルーミス〜ノリーズ〜シマノ ファイナルディメンション〜ノースフォークJ2と移行してきた自分は最新のX軸を取り入れたロッドを使ってスイムジグでの60センチをかけた時に竿の復元力の弱さ、ルアーを弾きだすように射出出来ないロッドのトルクの弱さに驚きましが今のバスフィッシングに必要なものが盛り込まれた最新のロッドなのだからこういうもんなんだろうと納得しました。
    まぁそこはたかがバス、普通の男の人ならバスの引きになされるなんて事はあり得ないでしょうから。
    それに自分の実力ではデカバスを日に何本も水揚げ出来る腕はないのでバスが暴れるのをいなしてさえくれればバレることはないので十分なのですが、トルクの無いロッドで投げ続けるのはすこしシンドいですね。

    本物のブランクスに本当のガイドセッティング、ロッドビルドをわかってる方が組んだロッドは金額的にもマイノリティでしょうから仕方のないものでしょうけど、大手メーカー、有名メーカーがある程度の数を世に送り出すことによっての販売金額の多少なりとも安くなることに期待するのは駄目なんでしょうかねぇw
    キチンとした厚巻きブランクスへの補正X軸である事を切に願いますね。

    • こちらこそ、いつもお読み頂きありがとうございます!
      はい、今だからこそ・・・触れちゃいました(笑)。

      一時は宣伝のネタとして、夢の技術みたいに過剰に喧伝された感がありますが・・・。
      ご指摘の通り、トルクアップに関してはメインブランクの設定が遥かに重要だと感じます。

      記事中にも書いたようにグラスロッドの捻じれ補正には一定の効果を感じていますが、正直カーボンロッドに必要なのかは最近疑問に思っています。
      今はノースフォークを使ってみたくて仕方がありません!

    • ジャーキーガール
    • 2017年 11月 28日

    スパイラルXが出た当時、今までどおりの手順でスパイラルXを搭載したらパワーがありすぎるロッドになってしまったと聞いたことがあります。
    したがって通常の適正なパワーになるように加減してスパイラルXを搭載するのだと思っています。ですからスパイラルXはロッドの軽量化と感度の向上にもつながるのだと思います。

    • 貴重な情報ありがとうございます!
      なるほど、やっぱりそうなんですね・・・。
      その分メインブランクスの肉厚を調整しているのではと思っていましたが、だんだん確信に変わってきました。

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