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:[D] オールソリッド・ロッドの謎 -3- リフティングパワーの必然

非常にライトな番手でも、魚が浮くと評判のオールソリッド
そのリフティング性能の源泉は、一体どこに隠されているのか?
オールソリッド3部作、ようやくの完結編です!

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リフティング性能の3要素

皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて前回から長~い期間が空いてしまいましたが、今回はいよいよオールソリッド編最終回。
なぜオールソリッド・ロッドは魚を浮かせられるのか?というお話を書いてみたいと思います。

一言で言えば、魚を浮かせるためには「ゆっくりとリフトし続ける」事が必要・・・。
第2回では、高いリフティング性能を実現するための要素を考えてみました。
それはつまり下記の3つに大別されるのではないかと思います。

1.適切なロッドの反発力(リフティングパワー)
※魚のサイズに対して、適度に曲がり、適度に復元するちょうど良い強さが必要
2.ゆっくりとしたリフティングスピード
3.リフティングパワーの連続性

 

ゆっくりと戻り続ける

さてそれではオールソリッドには、これらの要素がどれだけ当てはまるか考えてみます。
まず3.の「リフティングパワーの連続性」ですが、前回も書いたようにオールソリッドは「段」の無いスムーズな曲りが持ち味。
負荷に応じてしなやかに追従するテーパーは、リフティング時もテンションが抜ける事無く魚を浮かせ続けられるのだと思います。

(「黒田健史のいろはにほへと」より)

またオールソリッドは製法の都合上か、同じようなパワー設定のチューブラーに比べてバットが細く設計されています。
(中身が詰まっているので重いから?)
ブランクは直径が細いほどよく曲がるはずですので、ファイト時にはより「深く曲がる事に・・・。
結果としてブランクが曲がり戻るストロークが長く取れるために、ゆっくりと長くリフトし続けることに繋がるではないでしょうか。

(昔からリフティングパワーがあるとされるロッドは、「よく曲がる」と形容される事が多いと思います・・・)

そして2.の「リフティングスピード」ですが、実はこれもゆっくりと反発力が掛かるのではないかと思っています。
そう感じるのは、24tの低弾性カーボンを使ったSTC-60L-AS”ベイトフィネスプラッギングファニー”だからでは?と思われるかもしれませんが・・・。
もう少し高弾性寄りの素材を使ったスピニングのフルソリッドを振ってみても、意外なほどブランクの戻りが遅いように感じられるのです。

それはなぜかと考えてみると、おそらくブランクの自重が重いからではないでしょうか。
同じブランクでも大きく重いガイドを付けるとダルいロッドに感じるように、同じ弾性でも重さによって実際の反発スピードは変わります。
ですから自分自身が重いオールソリッドは、同じ弾性のチューブラーよりもゆっくり曲がり戻るのではないかと思うのです。

このように、同じ素材で比較してもチューブラーより「長くゆっくりとリフトし続ける事が出来る事が、オールソリッドが魚を浮かせやすいという評価に繋がっているのではないかと考えています。

 

“つぶれない”という可能性

そして最後にもう1つ、1.の「ロッドの反発力」自体にもアドバンテージがあるのではと想像しています。
細いブランクは良く曲がる半面反発力も弱くなるはずですが、オールソリッドの場合断面の全てがカーボン繊維で満たされています。
同じ直径でもチューブラーより遥かに多くの繊維が詰まっているので、結果として反発力が高くなると考えるのが自然でしょう。

それからもう1つ仮説として考えているのは、ブランクの「つぶれにくさです。
チューブラーでは高負荷時にブランクが大きく潰れ、これがロッドの折損に繋がる事が最近よく指摘されていると思いますが・・・。
フルソリッドは中身が詰まっているので、その意味では遥かに潰れにくいブランクになっていると思うのです。

 
これは完全に個人的な推測なのですが、この潰れにくさも反発力の維持に一役買っているのではないか?と考えています。
断面が真円のままなら内側と外側の距離を保つことが出来ますが、潰れて楕円になればその分細いブランクになったのと同じような状態になるのではと・・・。
だとすれば曲がった状態からの復元力は、真円の方が高いのではないかというのが今考えている仮説です。

(元々の断面の径が同じでも、潰れると幅が狭くなる)

というわけで高いリフティングパワーを、ゆっくりと長く掛け続けられるオールソリッド・ロッド。
これがもし見当外れでなければ、それは「魚がよく浮く」という評価になるのも必然のように思われます。
ただ、全てが素人考えの推測に過ぎませんので、お詳しい方々にはまた是非ご意見・異論等色々とお寄せ頂きたいと思っております。
(そして今は、随分とお手頃なフルソリッド↓も発売されるようになったのですね!)

 

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関連記事

    • ニゴイ3号
    • 2018年 8月 20日

    ツブレの話、感動しました。やはりツブレ防止のハイパワーx、スパイラルxをもってしてもフルソリッドには及ばないということなのでしょうか…ソリッドおそるべし!

    • ありがとうございます!
      そうなんです、チューブラーのままどうやって潰れにくくするかを考えたのがそれらの技術なのかなと・・・。
      その意味ではソリッドが究極のように思います!
      ただしソリッドには決定的な弱点もあると思いますので、またあらためて書いてみたいと思います。

    • TeeKeichang
    • 2018年 8月 20日

    こちらの記事、拝見して思い出した事が2つ程有りまして。
    「のべ竿って、簡単に魚寄せてこれるよなー」
    と、
    某有名人の方が、「デカイ魚が簡単に上がって来るとツマラナイから、敢えてロッドにゲーム性を持たせている。」というインタビューコメント。
    サンデーアングラーのワタクシには、どうやらチューブラーの方が幸せに馴れそうです。

    • コメントありがとうございます!
      私ものべ竿でクロダイを釣らせて頂いた事があるのですが、あまりにも簡単に上がってくる事に驚かされた事がありました。
      ただ、あえて簡単に上がらないようにするというのもアリなのかもしれないですね(笑)。

    • たこはや
    • 2018年 8月 21日

    “つぶれない”はチューブラーでも
    太身、薄巻、ハイテーパーと
    細身、厚巻、ローテーパーのロッドの曲がり方、戻り方、破断限界の違いも説明出来そうですね。

    • そうなんです、厚巻きの究極がソリッドとも表現できると思うのですが、それらにも繋がってくる面白い要素だと思います!

    • GⅡスプーン
    • 2018年 8月 22日

    うーん。KenDさんのおっしゃることは感覚的にはわかるんですが…
    どなたか理論的に解説していただきたいですね。構造力学的な理論になるので、建築士や機械家などの技術屋になんとか解説していただきたいですね。
    あと、KenDさんに伺いたいのですが、1/4〜1ozぐらいのルアーを使用できるフルソリッドのルアー竿ご存知ですか?
    1/4ozぐらいまで使える竿は、持ってるんですが、それ以上のルアーを使用してみたくなりまして…

    • そうなんです、仰る通り私の感覚と推測の話でしかなく、だれか数字で示してもらえないかなと・・・(;^ω^)
      おそらくメーカーさんでは実験値を持っていると思うのですが、教えてもらえないでしょうしね(汗)。
      私もさらに強いフルソリッドを使ってみたいのですが、6ft/Lクラスくらいしか知っておりません・・・。

    • 774
    • 2018年 8月 24日

    リフティングパワーだけならフルソリッド最強なんだろうけど
    ベイトリール用にパワーのあるフルソリッドロッドを作ろうと思うとめっちゃ重くなるとか
    汎用性のあるロッドには出来ないのである程度のリグ限定になってしまうとことか
    メーカー側としてはあまり積極的になれない分野でしょうね

    • そうなのです!
      もっとパワフルなロッドとか、ロングロッドとか色々欲しいのですが、どれも重過ぎて現実的ではないらしいのですよね・・・(;´Д`)
      そのあたりが、フルソリッドの抱える決定的な弱点なのだと思います。

        • 774
        • 2018年 8月 24日

        >もっとパワフルなロッドとか、ロングロッドとか色々欲しいのですが

        フルグラスとかグラスコンポジットで良いよねになりますよね
        ワーム用にパワフルなになると太軸フックを上顎貫通させるにはフルソリッドじゃ
        フッキングパワーをロッドの曲がりが吸収してしまうでしょうから現実的ではないですし・・・

        • そうですね、確かに「良く曲がる」特性がフッキングパワーの面ではマイナスに出る可能性もありますね。

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