2Nov
カバー撃ちにおいて、大きなアドバンテージを発揮するストレートフック。
多くの種類から、一体何を選べばよいのか?
まずはこれなら間違いない、新定番を紹介します。
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ストレートフック界のひねくれ者!?
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて前回は、パンチング・ストレートの傑作“ジャングルフリッピング“を紹介しました。
ヘビーカバーを(特にPEで)撃つのであれば、ぜひ一度は使ってみて頂きたいフックです。
しかしストレートを語るのであれば、どうしても紹介せずにはおけないフックがもう一つあります。
それが異端のひねくれ者、“TS-3(イチカワフィッシング)”。
なんと「ヒネリ」が入れられているという、極めて珍しいストレートフックなのです。
なんでもそれによってフッキング時のすっぽ抜けが減り、キャッチ率がUPするのだとか。
しかもワームがずれにくくなり、使っているうちに針先が飛び出してしまうことも少なくなるというのです。
上に紹介した記事でも、シャロー道のHidekiさんが「理想のストレートフック」と絶賛されています。
そこで私も使ってみたところ、確かにワームの針もち抜群!!
ジャングルフリッピングよりも半回りほどワイヤーの線径は細そうですが、どんなに酷使してもいまだ伸ばされたことがありません。
しかも貫通力に関して言えば、非常に優秀なジャングルフリッピングのさらに斜め上を行く刺さり具合・・・。
デビュー以来色々なフリッパーの方からお勧めされたのですが、なるほどという出来でした。
(PEパンチングでも全然伸ばされません!)
ただし気に入らない部分もあって、それがこの金属製のワームストッパー。
ホールド力自体は決して悪くないのですが、長時間使っているとだんだんワームが裂けてきてしまいます。
やはりこの手のワームストッパーは、ナイロン・ループ式が最高だと思います。
(ちなみにロウ付けはされていないようですが、代わりにスレッドが巻いてあるのでスネルノットもOKです)
ですからここはぜひマイナーチェンジして頂きたいのですが、何とストッパー無しの“TSW“というモデルも市販されているとの事!
これに自分でループストッパーを巻けば、低コストでナイロンキーパー式ストレートが出来上がります。
このあたりの細やかなラインナップは、ユーザーとしては非常にありがたいポイントです。
(シャロー道さんより。私もHidekiさんの真似をして巻いてみたいと思います!)
曲がった根性を叩き直せ!?
しかし何だか気分的に、フックがワームのセンターに来ない気持ち悪さがどうしても気になってしまいます。
するとだんだん、このヒネリは本当にそんなに効いているのか?という疑心暗鬼がわきおこり・・・。
ついに「エイヤッ!」とばかりにペンチで真っ直ぐに曲げ直してしまったのです(爆)。
(イチカワのワイヤーは柔軟性があるので、これくらい曲げても全然折れたりしません)
そしてこの真っ直ぐに直したTS-3を使ってみたところ、なんとやっぱり針持ち抜群(笑)!
市川社長が見たら激高しそうですがw、ぶっちゃけヒネリが無くてもそこまで大差が無いような気がします(爆)。
スッポ抜けも気になりませんし、この「矯正済みTS-3」は正直かなりアリなのでは?と思います。
(フリッパーの皆様には、ぜひ試してみてご意見を聞かせて頂きたいです)
真価は”ナローゲイプ”にあり?
しかし、ではなぜTS-3はそんなに針もちが良いのでしょうか。
その秘密はヒネリうんぬんの前に、「ナローゲイプ」にあるのではないかと思います。
様々なストレートフックと比べてみても、トップクラスにゲイブ幅が狭いのです。
(#4/0で比較。US規格のため、ジャングルフリッピングのみ#3/0)
ではナローゲイプにはどういう特徴があるのか?というと、まずはエントリーアングルの鋭さ。
針先の刺さる方向がより鋭角になるため、ワイドゲイプよりもフッキングパワーのロスが少なくなります。
さらにフッ素コート+ロングポイントで武装したTS-3の貫通力は、もはや従来のストレートフックの域を超えているのではないかと思うほどです。
そしてもう一つの重要なポイントは、フックの「ベンドの張り出しが少ない」こと。
ワームからはみ出している出っ張り部分が少ないので、カバーへの引っ掛かりが少なくなります。
しかもカバーをスルリと抜けやすいため、ベンドが押されて針先が飛び出る機会も減るというわけなのです。
(#4/0をセット。さらにスリ抜けを求めるなら#3/0でも良いかと)
これがワイドゲイプだとベンドの張り出し部分が多くなり、カバーの間に挟まってしまいやすくなります。
それを頑張って抜こうとすると、針がぎゅうぎゅうとワームに押し付けられてフックポイントが露出することに・・・。
ジャングルフリッピングは非常に良いフックなのですが、スモーリービーバー等のそこまでバルキーでないワームに合わせると針もちの悪さだけはどうしても気になってしまいました。
(ちなみに写真は#3/0ですが、US規格なので日本の#4/0くらいの大きさです)
ただしワイドゲイプとナローゲイプについては、一概にどちらが優れているとは言い切れません。
なぜなら合わせるワームが太くなれば、針先の飛び出にくいナローゲイプではフッキング率が低下してしまうからです。
ですからスイートビーバー系の普通のワームにはTS-3、ピットボスなどバルキーなワームにはジャングルフリッピングを合わせるようにしています。
(これではさすがにフッキングし辛いかと・・・。ちなみにさらに細いブラッシュホグなどには、オフセットフックが向くかと思います)
唯一無二の太軸ナローゲイプ・ストレート
というわけで抜群のスリ抜けと針もち、そして貫通力の高さを誇る“TS-3”。
ヒネリは要らないんじゃないか?とかさんざん文句を言っていますが、今やビーバー系ワームには欠かせないメインフックになっています。
この手の太軸ストレートでは、もしかしたら国産で唯一(?)の貴重なナローゲイプ・ストレートなのではないでしょうか。
(デコイのフリッピンストレートもナローゲイプですが、線径はかなり細めです)
そしてこのフックの特筆すべき点は、別に「PEパンチング専用」ではないという事です。
太さもジャングルフリッピングほどではなく、しかもナローゲイプのTS-3はフロロタックルでも十分フックアップ可能。
そこまでバルキーではない多くの日本製ワームには、よくマッチするゲイプ幅なのではないかと思います。
#1/0や#2/0といった小番手でカバーフリップする方にも、FPPストレート等の代わりに使ってみて頂きたいと思います。
(リザーバー等のブッシュにも向くのではないかと・・・ねえカケヅカさんw!!)
最後に一言でまとめておきますと、「ヘビーカバー撃ちのストレートフックはTS-3がファーストチョイス」というのが私の結論です。
その上でバルキーなワームならジャングルフリッピング、細身ならオフセット(PK-2)という使い分け。
さらに中距離のパンチショットなどディスタンスが離れている時や、葦際などのライトカバーにはダイワのパワーストレートも使うという感じです。
なお個人的には“真っ直ぐに曲げ直して”使うのですが(笑)、別にそのままでもちゃんと使えます。
ヒネリの入った見た目に抵抗感がある場合は、曲がった根性を叩き直して(?)使ってみて頂ければと思いますw
(というわけで、ヒネリ無し&ナイロンループストッパー版の販売も熱望します!)
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