アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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:[注意] 買う前に知っておきたい18バンタムMGLの弱点

惚れ惚れする巻き剛性で、アングラーを魅了する“18バンタムMGL”
しかし最大の弱点は、キャスタビリティ」の悪さにある!?
最新のMGLスプールなのに、なぜ投げにくいのかをシェアします。

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バンタムは「投げにくい」!?

皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
多くの方に関心を頂き、18バンタムMGL特集をお送りしておりますが・・・。
今回は当サイト恒例の(?)、ネガティブ・インプレッションをお届けしていきたいと思います。

求め続けてきた34mm径高剛性ロープロ機のデビューとあって、バンタムの登場にはそれは胸を躍らせたものですが・・・。
剛性面では期待の斜め上を行く完成度だったにもかかわらず、「手持ちのリールを全て入れ替えたい!」と思うまでには至りませんでした。
その大きな理由はキャスタビリティ、早い話が「投げにくい」というポイントにあったのです。

そんな馬鹿な!バンタムは最新鋭のMGLスプールを搭載しているのに!?と驚かれるかもしれませんが・・・。
ビッグベイトや1ozクラスの大型プラグなら問題ありませんが、ワンテンくらいの1/2ozクラスより下だと16メタニウムMGLよりも明らかに飛距離が劣ります。
これは軽ければ軽いほど顕著に投げにくくなり、このリールで3/8ozプラグのバンク撃ちはしたくないなというのが今の率直な感想です。

(RC1.5をアキュラシーキャスト、とかは正直ダルいですね。。。)

ただしここでバンタムの名誉のために断っておきますが、一昔前だったら全く問題のないキャスタビリティと感じていたことでしょう。
13メタニウムからの乗り換えであれば、むしろ悪くないと感じていたはずです。
しかし日進月歩を遂げるリールの世界で、16メタのMGLスプールやダイワのSVスプールを知ってしまった後となっては、どうしても回転の「もっさり感」にイライラしてしまうのです。

 

ラインキャパは全てに優先する

しかし最新テクノロジーを駆使したMGLスプールを搭載しながら、なぜこんなにも16メタとの差が開いてしまうのでしょうか?
その最大の要因は、16lb-100mという大量のラインを飲み込む深溝スプールにあるのではないかと疑っています。

スプール重量自体は約14.7g(SVS&ベアリング込)で、16メタの14.1gとそこまで違いはありません。
しかしフロロカーボンライン16lb-100m(18バンタム/フル巻き)の重さは約13.6gで、16lb-80m(16メタ/フル巻き)の11.3gとは実に2.3gもの違いが生じます。

しかもそれ以上に、ラインの慣性モーメントは重量より遥かに大きな影響を及ぼす事が明らかにされています。

上の記事では「スプールの重さどうこうよりも、巻くラインの量が遥かにレスポンスに影響するという結論が導き出されていましたが・・・。
同じ技術が採用されたMGLスプール同士を比べる事で、ラインキャパの違いがどれほど大きな違いをもたらすかが明らかになったように思います。
ですから下巻き糸に太いPEラインを用いるなどして対応していますが、やはり根本的なレスポンスでは16メタMGLに遥かに及ばないというのが残念な実感。
色々と工夫しても、やはり1/2ozは無いと快適なキャストは厳しいというのが個人的な感想です。

もちろんシマノ側も分かっていると見えて、当初から16メタMGLと同じ12lb-100mキャパシティの夢屋18バンタムMGL浅溝スプールをラインナップしています。
これを装着すると劇的にキャスタビリティが改善するらしいのですが、+10,000円の追加投資は決して小さくありません。
なぜならせっかくリーズナブルな価格帯で登場したのに、これではトータルでアンタレスやコンクエストと大差なくなってしまうからです。

(シマノHPより。むしろ中溝という方が適切かと・・・)

もちろん多くのラインキャパを必要とする方には、現行の深溝スプールを歓迎する声がある事も事実でしょう。
つかじーさんのように20lbナイロンをたくさん巻く方や、オカッパリ遠投派にはちょうど良いというのもうなずけます。
しかし「重量級ルアー限定の高剛性ベイト」という文脈ではなく、「軽いプラグだけれど引き抵抗は重い」「投げにくいリグだけどフッキングパワーは必要」といったバンタムの巻き上げトルク“に期待する使い方をするのであれば、やはり中量級ルアーのキャスタビリティも重要になってくると思うのです。

(例えば軽いプラグであっても、やはり巻き物には高剛性リールが欲しい・・・という声の結晶がコンクエストBFSではないでしょうか)

バンタムMGLのラインキャパは必然。太ラインのススメ

ともあれアングラーの使い方によって必要な糸巻量は人それぞれで、誰にとっても「最適なラインキャパシティ」というのは無いなと本当に思います。
だからこそせっかくここまで作り込んだバンタムには、ぜひ12lb-100mスプールを標準装備した“バンタムMGL70/71を併売して欲しいと切に願っています。
バンタム・ブランド全体の底上げをはかる意味でも、SVスプールからの乗り換え組に「何だ、シマノのMGLスプールってこんなもん?」と思われないためのサイズ展開をぜひ検討して頂きたいです。

(SVスプールは、掛け値なしに良く出来ているかと・・・)

 

レベルワインドの近さの影響

そしてキャスタビリティに関わるもう一つの要素として、スプールとレベルワインドの距離というポイントもあります。
バンタムはコンパクトボディのために(?)この距離がかなり近く、ラインの角度がキツくなる傾向に。
これによってキャスト時の放出抵抗が増え、飛距離に悪影響が出る事が予想されます。

ただしそれを見越してか、テーパード・レベルワインドというメガホン状のパーツが採用されています。
スプール側の幅を広くすることで、少しでも抵抗を軽減しようという意図だと思いますが・・・。
ダイワのTWSと比べれば差が少ないですし、そもそもスプールの影響の方が大きいと思いますのでどれだけの効果が出ているのかは正直分かりません。
これは夢屋浅溝スプールに換装した上で、禁断の(?)ロングノーズ化を試してみないと結論は出ないことでしょう。

(twitter界隈では、通称”やつたがうチューン”と呼ばれてプチ流行しているようで・・・)

ちなみにPEラインの喰い込みやすさという点では、オードラゴン1.5号でもそこまで気にならないという実感。
HGとXGモデルだけはハイスピードレベルワインドになっているそうですので、それが効いているのかもしれません。
(ただしHGとXGのレベルワインドの早さは一緒だそうです)

というわけで革命的な2ピース構造を引っさげて、次世代高剛性ベイトの旗手に名乗りを上げた“18バンタムMGL”
本当に素晴らしい巻き上げトルクが実現されていただけに、キャスタビリティに対するガッカリ感は小さくありませんでした。
決して悪いリールというわけではないのですが、市販状態でもっと浅溝化(&ロングノーズ化)されさえすれば、きっと歴史的名機として記憶されるだろうに・・・と思うと正直残念でなりません。
きっとモデルライフは長くなるだろうと思いますので、シマノさんには70/71のサイズ展開を熱望したいと思います。

(ぜひバンタムで、「投げにくいけど引き抵抗も重い」プラグを巻きたいです・・・)

 
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    • naoki
    • 2018年 11月 17日

    ショートノーズの超コンパクトボディありきだったら別に34mmスプールでなくても良かったんじゃないかなぁと思ってみたりします。実際ショップで手に取ってみた時ボディに対して「スプールでけェ…」と感じましたし。

    34mm径スプールがシマノのベイトリールの基準値なのは分かるのですが、それに合わせて出来たカタチがメタニウムやスコーピオン等のデザインだと思うので、32〜33mm径くらいならレべルワインダーとの距離も適正化されてテーパー型の恩恵も上がったのでは?と。
    遠投性は少し犠牲になりますけど、試しに糸巻き量減らしてみては如何でしょうか?

    • ですね~、無理にコンパクト化させ過ぎたのかもしれませんね(;^ω^)
      飛距離等を犠牲にするなら糸巻量を減らすのも良いのですが、太めの糸(16lb前後)を使うことが多いのでちょっとためらっちゃいます・・・。

    • すみだ
    • 2018年 11月 17日

    いつも楽しく拝見させて頂いております。
    バンク流しメインの当方は夢屋中溝スプール(笑)を購入し換装しました。
    1/2クラスならMGL特有?の気持ちキャストフィーリングそのままで随分キャストしやすくなりました。
    軽量ルアーの守備範囲もやや拡がりましたが、少し油断するとすぐにライン浮きが発生してしまい、正直気持ち良いとは言えませんでした。
    そしてどうしても我慢出来ず、KTFネオスプールに手を出してしまいました。
    それはもう劇的改善です。ブレーキも相当落とせるので1/2以上なら飛距離も十分です。3/8クラスのライン浮き、バックラッシュも激減しました。
    ですがオカネも吹き飛びました。
    メタMGLで良かったんじゃ。。とか考えるのは止めました。
    ここまでしたのだからバンタム70/71の販売は止めて頂きたいです(笑)
    個人的にはバンタムDCに期待しております。
    長文駄文、失礼しました。
    お身体に気を付けて頑張って下さいませ。

    • おお、KTF投入されましたか(^^♪
      実は私も今、KTFとAvailどちらかの社外スプールを入れようかともくろんでいます(笑)。
      お金が吹っ飛ぶのが最大の泣き所ですが・・・w
      バンタムDCは、ブレーキユニットを入れるスペースが無くて作れないのでは?と想像しますが、出てきたら激アツですね♪
      お気遣いありがとうございます、これからもよろしくお願いします!

    • やまちゃん
    • 2018年 11月 21日

    いつも拝見させて頂いてます。

    バンタムMGLのキャスタビリティの悪さは、気になってました。

    記事を読んで納得です!

    メタニウムMGLと比べるとどうしても

    キャストの気持ちよさが半減してしまいますね。

    巻きごごちはいいだけに残念です。

    • いつもありがとうございます!
      やはり明らかに「あれっ?」って分かるくらい、16メタには劣りますよね(;^ω^)
      素晴らしいリールだけに、なぜこのスプールにしてしまったんだ・・・というのが惜しくてなりません!

    • 2021年 6月 14日

    多分、煮詰めてないからなのかと思います。
    自分は場合に寄って1610L+にバンタムを組み込みますが、内部ブレーキ1個ON外部ダイヤルは1でトラブルレス。1/2以下を気持ちよく飛ばせてますよ。
    勿論ノーマルスプールで16lb100m巻いてますが。
    バンタムmglは特に組み合わせるロッドに左右されます。
    夢屋のスプールも使ってますが、あからさまにメタより飛距離を叩き出してます。

    • おお、そうなのですね!
      軽量ルアーがメタニウムよりも飛ぶとなれば、バンタム無敵ですね(^^♪

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