10Mar
ナイトゲームの鉄板メソッド、“ナイトレイドのスロー巻き”
しかしデイゲームでゆっくり巻くと、かえってバイトが得られない!?
明暗を分けるリトリーブスピードの緩急を考えます。
notice : Please select your language and translate by “Google Translator”on the sidebar(or selectbox below).Thank you!
ナイトゲーム=スローリトリーブ?
みなさんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さてご無沙汰しておりましたが、土曜と言う事で本日はソルトの話題・・・。
今回は久しぶりにシーバスの話をしてみたいと思います。
(と言っても、やはりバスにも関わってくるお話ですが)
ところでシーバスフィッシングにおいては、おそらくナイトゲームが主流ではないかと思います。
かれこれ10年ほど前に、私もこの手のウェーディングゲームから入門した次第です。
そしてその時の必殺メソッド(?)は、「ナイトレイドのスロー巻き」でした。
ナイトレイド(ティムコ)は、非常にノタノタとしたロールが特徴の名作リップレスミノー。
これをアップストリームで斜め上流側に投げ、泳ぐか泳がないかの速度でスローリトリーブ。
そしてルアーがターンする頂点の部分で、カツンとバイトが入るといういわゆる”王道”の釣り方です。
(たぶん、今でも十分通用すると思います。デッドフロートはどちらか言うとクロダイ&キビレ用ですかね・・・)
他にもワンダー(ラッキークラフト)やにょろにょろ(ジャクソン)などのシンキングペンシルなども定番でしたが、共通していたのは“ゆっくり巻く“という点。
この事から、シーバスにはスローリトリーブが効くのだろうなと昔は考えていた次第です。
デイゲームの衝撃
しかしボートを買ってデイゲームを始めた当初、私は衝撃を受けました。
それは・・・「ショックな程釣れない」www。
自信しか無かった激釣れルアー達が、全く無力なプラスチックの塊になってしまったかのようでした。
その時友人に教えてもらった定番メソッドが、「レンジバイブの早巻き」でした。
レンジバイブ自体はナイトでも使った事があったのですが、やはりスローに巻いてたまにボトムに触れさせる・・・といった引き方。
回収しているのか?と思うほどの早巻きで、シーバスが追い付いてこられるようには全く思えなかったのです。
ところがその日の友人との釣果の差は、まさに完敗としか言いようのない完全試合。
見事に複数尾をキャッチした彼とは対照的に、ゆっくりと巻いていた私は一匹も釣ることが出来なかったのです。
何となく「スローに巻いた方が食わせる効果が高い」みたいに思っていた当時の自分にとっては、これはかなり驚きの出来事でした。
以来、レンジバイブの早巻き一辺倒になるという、浜名湖シーバスアングラーあるあるの道を辿って行ったのは言うまでもありません(笑)。
なぜ早く巻いた方が喰うのか?
しかし、なぜ早く巻いた方が喰うのか?と当時は疑問に思っていました。
その時ひとつ気付いたのは、スローに巻いても魚自体は反応してくれているという事。
けれどもボート際までチェイスして来て、結局喰わずにUターンしてしまうケースが非常に多いと感じたのです。
そこで私が感じたのは、「これがいわゆる“見切られている”という状態か」という事でした。
魚はかなりの距離を追尾しながら、ずーっとルアーを見ているような様子・・・。
そしてよ~く観察してから、「あ、これ何か違うわ」といった感じでプイと顔を背けてしまうのです。
しかし一方で、早巻きした時には「ここで喰うだろうな」と思う様なポイントに差し掛かった瞬間にガツンと来るケースが増えた気がしました。
もちろん足元まで追ってくるケースもありますが、今だ!という感じでためらいなくバイトしてくるように思えたのです。
これはつまり、物が良く見えるデイゲームでは“なるべくルアーを見せない“のが重要だということではないでしょうか。
これは逆に言えば、ナイトゲームでスローリトリーブを多用する理由にも通じるように思います。
当たり前ですが夜は物が見にくいので、動きが早過ぎるとターゲットを見失ってしまいやすい・・・。
しかもじっくり見てもルアーと見破られにくいので、結果としてゆっくり巻く方がバイトを得られやすいのではないでしょうか。
(Uターンする時にバイトが集中するという事は、それ以前にルアーを見つけて追尾してきているという事でしょうから)
そしてこの考え方は、昼と夜の違いだけでなく水の透明度にも応用できる気がします。
ソルトに多いクリアウォーターでは早巻きが効きやすい一方で、何らかの原因で濁った時には比較的スローに巻いた方が喰う・・・。
これはシーバスのみならずクロダイやキビレ、果てはブラックバスにまで応用できる普遍的な原則なのではないかと考えている次第です。
(もちろん、魚種によってどのくらいのスピードが良いのかは異なりますが)
というわけで明暗によるリトリーブスピードの緩急を使い分けて、そろそろソルトゲームもシーズンインさせたいなと思う今日この頃です。
※ぜひFacebookページへのいいね!& twitter・Instagramのフォローをよろしくお願いします。
関連記事
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
私は5年ほど前に動画を見てアジングを始めたのですが、その当時はアジング=1gアンダーのジグヘッドのスローリトリーブ、だと思ってました。
しかし実際にやってみるとこれが全く釣れないんです。
あまりにも釣れないので雑誌やら動画やらで研究した結果、スローリトリーブで釣果をあげているのはほとんどナイトゲームという事に気付きました。(当時はアジングがナイトゲームメインという認識もありませんでした…笑)
そしてデイゲームで釣果をあげるメソッドはもっと重いジグヘッドを使い、ダートさせることでリアクションバイトを狙うというものでした。
夜は高活性で食い気の立っているアジを食性で食わせ、昼はニュートラル状態のアジに対してリアクションで無理やり口を使わせる…
この単純な理論に気付いてからはデイゲームでも安定した釣果をキープできました。これはアジのみならず全てのフィッシュイーターに共通するのではないでしょうか。
コメントありがとうございます!
私はアジングは未体験なので、その分他魚種の話はとても参考になります(^^♪
やっぱりアジでもそうなんですね・・・となると、これは全てのゲームフィッシュに当てはまる不変の理論と言えそうな気がしますね!
こういうお話、大好きです♪今後ともまた色々教えて下さい。
お久しぶりです。
私は琵琶湖でケタバスを専門に狙ってる釣るのも大好きなんですが、ケタバスもまさにケンDさんの理論が当てはまりますね。昼間は80センチ/回転のリールを超早巻きしたルアーに反応が良いのが、夜になるとスローなリトリーブの方が釣れますね。
スズキもアジもケタバスも似た傾向があるのは興味深いですね!
おお、ケタバスもそうなのですか!!
続々と多魚種情報が集まってきて面白いです。
これはますます普遍的な原則の気がして来ました・・・。