5Sep
なんと軽量プラグから、メタルバイブの大遠投まで –
それでいてトラブルフリーとくれば、もはやベイトPEにメリットしかない?
驚くほど万能な、巻き物用ベイトリールのカスタムを紹介します。
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スーパーバーサタイル・カスタム
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さてリールパーツの大手オンラインショップ、“ヘッジホッグスタジオ”さんの協力を頂いて実施しているカスタム特集。
前回は最強の巻き物ベイトフィネス機、17カルカッタコンクエストBFSにカスタムスプールで挑戦しました。
しかし飛距離やバーサタイル性など総合力では健闘したものの、レスポンスでは歯が立たないという残念な結果に…。
逆にシマノの新マグネットブレーキシステム”FTB”の、完成度の高さを痛感させられてしまいました。
ところがこのテスト中、ベイトフィネス以外のある事に気が付きました。
それはあるセッティングが、非常に“ベイトPE“に向いているのではないかと言う事。
そして何と7g前後の軽量ルアーから1oz超のヘビー級大遠投まで、一台でこなせるスーパーバーサタイル・リールの可能性を感じたのです。
と言うわけで今回は怪我の功名?で見つけた、ある意外なセッティングをご紹介します。
軽量ルアーからロングキャストまで
さて早速そのセッティングを明らかにしますと、15カルカッタコンクエスト101(HG)に、アベイル製シャロースプール”14CNQ1024R“をセット。
そして純正の遠心ブレーキを外し、マイクロキャストブレーキ”ALD15“に交換するというマグネット・チューンを施します。
なおこのマグネット化、ちゃんと外部ダイヤルにてブレーキ力の調整をする事も可能です。
(前回の記事で間違えてお伝えしてしまい、大変申し訳ありませんでした)
(AvailさんHPより。詳しい作業方法が載っています!)
そしてこのリールに、PEラインの1.5号を75mほど巻きます。
カタログ上のラインキャパが6lb-75mですので、これで大体いっぱいまで巻けます。
ちなみにこの際、よつあみのようにきちんと太さが規格通りに作られたPEを選ぶのが需要です・・・。
(PEラインによっては、○×号と表示されていても実際はそれより太い事がよくあります)
そして適度なリーダーを組んで使用するわけですが、使ってみてビックリ!
何と7gクラスの軽量ルアーも投げられる上、1ozディープクランクの大遠投まで出来るのです。
さすがに5gクラスは少し投げにくかったですが、それでも使えなくはないという驚きのセッティングとなりました。
なぜこんなことが可能となったのか?と考えてみると、まずはスプール総重量の軽さは間違いなく効いているでしょう。
そもそもスプールが軽い上に、軽い細糸PEを少量巻く事で慣性はかなり小さくなっていると思われます。
しかしそれでいて36mmという大径スプールを採用しているために、後半の伸びも出る・・・。
そんな具合で軽量ルアーへの適合と、ロングキャスト性が上手い事両立しているというメカニズムなのではないでしょうか。
36mm径スプール+細糸PEの意外なメリット
そしてこのセッティングを実釣に投入してみて、気付いた事が一つありました。
それはベイトPEに起こりがちな、バックラッシュからの”投げ切れ“が少ないという事です。
PEラインを使用するとスプール総重量が軽くなるため、回転の立ち上がりが鋭くなります。
しかしそれが仇となり、リリース直後に急激に回転が上がり過ぎて糸が浮き、バツンと投げ切れしてしまうのではないかと考えています。
けれどもスプールを大径化する事で良い具合にレスポンスが鈍くなるせいか、キャスト直後にバックラッシュしにくくなっているように感じたのです。
(そして大径なので、後半の伸びも比較的出やすい)
それからもう1つ、マグネットブレーキ化している事も要因の一つに上げられるように思います。
以前も少し書いたのですが、遠心ブレーキは回転する事によって一歩遅れて制動力が立ち上がる(はず)です。
つまりキャスト直後にあまりにも鋭く回転が上がると、ブレーキが追い付けなくなってしまう・・・。
ですから最初から少しブレーキが掛かっているマグネットブレーキの方が、ベイトPEに向いているような気がするのです。
最後の課題は”糸噛み”
というわけで軽量ルアーが使用でき、しかも飛距離が伸びる・・・。
それでいてトラブルも少ないという、ベイトPEに非常~に適したセッティングになったように思います。
オカッパリを始め、タックル数を制限される釣りではかなり重宝するのではないでしょうか。
でも、PEで巻くとバイトを弾くのでは?と心配される事でしょうが、ロッドを工夫する事である程度カバーすることが出来ます。
具体的にはグラスロッドを合わせるなどしてセッティングを詰めていくわけですが、リーダーの設定もこれまた重要でして・・・。
というわけで最近かなり気に入っている“細糸ベイトPE”のタックルセッティングについては、あらためて記事にしてみたいと思います。
しかし残念ながら、どうしても克服できない弱点もあります。
それが「糸噛み」の問題で、根掛かりなど強くラインを引っ張ると下糸にラインが食い込んでしまいます。
そしてそのままキャストすると、そこから投げ切れしてしまうという悩ましい問題があるのです。
以前この問題について、普通のベイトリールでも3号以上くらいあればあまり発生しないようだと書きました。
逆に言えば、今回採用した1.5号程度ではどうしても糸噛みが起こりやすいと言うわけです。
しかし「全然大丈夫ですよ?」というフォロワーの方からの声もあり、使い手によって感想が千差万別でもありました。
これについて今回気付いたのですが、私が上記のように感じていたのは「琵琶湖」という特殊性があるのかもしれません。
濃いウィードエリアでは、どうしてもガッツリとウィードが掛かって引き抜いてしまう事があります。
逆に言えばそういう機会が無いフィールドで使ってみると、1.5号位でも意外と糸噛みしないなと感じたのです。
というわけで、どういうフィールド・シチュエーションで使用するか?に左右されますが・・・。
コンクエスト100+浅溝スプールのベイトPEセッティングは、ある意味究極のバーサタイル・巻き物リールになり得るのではないかと感じました。
強度的にPE1.5号で不足する事はまずないでしょうから、考え方次第で色々な釣りに活かせるのではないでしょうか。
ベイトPEに挑戦したい、あるいは挫折してきたという方に、ぜひとも試してみて頂きたいカスタムです。
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コメント
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2017年 10月 28日
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