18Aug
難易度特A級、夏の浜名湖ビッグシーバス。
ハイリスク・ハイリターンのデイゲームで、キッカーをキャッチするコツは?
厳しいアプローチを決めるための、ルアーセレクトを解説します。
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ハイリスク・ハイリターンの表浜名湖シーバス
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
今回は久しぶりに、浜名湖のソルトのお話をひとつ。。。
先日の“Js浜名湖みっかび釣り大会”で活躍してくれた、OSPの”ハイカット“について書いてみたいと思います。
さて初夏の浜名湖シーバスというと、例年サイズを狙うなら表浜名湖エリアで外洋から入ってくる個体を狙うのが鉄板。
奥浜名湖でいわゆる「居つき」の群れ(浜名湖内にとどまっている個体)を狙うと、数は出るのですが型が選び辛いのが例年の傾向です。
この大会は一本のみの重量勝負だったため、ハイリスク・ハイリターンの表浜名湖戦略を採ったのでした。
ちなみにこの時期の表浜名湖のシーバスの難易度は極めて高く、本気でやっても一本釣れるか否かという「賭け」になる事が多いと思います。
この大会で見事優勝&準優勝を果たした“浜名湖最強ローカル“の鈴木孝啓選手艇ですら、前週の浜名湖オープントーナメントではノーフィッシュだったとの事。
表でシーバスを狙いさえすればビッグワンが釣れる、などという簡単なものでは決してないと考えている次第です。
激流シャッディングの”アプローチ”
・・・で、当日はどこで釣ったのかと言いますと、下げ潮が効く護岸の際にシャッドを通して釣りました。
あまりにも「普通じゃん」という話なのですが、これにはいくつかアプローチのキモがありまして・・・。
同じ場所で釣りをしても、釣れたためしがないという方も結構いらっしゃるのではないかと思います。
(もっと具体的に書くと、新幹線の北側のストレッチです)
包み隠さずポイントをお話いたしますと、一つ目はまず「壁際ギリギリを通す」というトレースコースが重要です。
シーバスはほとんどの場合壁際を泳いでおり、そこからあまり離れてまで追いかけてくることは少ないと思います。
壁に追い込んで捕食する個体も居るでしょうし、壁との距離によってバイト数が天と地の差になるので非常に分かりやすい気がします。
2つ目は「ディスタンス」で、ルアーの飛距離を出す事がとても大切になると考えています。
これはジンクリアな表浜名湖ではいつでも大切なのですが、このポイントでは特に重要。
なぜなら流れに対してアップストリームでアプローチするため、遠くまで投げないとルアーを泳がせる時間があまりにも短くなってしまうのです。
(ルアーが流れに押されながら泳ぐため、あっという間にボート際まで戻ってきてしまう)
そして最後は「レンジ」で、これは絶対とは言えないのですが少し深めを通した方が良い事が多いと感じています。
なぜならこのポイントは流れによってえぐられているので、潮位にもよりますが2mほどとまずまず水深があります。
ですから一般的なミノー系よりも、シャッド等で少し潜らせた方が反応が良い気がするのです。
固定重心で投げやすい”ハイカット”
そして上の条件を満たす上で、ルアーに求められるのは「レスポンス」と「キャスタビリティ」ではないかと感じています。
表浜名湖の激流を背にリトリーブする場合、着水直後から水を噛んでしっかりと泳ぎ出してくれる必要があります。
勝負は一瞬ですので、重心移動のオモリが戻るまでモタつくと貴重なリトリーブ時間を失ってしまう事も・・・。
その意味で、泳ぎ出しの早い固定重心のモデルを好んで使っているという訳です。
(また、激流でもバランスを崩しにくくしっかり泳ぎ続けるというメリットも生きてきます)
ですので奥浜名湖で定番のマーゲイやソウルシャッドではなく、この場所では以前からスーパースレッジを使っていました。
しかしこのルアーは非常に投げづらく、飛距離が出ない上に正確なキャストをするのも困難・・・。
そんな時に「固定重心で、しかも飛ぶ」シャッドとしてハイカットを発見し、以来愛用しているというわけです。
それから泳ぎの質も表浜名湖向きだと感じていまして、いわゆる「シャッドらしい」ハイピッチ・タイトアクション。
近年はフローシャッドやDビルシャッドなど、動きの大きい”クランキン・シャッド”が人気ですが・・・。
ジンクリアな事が多い表浜名湖では、やはりこの手のフィネスなアクションが効きやすい気がします。
(もちろんこうした特徴は、バスフィッシングでの使用でも生きてくると思います)
ちなみに固定重心で泳ぎが破綻し辛いルアーとして、名作ビーフリーズ65SPも浜名湖必釣ルアーのひとつ。
ただしこの場所に限って言えば、もう少し潜らせた方が良い気がするのでシャッド系を使っているというわけです。
というわけで少し時間が空いてしまいましたが、厳しい時期に表浜名湖でサイズを狙う際のコツを書いてみました。
特に隠すようなポイントでも無いので、ぜひ皆様にトライしてみて頂きたいと思いますが・・・。
最後にもう一つだけキモを書いておきますと、この場所には機能する「タイミング」が明確にあります。
実は大会当日、鈴木選手とバッティングしてタッチの差でポイントに入れました(笑)。
浜名湖最強ロコはさすがだなぁとしか言いようがなく、こういうポイントを無数に持っているのだろうと思うとその強さにも納得です。
というわけで簡単ではない表浜名湖ですが、攻略すればリターンも大きいのが魅力のエリア。
ノーフィッシュを恐れず、果敢にトライしてみて頂きたいと思います。
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