27Dec
大きく釣果が低下した、2019シーズンの琵琶湖。
日本一のバスフィールドは、それでも魅力に満ちている?
今でも最高だと言い切れる理由と、2020年の展望をお話します。。。
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「釣れなくなった」琵琶湖
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さてそろそろ年末モードという事で、今回は私のホームレイク・琵琶湖の2019年を振り返ってみたいと思うのですが・・・。
今シーズンはここ十数年の中で、フィールド環境が最も劇的に変わった一年だったと言えるでしょう。
端的に言えば「釣れなくなった」わけで、周囲からもう何万回そんな言葉を聞いたか分かりません。
せっかく滋賀に移住してきたのに、タイミング悪かったですね・・・と同情して下さる方もいらっしゃいます。
しかしやせ我慢とかではなく、私は本当に今でも琵琶湖は最高のフィールドだと感じています。
今回はそう考える理由と、2020年の展望について少しお話してみたいと思います。
フィールド激変の要因
さてまずどうして琵琶湖は変わってしまったのか?という点についてですが、一言で言えば「ベイトの変化」。
具体的には南湖のバスを育んでいた、豊富なブルーギルが激減した事が最も大きな理由だと思います。
そしてギル減少の原因は確定的ではありませんが、南湖のウィードを根こそぎ吹き飛ばした2018年の台風19号の影響を疑っています。
気になるのは2020年、琵琶湖(特に南湖)の釣果は2018年以前の水準に回復するのか?という点ではないかと思います。
しかし心底残念な事ながら、個人的には正直それは望めないのではないかと考えています。
夏のウィードにひたすらパンチショットを撃ち込んだ時、ガリガリに痩せたバスが釣れてショックを受けたものですが・・・。
食べ物が無くなった南湖のギル喰いバスたちは、その多くが死んでしまったのではないでしょうか。
けれどもi字形ルアーが流行したように、ベイトがギルからワカサギに変わっただけでは?と思われるかもしれません。
もちろんそのように変化に対応した個体もいるでしょうが、多くのギル喰いバスは中層を泳ぎ回るベイトについていけなかったのではないかと考えています。
なぜならワカサギパターンで釣れていたバスは、元々北湖由来の個体が主だったのではないかと思うからです。
i字形パターンが大ブレイクした頃、あちこちで「南湖のバスの体型変わったよね」という声が聞かれました。
南湖では口が大きく細身のバスが釣れる事が多かったのですが、ディープホールなど琵琶湖最南端でも口が小さく丸々と太った北湖体系のバスがよく釣れたからです。
しかし個人的には、たった1年で同じ個体の体型がここまで変化してきたとは考えにくいように思えてなりませんでした。
つまり彼らはベイトの変化に対応した南湖バスでは無く、ワカサギの群れについて南湖に入ってきた北湖のバスたちだったのではないかと思うのです。
ですからそもそもバスの絶対数が低下した南湖の釣果が、来年すぐに回復するとは考えにくい気がしています。
つまり琵琶湖バスフィッシングの黄金時代は、ここに幕を閉じたのだと言わざるを得ないと思うのですが・・・。
しかしそうだとしてもなお、琵琶湖は最高だと個人的には考えています。
ビッグバス・ドリームは死なず
明らかに全体の釣果が落ちた琵琶湖を、私が今なお最高だと思うのはまず「ビッグバス」の存在にあります。
ナナマル事件や国内レコード更新など、サイズだけで言えば2019年は逆にフィーバーした年と言っても過言ではありません。
チャンスが多いわけでは決してありませんが、レコード級ランカーの夢は膨らみ続けていると言って良いでしょう。
それって北湖限定の話でしょ?と思われるかもしれませんが、私は反対に南湖でのチャンスを虎視眈々と窺っています。
上にも書いたように、バスが激減した南湖には北からのバスがより流入しやすくなっているのではないかと期待しており・・・。
特に産卵絡みで大きく移動する来春には、意外なところでマグナムサイズが釣れたりするのではと思います。
(プレッシャーが大きく減少した南湖には、逆にチャンスがたくさん転がっているかもしれません)
新世代の台頭
そしてもう一つ魅力だと思うのは、琵琶湖は「それでもまだ釣れる」という事です。
特に今年の南湖は、1~2歳魚と思われる30cm以下のヤングサイズが明らかに釣れやすくなりました。
一説には稚魚期にギルに食べられなかったから?等と言われますが、いずれにせよ新しい世代が着実に育ってきていると言えるでしょう。
シャッドやライトリグを使えば子供でも容易に数釣りを満喫でき、ファミリー向けには素晴らしい釣り場だと思います。
琵琶湖バサーの多くは「小バスじゃん・・・」と感じてしまうかもしれませんが、全国的に考えれば30cmというのは立派な1尾だと思います。
アメリカの湖だって決してイージーにビッグバスが連発するわけではなく、むしろ今までの琵琶湖が異常な大フィーバーだったというべきかもしれません。
「40cm以下なんてアウトオブ眼中!」みたいな感覚に陥る事を“琵琶湖病”と呼ぶらしいのですが、そういう感覚を捨て去ってみると琵琶湖はまだまだ釣れると言って良いのではないでしょうか。
(”ビッグバスの聖地”と言われるフロリダだって、50UPなんてよっぽど釣れませんからね・・・)
私も霞ヶ浦水系など他のフィールドを経験してみる事で、1尾の30cmクラスがくれる感動をあらためて再認識させられました。
そしてこの琵琶湖の変化は、サイズだけではないバスフィッシングの本質的な魅力を考え直すきっかけになるのではないでしょうか。
ビッグレイクに”マイゲーム”を求めて
そして最後にして最大の魅力だと私が思うのは、ビッグレイク・琵琶湖のもつ懐の広さです。
今猛威を振るっている琵琶湖最強メソッドと言えば、サカマタシャッドのミドストと言って間違いないと思いますが・・・。
マグナムクランクやビッグスピナーベイトで攻略する方法もまた、同時に成立しているのです。
水深20mのスーパーディープで優勝するアングラーもいれば、1m以浅のシャローを撃ち抜くフリッパーもいる。
i字形のみでビッグバスを量産するエキスパートも存在し、アングラーごとに様々なスタイルが成立するわけです。
広大なビッグレイクにそれぞれの「マイゲーム」を追いかけられるという事自体が、これ以上ないバスフィッシングの魅力ではないかと思うのです。
というわけで個人的には、釣果が下がったからと言って琵琶湖の魅力がスポイルされたとは正直考えていません。
「琵琶湖なんだから50UPが釣れなきゃつまらない」といった考え方から離れられれば、そこには今も魅力にあふれたフィールドが広がっていると思います。
もちろんこの地に移住した事を後悔しているなどという事は1ミリも無く、控えめに言っても最高の場所だと心から感じています。
難しくとも「自分の魚」を探すチャンスに溢れた今の琵琶湖を、みなさん一緒に楽しく攻略していこうではありませんか!
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コメント
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ぼくもKenDさんと同じ意見です。自然はいつまでも同じなわけはないですし、釣る人は釣ってるフィールドで苦戦するのが醍醐味というか、ゲーム性を感じれます。
勝手な持論ですが、こういう楽しみの味を占めちゃうと一生バス釣りと付き合える気がします…ただ簡単な野池、ダム探しをしていた友人はいつのまにか釣りに行かなくなってしまいました…苦戦するのが嫌というか、その釣れない過程を含めて釣りを楽しめない人はやめていってしまう気がします…
千葉住みのぼくとしては周りはハイプレッシャーが当たり前で、場所取り合戦みたいな河川も多いですが、名前も知らないようなフィールドの景気の良い釣果を見ても羨ましいとかは全然ありません。むしろ人が多ければ多いほど燃えます。だれもしないようなアプローチ、時間帯、ルアーで突き抜けた釣果を求めるのがもうクセというか、やりがいになってるんですよね…
deeepstreamはこれからもずっと拝見させてもらいますし、いつか一緒に釣りしてみたい!とも勝手に思っております!
明日カスミのおかっぱりに行く準備をしながらコメントさせていただきました!
いつもコメントありがとうございます(^^♪
「釣れない過程を楽しむ」ってホント名言で、まさに釣りにおける真の本質だと私も思います!!
そしてそれを楽しむ意味で、やはりバスフィッシングは最高だなぁと。。。
霞水系をやり込んでいる方はやはりよくご存じで、その意味では琵琶湖はまだまだこれからなのかもしれませんね。
私も霞水系やり込んでみたいので、いつかまたうかがった時はよろしくお願いいたします(^O^)