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:[最終回] バスフィッシングはPEメインになるのか? ~超高比重PE時代の幕開け -9-

フロロでは不可能な釣りを実現する、高比重PEセッティング
ついにバスフィッシングでも、PEメイン時代が訪れるのか?
PEラインの未来と、残された課題をまとめる完結編です!

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超高比重PEライン特集、完結!

皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さてさて長期連載となっております“超高比重PEライン特集”
マニアックな内容に、多くのレスポンスを頂き大変感謝しております。

さて最終回となる今回は、いよいよこれまでの話の総括。
ソルトではもはや標準とも言えるPEラインですが、今後バスフィッシングにおいても主流になっていくのでしょうか?
PEセッティングの未来と、残された課題について考えてみたいと思います。

 

結論:高比重PEはお勧めか?

さて、これまで紹介してきたPEラインセッティングには数々のメリットがありました。
ケタ違いの低伸度性がもたらす、異次元の感度フッキングパワー・・・。
そのアドバンテージはシャローからディープ、巻き物からボトムフィッシングに至るまで、多くの釣りに革命をもたらすと感じています。

(詳しくは特集の第1,2回あたりをご覧ください)

その一方で、PEラインの特徴がもたらすデメリットも少なくありませんでした。
しかし“ロングリーダーシステム”など、タックルセッティングの工夫で多くのネガを潰す事が出来るように・・・。
結果としてバラシ沈みの悪さなどは、ほとんど問題ない程度まで解決できるようになってきたと感じています。

(詳しくは特集3~5回をご覧ください。先日のフットボールジグもPEセッティングでした)

というわけで今期、スピニングはもとよりカバー撃ち巻き物ディープのボトムフィッシングに至るまで、全て高比重PEセッティングを実戦投入してきました。
そして年間を通してテストした結論として・・・「一般的には、まだお勧めできない」というのが現時点での率直な意見です。
え、ここまで書いてきてそれは無いでしょ?と思われるかもしれませんが、逆に言えばネガを理解して使いこなせる方には強くお勧めできるという事でもあります。

というわけで、次は高比重PEセッティングに残された課題について考えてみたいと思います。

 

ライン自体の性能が低い

まず最初に、私はオードラゴンと言う高比重PEラインをラインナップしてくれたYGKよつあみさんに深く感謝しています。
PEに関して第一線の技術力を持つよつあみさんが、このようなニッチな商品に本腰を入れてくれたことは本当に嬉しかった・・・。
(高比重でないPEでは、G-SOULアップグレードX8を愛用しています)
しかし正直に言わせてもらうと、高比重PEラインの性能はまだまだ圧倒的に低いと言わざるを得ないと思うのです。

もちろん通常のPEに比べて、カタログ上の強度は控えめな数値となっています。
(例えば同じ1.5号でも、アップグレードX8が30lbなのに対し、オードラゴンは22.5lb)
しかしもっと致命的なのは、実釣上のタフさ・・・。
混ぜ込んだフッ素繊維の耐摩耗性が低い(?)のか、すぐにケバ立ってきてしまうのです。

この現象はスパイダーワイヤー「フロロブレイド」など、他メーカーの高比重PEラインでも確認出来ました。
それでも元々が50~80lbほどの太糸ならそこまで気にならなかったのも事実です。
しかし強度に余力の少ない細糸だと、ちょっとした事で簡単にラインブレイクが頻発してしまったのです。

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とはいえ傷の入っていない状態での強度で言えば、モノフィラメントを遥かに凌駕するのもまた事実です。
ですから実用上の注意点としては、「とにかく傷を入れない事」。
バックラッシュや根ズレはご法度で、擦れる分だけきちんとリーダーを付ける事が大前提になると思います。
(ちなみに、ウィードなどの柔らかいものであればPEが擦れてもよほど大丈夫かと・・・)

ですからこれは逆に言えば、「ロングリーダーをセットしてもPEが直接ハードカバーに擦れてしまう」ような状況においては、細糸PEシステムでは対応できないという限界がある事を示しているとも言えます。
ともあれラインの傷はこまめにチェックし、早目の交換を心掛ける必要があると言えるでしょう。
しかしこうなってくると、「劣化しにくいのでラインコストが安く済む」というPEラインのメリットが失われてしまうのは痛いところです。
(通常はリーダーのみ交換していけば、メインラインのPEはよほど長く使えるはず。まあ本体価格が安いのでまだマシですが。。。)

 

PE向きのベイトリールが乏しい

ただし弱点がこれだけであるならば、メリットの多い高比重PEシステムはまだお勧めできます。
けれども現時点でネックになると感じるのが、特にベイトリールでの使用感。
快適に運用しようとすれば、個人的にはやはり専用リールが欲しくなるというのが本音です。

上の項で「バックラッシュはご法度」と書きましたが、向かい風の中で一日ノーバックラッシュを通すのは容易ではありません。
そのための投げ方のコツもシェア致しましたが、それでもやっぱりDCブレーキが欲しくなる・・・と言うのが偽らざる感想です。
指ブレーキに慣れたエキスパートの方なら問題ないでしょうが、やはり一般的には通常のリールではストレスが大きいように思うのです。

そして「じゃあ17エクスセンスDCを買って下さい」とお勧めするには、このリールはあまりにも高過ぎます。
(実売で6万円前後!)
素晴らしい完成度なので、もちろん買える方にはぜひ使ってみて頂きたいと思いますが・・・。
リーズナブルなベイトPE機のラインナップが無い現状では、やはり一般的にはお勧めし辛いところです。
(逆にそれさえあれば、大きなブレイクスルーになる気がします)

(シマノHPより。一番買いやすくても、旧エクスセンスDCですかね。。。)

 

まずはスピニングから。ラインとリールの進歩が課題

けれどもこれは裏を返せば、スピニングなら問題が少ないという事でもあります。
ですからこの高比重PEセッティングは、まずはスピニングタックルでその優位性を体感してみて頂きたいと思っています。

そんなわけでメリット満載の高比重PEセッティングですが、現状はまだまだ「夜明け」の状態。。。
本格的なPE時代の到来には、ラインとリールのさらなる進歩が不可欠ではないかと考えています。
しかしそれが実現した時には、ロッドやフック、ルアーに至るまで、あらゆるタックルに激変が訪れるのではないでしょうか。

ですから今後この分野に、様々なライン・リールメーカーが本腰を入れてくれる事を願っています。
そして競争がもたらす進歩の先に、バスフィッシングにもPEメイン時代が待っている事を私は疑っていません。
(ソルトのように、シェアが100%近くなると言う事は無いでしょうが・・・)
というわけでフロンティアに挑むエキスパートの皆様には、ぜひともトライして頂きたいと思っています。

 
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    • Tommy
    • 2017年 11月 24日

    こんにちは。
    何年か前に、PEラインについてコメントさせてもらった者です。
    KenDさんのPEライン特集を見てましたが、どうにも違和感を感じてしょうがないので反対意見をコメントさせてください。

    細糸PEをベイトで、との事ですが、シーバスのスピニングで使うような1号や1.5号くらいをベイトで使用という意味でしょうか?もしそうであれば、たしかにいくつかデメリットがあるとは思いますが、それでもKenDさんが書いてらっしゃるほどのものではないと思います。

    私は20年以上前からベイトタックルは巻きも撃ちもすべてPE(2~5号)ですが、その経験からいくつか反論しておきます。

    1)バックラッシュによる高切れは2号以上であれば起きない。

    もし起きるようであれば、そのラインの品質に問題がある。実際、かつてのYGKのPEはおそろしく低品質でした。

    2)号数によるが、ストラクチャーに対する擦れでラインブレイクしたことはほとんどない。

    23年間で3回だけです。私のスタイルはアシやブッシュ撃ちがメインです。モノフィラと違い、撚り糸のPEは何本かが切れてもある程度の強度を維持できます。リーダーも使わず直結です。理由は余計な結節点が無い方が強度が保てるのと、リーダーのフロロの方がPEよりスレに弱いと思ってるので。

    3)キャスティングに特別なワザなど必要ない。

    特殊なサミングテクニックなんて要らないと思いますが?だれでもすぐに慣れるレベルではないでしょうか?ナイロンからフロロに乗り換えた時よりも違和感なく移行出来る程度だと感じます。

    4)専用のリールやロッドなど必要ない

    ここがKenDさんの記事で一番納得できないところです。PEを使用するのは、どんなリールでも問題なく出来ます。私は15年以上前のTD-XやTD-Zです。

    5)すぐ毛羽立つ

    それはコーティング系のPEだから。PEはコーティングされた物は使えません。コーティング系はPEの最大のメリット、何年でも長持ちするという部分が台無しになります。スパイダーワイヤーも、現行品よりも以前のノンコーティングの方でしたらとてもいいラインでした。

    ただし、KenDさんも指摘されたデメリットのいくつかは事実だと思います。

    アクションを繊細にしないとルアーが動きすぎる、横風に弱い、伸びの無さからくるショートバイトの多発などです。
    ただ、どれも使い手側でなんとかできるレベルではないでしょうか?

    今回は批判的なコメントになりましたが、KenDさんのPE記事での内容では、PEを使うことが異様に敷居が高く、特殊なスタイルのような印象を読者に与えてるのが気になったので。

    PEはフロロやナイロンを使い分けるのと同じレベルでできる、たんなる選択肢に過ぎません。PEを巻くのに特殊なタックルも気構えも必要なく、もっと気軽に試せるものだと思います。
    日本のバス業界でPE普及率が低いのは、ただ単に日本人特有の思い込みと、右に倣え系の全体主義、初期のメディアのPEに対する誤った記事が原因だと思います。

    • 反対意見も含めて、エキスパートの方からの意見は非常に貴重です、ありがとうございます(^^♪

      確かに「2~5号以上の」、「通常の」PEラインであれば、ご指摘の通り非常に使い勝手が良いと感じています。

      ところが最近の高性能PEなら投げ切れしにくいと私も思いましたが・・・正直「オードラゴン」は切れやすいと思います(汗)。
      これが通常のPEラインレベルまで進歩するようになると、高比重PE時代が本格的に幕開けするのではないかと感じた次第です。

      その意味で1.5号前後の細糸高比重PEセッティングについては、まだ一般的に快適とは言えないように感じたというところです。

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