27Feb
古くからの伝統釣法、“早春のサスペンドミノー”
大定番のセオリーは、なぜこうも毎年炸裂するのか?
タネも仕掛けもある、ジャークベイトが効く理由を考えます。
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早春の定番ルアー”ジャークベイト”
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて昨日は、今年初の長良川釣行の模様をUPいたしました。
ジャークベイトで50UP連発と、2月にしては景気の良いスタートが切れた次第です。
しかもルアーが歴史的名作「ラトリンログ(正しくはスーパーログだったぽい)」という事で、予想外に多くの反響を頂き・・・。
ログをこよなく愛するアングラーの皆様の、アツ~い情熱を再認識した次第です。
ただしログ歴たった一日の駆け出しである私としては、「ログだから釣れた!」と言い切る事など到底できません。
まずそれよりも何よりも、ログ以前に“ジャークベイト”だったという事が最も重要なのではないかと考えているわけです。
と言うわけで今回は早春の大定番、ジャークベイトがなぜ毎年炸裂するのか?について考えてみたいと思います。
決定打は”レンジ”である
さてジャークベイト好きを自称する私としては、実は春だけでなく年中キャストしています。
夏であろうが秋であろうが、いつでも出番のある素晴らしいルアーだと考えているからです。
(そういえば振り返って見ると、去年もこのクリアレッドカラーで釣ってましたね・・・)
しかし春に特に有効な事が多いのも確かだと感じているのですが、その理由の第一は「レンジ」にあります。
先日の釣行では、釣りウマお兄さんがスモールシャッドを通した直後に同じコースを通してキャッチしたわけですが・・・。
これをもって、「ログはスモールシャッドよりも喰わせる力が強い」と考えるのは早計ではないかと思います。
それよりも決定的だったのは、ボトムを小突いていたシャッドに対して、中層をサスペンドしていたログというレンジの差だったと考えているからです。
ではなぜボトムのルアーでなく、中層に浮いていたルアーの方にバイトが集中したのでしょうか?
原因は、春によく発生する「サーモクライン」にあると考えています。
つまり上の水が暖かく、下の水が冷たいという2層に分離してしまうために、魚が冷たいボトムを嫌って浮く傾向が強くなると思うのです。
どうしてこんな事が起こるかと言えば、まず代表的なのは気温の上昇。
良い天気が続けば表層から水が暖められますので、まず浅い方から水温が上がるというわけです。
また雪国に特徴的な、冷たい雪解け水がボトムに流れ込む(冷たい水は重いので)という現象もあり得るでしょう。
今回の長良川がどちらのパターンだったのかは分かりませんが、とにかく浮いたルアーへの反応の良さは明らかでした。
ボトムで完全ノーバイトだった事を思えば、いかに魚が下の水を嫌っていたかが想像できます。
というわけでアクションやカラーをうんぬんする前に、釣りにおいてはレンジコントロールが決定的な意味を持つと再確認した次第です。
なぜサスペンドミノーが必要なのか
けれどもレンジがキーだとすれば、バイブレーションやクランクベイトでも釣れるはずなのでは?と思われるかもしれません。
まさにその通りだと思うのですが、ここに早春と言う季節の特殊性が響いてきます。
今回のようにせいぜい7℃程度の水温では、変温動物である多くの魚は素早く動くことが出来ないと思うのです。
するとルアーを発見して食べようとしても、動きが早過ぎると追いつけなくなってしまいます。
だからと言ってリトリーブを止めれば、バイブレーションは沈み、クランクなら浮いて離れて行ってしまう・・・。
この時「中層のその場にとどまってくれる」という唯一無二の性能を持っている事が、この時期のサスペンドミノーの強さの根源だと思うわけです。
フットボールをサスペンドミノーのように動かす
というわけでまずは「レンジ」、そして中層で「止める」という2つのポイントが、早春を攻略するキーだと考えています。
まだまだ寒さを感じながら浮いているバスを想像すれば、ジャークベイトが効くのは「不思議なチカラ」でも何でもなく、ある意味当たり前と言えるのかもしれません。
ところでこの日の最大魚はフットボールで釣り上げたわけですが、「ジャークベイトみたいに動かした」などと書いたので気になった方もいらっしゃるかと思います。
あまり気を持たせても申し訳ないのでタネ明かしを書いておきますと、実践したのは“水中でのチョウチン吊り“。
水中に沈んだブッシュの枝にラインを掛けて、ジグを中層に「浮かせて」「止めて」おいたのです。
最初は普通にジグでカバー撃ちをしていたのですが、やはりフォール一発と着底では全く反応が得られませんでした。
ですからブッシュの中にジャークベイトを入れられたらなぁ・・・と思っていたのですが、「そうか、枝に掛けて浮かせれば同じ事か」と。
そこで着底後にスーッとリフトして、枝に引っ掛かったところで3秒位止めて待ってみたというわけなのでした。
つまりバスにとっては色が赤なのか黒なのか、ミノーなのかジグなのかといった事よりも、とにかく自分のレンジにエサが来て待っていてくれるかどうかが一番大事だった・・・。
レンジやスピードというのは、色やアクションよりも遥かに重要性が高いのだろうと思わされた次第です。
(もちろんレンジやスピードを合わせた上で、さらに色やアクションを合わせていくという事は有用だと思いますが)
というわけでそんな事を理屈っぽく考えながら(笑)、記憶に残る春のナイスフィッシュをキャッチして頂ければ幸いです。
※そして皆様が気になっているであろう「ログだから」釣れたのか?については、次回以降に考察してみたいと思います。
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コメント
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2018年 3月 02日
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2018年 3月 14日
シーバスルアー、特にシャローランナー系では干潟カラーやナイトカラーとしてクリアーのチャートとかクリアーの赤などがメーカーによってはあるのですがバスルアーではあまりクリアカラーってないですよね。
バスルアーはクリアーもですけどメッキ系のカラーってあまりないですよね。それこそ水がアメリカに比べれば透明度が高い日本ではギンギラしたフラッシングが武器になると思うのですが…
そうですね~、ルアーにもよると思いますがアメルアなどは逆にギラギラのクロームカラーが多い気がします。
日本は比較的クリアなので、あまり光り過ぎても良くないのかもしれませんね!