10Jan
今シーズン最大の目玉、19アンタレス正式発表!
しかしその実態は、12アンタレスのフルモデルチェンジでは無かった?
僚友バンタムを追い詰める、新型の正体に迫ります。
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新型19アンタレス、発表!
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて本日未明から、新型”19アンタレス“の正式情報でSNSがざわついているようですが・・・。
震源地はどうやら近所の釣り好きお兄さん、黒田健史プロのNEWブログのようです。
詳しくはもう↑の記事を読んで頂ければ明らかなのですが、特徴を一覧にまとめてみますと
・34mm径ナロースプール
・70番(12lb-100m)ラインキャパシティ
・小型ボディ(220g)
・ギア比はノーマル(6.2:1)&HG(7.4:1)の二種類
といったあたりがポイントなのではないかと思います。
噂されていたようなDCの搭載は無く、オーソドックスな遠心ブレーキ機としての登場となりました。
となると、「ようやく12アンタレスがフルモデルチェンジした」と感じられるかもしれませんが・・・。
実はこれ、旧来のアンタレスとは全く別系統のリールではないかとにらんでいます。
最近はもう新作リールとかにだんだん飽きてきた私ですが、これだけはちょっと気になるので触れてみたいと思います。
19アンタレスは”AR”だ!
さてこのNEWアンタレス、最大のポイントは「34mm径ナロースプール」にあると思います。
一般にスプール径は大きい方が最高飛距離が伸びますが、逆に軽量ルアーが投げにくくなるというトレードオフの関係にあります。
ですからフラッグシップとして遠投性能を売りにしてきたアンタレスは、代々大径スプール(36~37mm径)を採用してきました。
しかしこの流れの中で、珍しく34mm径スプールを装備した異端のモデルがかつて存在しました。
それが“アンタレスAR“で、3/8ozを中心とした「一番よく使われる」ウェイトレンジのルアーの投げやすさを追求。
最低でも1/2oz、真価を発揮するには5/8oz以上くらいが必要だったノーマルアンタレスに比べ、中型ルアーのキャスタビリティが劇的に向上した名機だったと思います。けれども登場が早過ぎたのか、当時はメリットがよく理解されず廃盤となってしまったのでした。。。
ですから今回の19アンタレスARは、12アンタレスのフルモデルチェンジというよりは“アンタレスARの後継機”ととらえるべきでしょう。
そしてこれは何を意味するかというと、絶対的な飛距離を求めるリールではないという事。
黒田プロも「重量のあるルアーの遠投性能は37mm径スプールを搭載しているアンタレスには敵いません」と書かれていますが、たとえばフロロ16lbでヘビキャロを遠投するオカッパリのような用途なら、従来のアンタレスの方が距離を伸ばせるのではないかと想像します。
バンタムMGL・夢屋スプールの死
とはいえ3/8~1/2クラスのルアーの使用頻度が多い私としては、ARコンセプトの復活には大賛成です。
リールは一時軽量化に傾倒した時代がありましたが、この手の高剛性ベイトが必要なシチュエーションは決して無くならないと思うからです。
しかしここで気になるのは、昨年鳴り物入りで登場したタフ・ベイト“18バンタムMGL”の立ち位置です。
剛性感は本気で最高だと感じたバンタムですが、個人的に気になったのは14~16lbラインには多過ぎる16lb-100mのラインキャパシティ。
これによって軽量ルアーのキャスタビリティが悪く、70番スプールのラインナップ追加を希望する声は非常に大きかったと思います。
そんな中で今回の19アンタレスがちょうど70番サイズ(12lb-100m)を採用してきた事には、正直「やっぱり分かってやってたのか」と感じました。
実はバンタムMGLにはシマノ謹製の“夢屋浅溝スプール”という70番スプールが、最初からオプションとしてラインナップされています。
しかしこれを買う際の実売価格は、2万円台後半の本体価格+11000円のスプールで合計4万円弱・・・。
おそらく実売で4万円ちょっとになるであろう19アンタレスとほとんど差が無くなってしまいます。
正直この価格差では、もはやバンタムMGL夢屋スプール仕様をこれから買う意味は消滅したと言っても過言ではないでしょう。
実は私も買おうかと思っていたのですが、すでに夢屋スプールを買ったユーザーからしたら裏切られたような気持ちになるのではないでしょうか。
ナロースプールが埋める最後のピース
そして技術上の最大のトピックである「MGLⅢスプール」が、バンタム夢屋スプールの存在意義にとどめを刺します。
これはナロースプール化により外側のライン量を減らし、慣性モーメントを下げる新技術との事で・・・。
革命的と言われた13メタニウム→16メタニウムMGLへの進化よりも、さらに50%増しの感動と黒田プロは表現しています。
さらにバンタムではボディの小型化により、スプールとレベルワインドの距離が近づいたことによるデメリットが心配されていました。
これについては下記の記事↓で詳しく触れられていますが、最大飛距離はともかくとして軽量ルアーのキャスタビリティには悪影響があるように個人的には感じています。
また細糸(特にPE)使用時の「糸噛み」トラブルについては有意に発生しやすくなると考えており、その意味でやはりエクスセンスDCのナロースプールは非常に使いやすいと実感しています。
という事は今回70番ナロースプール化を果たした19アンタレスは、バンタムの懸念点をすべて潰した「34mm径高剛性ベイトの完成形」とでも言うべきスペックを備えていると思います。
逆に言えばバンタムが生きる道は、20lb以上のラインを常用する「深溝スプールを必要とする状況」にしか残されていないのではないでしょうか。
バンタムのロッド・ルアーは売れ行きがかんばしくないと聞きますが、このままではバンタム・ブランド全体の失墜につながってしまうのではと心配せずにはいられません。
しかしバンタムMGLに最初から70番モデルがあれば、これは良い意味で19アンタレスとのヒエラルキー構造になり得ると思います。
つまりオールラウンドに使える34mm径高剛性ベイトとして、廉価版のバンタムと、フラッグシップの19アンタレスという2つの選択肢をユーザーに提示するわけです。
新型「MGLⅢスプール」の性能が本当に革新的なのだとしたら、それによって19アンタレスが売れなくなるという事も無いでしょう。
しかもここまで好調に売れて来たバンタムMGLの販売を守る事にもつながるわけですから、70番サイズの追加ラインナップはすぐにでもやるべきではないでしょうか。
・・・というわけで(私自身が欲しいからw)、バンタムMGL70/71を出して下さいシマノさん!という結論で19アンタレスの記事を終わりたいと思います(爆)。
(まあ、モノとしては間違いなく魅力的かとは思いますが。。。)
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