アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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:[D] ラインキャパ論争とリール・オーダーメイドの話

使い手ごとに意見が分かれる、リールのラインキャパシティ
スタイルの細分化する現代、もはや最適解は無い!?
次の時代をリードする、オーダーメイドの可能性を考えます。

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16lb-100mは必要か?

皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて個人的に、2018年最注目の新製品と言えば高剛性タフベイト“バンタムMGL”
すでに何度か記事にしておりますが、予想の斜めを行く新設計にもはや期待しかありません。

しかし現時点で、懸念している点もいくつかあります。
その1つが、16lb-100mの大容量ラインキャパシティ。。。
正直言って個人的には、34mm径スプールに150番サイズのキャパは多過ぎると感じているからです。

(sabuismさんより)

私は普段14~16lb前後のフロロをメインにすることが多いのですが、正直ラインは75m巻けば十分と感じています。
フルサイズのディープクランクでも40~50mくらい飛距離が出れば良い方ですし、ワーム系の釣りなら50m巻くだけでも足りると思います。
ですからメタニウムMGLの70番スプール(16lb-80m)は、まさにジャストサイズという事で非常に気に入っているのです。

これまでもさんざん書いてきましたが、特に軽めのルアーや低弾道キャストで重要な“スプール回転の初速”を上げるためには、必要最小限のライン量にとどめる事が極めて重要だと思います。
ですから(私の使い方では)無駄な下巻が必要になってしまう150番台スプールの採用は、正直言ってありがたくないのです。

でも、20lbラインを75m巻く場合は必要では?と思われるかもしれません。
しかし34mm径スプールに20lbラインを巻くとコイル状の癖がきつくなり、75mも遠投するのは非常に厳しいと思います。
もし本気で20lbでの遠投を考えるのであれば、それはアンタレスのような大径スプールモデルの役割ではないかと思うのです。

(オカッパリで大遠投を考えるのであれば、34mm径スプールだと12~14lbまでかなという気がします。。。)

 

太糸PEという盲点

そんなわけで個人的には、ぜひメタニウムMGLと同じ70番スプールを入れて頂きたかったのですが。。。
寄せられたご意見の中には、逆に「むしろキャパが少な過ぎる」というご意見もありました。
一体どんな釣りをされるのだろうか!?とお尋ねしたところ、その方は太糸のPEラインを多用するのだそうです。

海外遠征などもよく経験されているそうで、4~5号程度のPEで大型プラグをキャストする機会があるとの事。。。
確かにビッグ・トップウォーターの使用においては、太糸PEを愛用されているアングラーも少なくないでしょう。
そういえば私もフロッグでPE4号を使った時、メタニウムMGLのキャパが足りなくて13メタニウムにした事を思い出しました。

(PEは太くてもしなやかですし、表記より太い事が多いので糸巻き量が少なくなってしまいます)

米国トーナメントで活躍されている伊豫部プロが開発に携わったわけですから、この手のブレイデッドラインの使用は考慮されていて当然でしょう。
確かにこのようにして様々な釣りの最大公約数を取っていくと、“16lb-100m”は必然の結果だったのかもしれません。

(Bassmaster.comより。今年もイヨケンさんのエリート返り咲きに期待ですね!)

 

互換性のアキレス腱

とは言えフロロ12~16lbをメインにするなら、やはりメタニウムの70番スプールの魅力は小さくありません。
ここで多くの方が思いつくのが、「メタニウムMGLの純正スプールの流用」でしょう。
私もそれを考えたのですが、残念ながらバンタムMGLとの互換性は無いそうです・・・。

これは剛性を極限まで高めるために、革新的な新構造を搭載した事による負の側面でもあります。
このようにシマノ機は一般的に専用設計が多く、同じスプール径のモデルでも互換性が無い事が多いのが痛いところ。。。
逆にダイワ・ベイトは互換性が高いのが魅力ですが、その分パーツの流用が多いのをどう考えるかはなかなか悩ましいところです。

ZPIのダイワ用カスタムスプール”NRC001Mは、何とスティーズSV TW、スティーズA TW、ジリオンSV TW、リョウガ1016、T3シリーズに全部適合するというのですから驚きです。。。)

しかし現代のようにスタイルが細分化されてくると、もはや万人にとって最適なラインキャパを標準設定するのは不可能にも思えます。
そこで魅力的に映ってくるのが、リールのオーダーメイドシステム
何とダイワではすでに、セミオーダーの取り組みが始まっているようなのです。

(ダイワHPより)

スティーズ セミオーダーシステム

非常に今のユーザーニーズを汲んだ先進的な取り組みで、さすがダイワさんと唸らざるを得ません。
今はまだスティーズのみが対象(?)と、高級機のみの扱いになっているようですが・・・。
これからの時代は、こうした個別化の方向性に向かっていくのではないでしょうか。
(昔PCの世界で、DELLがオーダーメイドで一世を風靡した事がありましたね)

とはいえ単価の低い釣具の世界で、どこまでオーダーメイドをやれるかという可能性はまだ未知数でしょう。
そこで思うのはリールの場合、スプールだけ別売りにできないだろうかという事です。
スプール交換なら誰でも簡単に出来ると思いますので、ベイトフィネスからヘビー級まで、30~200番くらいのスプールを別売りでラインナップすればだいぶ商品力が上がると思うのですがいかがなものでしょう?
(今後、各モデルでなるべく互換性を持たせるよう設計していく必要はありそうですが)

(個人的にはバンタムにも30番スプール欲しいです。14~16lbでカバーにライト目のリグをピッチングしたい。。。)

というわけで、なかなかに悩ましい標準ラインキャパシティの問題。
大手のメーカーさんにはなかなか機動的に動いてもらえなそうな気もしますので、カスタムパーツメーカーのラインナップも含め、様々な選択肢が増えるよう願っている次第です。
(それにしても、SVS∞のブレーキユニットは何とか代替品を作れないものでしょうかね???)

※追記:何と夢屋で70番サイズのスプールのリリースを予定しているそうです。
個人的には、むしろこちらを標準にして欲しい!!

 

 
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    • HK
    • 2018年 1月 14日

    シマノのカタログを見たら、バンタム用の12lb-100mMGLスプールが夢屋のカテゴリーに載っていた気がします

    • 情報ありがとうございます、本当ですね!!
      これは嬉しいお話で、早速追記させて頂きます(^^♪

    • kei
    • 2018年 1月 14日

    長文になってしまい、誠に申し訳ありません。

    バンタムMGLは、私もラインキャパが多すぎると発表当時から感じております。

    そのため、ZPIやKTFから浅溝スプールの発売予定の有無が判明しない限り購入しません。

    また、バンタムMGLで個人的に最も心配しているのは、「レベルワインドの移動速度が、ギア比毎にしっかり変更されているか?」についてです。

    16年以降に販売されたモデル(アンタレスDCやメタニウムMGL,クロナークMGLなど)は、ギア比毎にウォームシャフトの溝のピッチが異なる為、最速ギアモデルのウォームシャフトを他のギア比モデルに流用する事ができます。

    そうする事で、ラインがクロスラップ状に巻け、高負荷時に起きやすいライン食い込みのトラブルが減少できます。

    メタニウムMGLを計3台使用しておりますが、XGのウォームシャフトをHGの機種にも全て移植しております。

    メタニウムMGL HGとKTFのフィネススプールの組み合わせで1.5号のPEラインを使用した際、XGのウォームシャフトを移植する前は、高負荷時にラインが食い込むトラブルに悩まされましたが、移植後はそのトラブルを減少する事ができました。

    しかし、非常に残念ながら、細いラインを使用前提の16アルデバランBFS HGや17カルカッタコンクエストBFS HGは、レベルワインドの移動速度が非常に遅い15アルデバランや15カルカッタコンクエストHGのウォームシャフトがそのまま流用されております。

    これは、以前にKenD様が、15カルカッタコンクエストHGにアベイルの浅溝スプールと細いPEラインの組み合わせで、高負荷時にラインの食い込みトラブルが頻繁に発生していた最大の問題点だと思います。

    17エクスセンスDCは、16アンタレスDC HGと同様にレベルワインドが高速化されております。

    17エクスセンスDCが、細いPEラインの食い込みトラブルの発生し難い理由は、ナロースプールと高速移動するレベルワインドの組み合わせだと思います。

    今年は、18アルデバランMGLも発売されます。
    ただ、現行モデルに浅溝のMGLスプールが搭載されただけでなく、レベルワインドの移動速度が、ギア比毎にしっかり変更させているのか、非常に興味があります。

    次にリールのオーダーメイドの件です。

    私は、「スプール」だけでなく「ハンドル」も付属しない「リール本体だけの製品」をリールとして普通に発売されるのが理想的だと思います。

    その理由は、最適なラインキャパでスプール本体とラインの合計重量が軽量なスプールと、自身の体格に最適な長さのハンドルを組み合わせたリールは、非常に快適で使い易いからです。

    たしか、かなり昔の事ですが、ダイワはスピニングリールのセルテートで、スプールとハンドルが付属していないリール本体のみを販売していた事があるはずです。

    しかし、このセルテートは何処の店舗でも、メーカー側からリールでは無く「部品」として販売させられておりました。

    そのため、全く値引きが出来ず、トータルで非常に割高になってしまった為、全く売れず失敗した企画だったと記憶しております。

    今回のスティーズのセミオーダーシステムも全く値引きが無いのでは?

    それに、ZPIやKTFなどのスプールを一度でも使用してしまうと、割高なセミオーダーシステムを利用してまで、性能で劣るダイワ純正スプールを選択する利点があるのかと非常に疑問を感じます。

    話題が変わります。

    個人的にリールはSHIMANO派ですが、バンタムMGLと同じレベルで期待しているリールがあります。

    それは、ダイワから発売される「HRF ソニックスピード」です。

    マグシールドBBが搭載されているのが難点ですが、新型ジリオン TW HDがベースで、PEライン使用を前提の設計になっている為、スプールも浅溝化されております。

    スプール径が36mmでラインキャパは、PE2.0号:150mの仕様なので、PE4.0号も約75m巻く事ができます。

    また、TWS搭載なので、スプールにリーダーラインを巻き込む程のロングリーダーのセッティングでも、SHIMANOのリールと異なり、ノット部がレベルワインドでもスムーズに放出される事が最大の魅力だと感じております。

    • 熱いコメントありがとうございました!
      確かにレベルワインドのスピードは重要なポイントで、その辺りがどうなっているかはしっかりとショーでチェックしてきたいと思います!
      そしてハンドルも無しの本体販売、本当にやって欲しいです・・・。
      ソニックスピードも要チェックですね!!

  1. 2018年 1月 18日

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