8Mar
時代遅れと思われがちな、ベーシックなナイロンライン。
しかしフロロには真似のできない、独自のアドバンテージも?
ステップアップに不可欠な、お勧めナイロンをシェアします。
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ナイロンラインのメリット・デメリット
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
今回は読者の方からリクエストがありましたので、ブロガーっぽく(?)お勧めのナイロンを紹介してみたいと思います。
ナイロンというと時代遅れ?みたいに思われるかもしれませんが、状況によっては今でも替えの効かない素晴らしいラインだと考えています。
心なしか私の周りでも、上級者ほど状況によってナイロンとフロロを使い分けている印象があります・・・。
というわけでナイロンラインの主な特徴とメリットをまとめてみると、
・伸びやすい
→ バイトを弾きにくい
→ 魚をバラシにくい
→ 切れにくい・しなやか
→ ライントラブルが少ない
→ 飛距離が出る・比重が軽く沈みにくい
→ ルアーを浮かせやすい
→ 根がかりが減る・値段が安い(ことが多い)
・・・といったところになるかと思います。
反対にデメリットについては、以下のような点が挙げられると思います。
・耐摩耗性が低く根ズレに弱い
・吸水劣化するので耐久性が低い
・伸びるので感度、操作性が悪い
このように一長一短なナイロンですが、その特徴を理解して使い分ければ強力な武器になると思います。
特に冬~春先のような低水温期はラインが硬くなりやすいので、適度に伸びにくくなったナイロンが絶妙な使いやすさだったりすることも。
(逆に、フロロは硬過ぎて使いにくい場面も?)
というわけでこれまで私が実際に使い込んできたナイロンラインの中で、特にお勧めの銘柄を3つ紹介してみたいと思います。
強さなら絶対”GTRウルトラ”
さてナイロンラインの弱点は根ズレに対する弱さだと上に書きましたが、実はフロロ並みに強いナイロンも存在します。
それが“アプロードGT-Rウルトラ(サンヨーナイロン)”で、これは本当に圧倒的な耐摩耗性を誇ると思います。
コンクリートにラインを擦り付けて実験したところ、何とスーパーハード・アップグレードとほとんど変わらない位の強度を見せてくれました。
さすがにフロロを上回るという事はありませんでしたが、ナイロンの中では別格の強さに感心させられました。
(KDW HPより)
しかも強いからと言って硬いという事もなく、ナイロンらしいしなやかさが確保されています。
逆に言えば伸びやすいので遠投には向かないのですが、近距離のカバーゲームなどには最適。
KDWのカケヅカさんは亀山フリッピングに30lbを愛用しているそうですが、特に太号柄でメリットが活きるように思います。
【APPLAUD GT-R ULTRA】30lbsを使って魚をかけてみた感想
私も近距離のカバー撃ちに20lb、ショートキャストのカバークランキングで16~20lbを愛用中。
ナイロンラインは比重が軽いので、ルアーを上に抜いて根がかりを回収しやすいのも大きなメリットです。
お値段はちょっと高めですが、お得な600m巻きが売られているのもヘビーユーザーには嬉しいところです。
圧倒的に低伸度な”アルミーロ”
ところでロングキャストして使うとなると、ナイロンラインの伸びが大きなデメリットになる事も少なくありません。
そんな状況でお勧めな超・低伸度ナイロンラインが“デファイアー・アルミーロ(サンライン)”。
これはもうフロロなんじゃないか?と思うような圧倒的な伸びの少なさは、使って一発で違いが分かる事でしょう。
しかしその代償として、ナイロン特有のしなやかさは大きくスポイルされています。
正直「硬さもフロロ並み」で、ナイロンの扱いやすさを期待しているとガッカリするかもしれません。
耐摩耗性も多少高いようですが、伸びが少ない分意外とアッサリ切れるという印象でした。
ではこのラインはどういう状況で出番があるのか?というと、一言で言えば「トップウォーターゲーム」。
プラグが沈んだラインに引きずられると動きが悪くなってしまいますが、ナイロンは軽くて沈みにくいのでそうした心配が少ないというメリットがあります。
しかし伸びすぎると遠投した時にロッドアクションが伝わりにくくなってしまいますので、伸びの少ないアルミーロの特徴が生きるというわけです。
コスパ最高のCN500
そして最後にご紹介するのが、コスパ最高の格安ボビン巻きナイロン“CN500(デュエル)”。
何と500m巻きなのに500円くらいしかしない(!)という驚きのお買い得ラインです。
しかもCN500が素晴らしいのは安いだけでなく、まあまあ耐摩耗性も高く、ほどほどに低伸度だという点。
「ナイロンとフロロの良いとこどり」のようなキャッチコピーは正直疑問ですが、「普通にちょっと伸びにくくて強めなナイロン」と言って良いかと思います。
実は最近、個人的なメインナイロンはこれになっているのですが、ナイロンはどうしても吸水劣化するという特徴があります。
以前ジギング魂さんで行われた実験結果をシェアしましたが、何と一回使っただけで強度低下は10%以上!!
これは程度の差こそあれどのナイロンでも起こりますので、結局「ナイロンは毎回巻き替えすべき」という結論に至りました。
そうなると高価なラインではやっていられませんので、選択肢は自然と格安ラインに。
そしてボビン巻き銘柄の中で比較すると、CN500の性能はかなりバランスが取れているのではないかと思います。
CN500のコスパ強し!
というわけで、実際に私が使い込んできたお勧めナイロンラインを紹介させて頂きました。
他にも素晴らしいラインがあるかもしれませんが、使用経験の無いものについては書けませんのであしからずご了承ください。
そして最後に、使ってみたけれどメインの座から降りたナイロンについても、一言づつコメントして終わりにしたいと思います。
強いし伸びもまずまずですが、ちょっと規格が太めなのが使いにくい。
価格も安くないのでCN500に取って変わられました。
<マシンガンキャスト>
確かに低伸度なのですが、その分硬くて切れやすい。
価格面以外では、アルミーロに勝る点を見つけられず1軍落ち。
<バウオ・スーパーハード・ポリアミドプラス>
伸びはまずまずですが、値段が高い割にはそこまで強くない気が。。。
これならCN500毎回交換で良いかな?と思い最近は買わなくなりました。
<レグロン・ワールドプレミアム>
安くてもカタログ強度は非常に高いのですが、耐摩耗性は高くなく伸びも大きい。
ある意味で非常にナイロンらしいナイロンなのですが、CN500の方がバランスが良くて使いやすいと感じました。
あと、カラーが思いっきり緑なのもなんとなく抵抗があります。。。
<トライリーンZ>
耐摩耗性も低伸度性もまずまずで、ナイロンの中では耐久性が高め。
けれどもこれを何釣行も使う位なら、安いCN500を毎回交換した方が良い・・・という事で無念のスタメン落ちとなりました。
というわけで良いナイロンラインはたくさんあるのですが、「毎回交換がベスト」と考えてしまうと、ほとんどのラインが(コスパで)CN500に太刀打ちできないという結果となりました。
個人的にそれでも絶対的なアドバンテージがあると思えるのは、耐摩耗性のGT-Rウルトラと低伸度のアルミーロの2つだけでした。
このあたりは人それぞれの運用法でも変わってくると思いますので、特徴を踏まえて選んでいただければ幸いです。
(ちなみに、高速リサイクラーは巻き替えに必須かと思います。。。)
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コメント
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いつも勉強させて頂いております。
今回、お忙しい中、ナイロンライン特集を組んで頂いてありがとうござます。
とても参考になりました。
やはりナイロンは毎回巻き直しになりますね。
カーボナイロン早速使用してみたいと思います。
現在使用ナイロンはトライリーンZですが。
スティーズのナイロンも中々なので一度使ってみてください。
これからも応援しておりますので頑張ってください!
明日、ディープストリームキャップ被って近くの野池で19ヴァンキッシュと16ヴァンキッシュの違いと19 アンタレス投げ倒して来ます!
いえいえ、リクエストありがとうございました!
仰る通りトライリーンZも悪くないと思うのですが、CN500があれだけ安いと、ちょっと手が伸びなくなってしまいました(;^ω^)
スティーズナイロンの方も試してみたいと思います!
19アンタレス&ヴァンキッシュ超うらやましいです、ぜひ頑張って投げ倒してきてください(^^♪