アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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:[バンタム補完計画 -5-] クラッチで完成するパーフェクト・バンタム

浅溝スプールハンドルカスタムで、大きく改善するバンタムMGL。
残された弱点は、壊れやすいクラッチのみ?
メタルクラッチの装着で、いよいよ補完計画・完成です!

notice : Please select your language and translate by “Google Translator”on the sidebar(or selectbox below).Thank you!

プラスチック・クラッチの限界

みなさんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
長きにわたってお送りしてきた、シマノ・18バンタムMGLのチューニング特集。
今回はそのラストとして、最後に残されたクラッチ・カスタムについて書いてみたいと思います。

さてまずカスタムの前提として、バンタム(やメタニウム)の純正クラッチには大きな問題点があると考えています。
それはクラッチの「耐久性」で、ハードに使い続けているとだんだんネジが緩んでしまう・・・。
しまいにはネジ山が割れたり折れたりして、壊れてしまうという症状に悩まされ続けてきたのです。

(決して私の使い方が酷いだけではないかと。。。)

釣り道具に求める性能には色々ありますが、私は「壊れにくい」という要素を非常に重視しています。
いくら良く飛ぶリールや軽くて使いやすいロッドでも、釣り場で壊れてしまえば試合終了。。。
フロリダのBassmasterオープンの際、クラッチが割れた時は本当に泣きそうになりました。

バンタムは高剛性なフルメタルボディがウリなのですが、クラッチだけはなぜか普通のプラスチック
ハンドルの次くらいに直接大きな力がかかるだけに、この部分の剛性も重要ではないかと思うのですが・・・。
現状ではタフネス系ベイトとして画竜点睛を欠く、まさにアキレス腱になってしまっている気がします。

 

結局、KDWクラッチはどうだったのか

そこで対策品として導入したのが、KDW(カケヅカデザインワークス)製のオフセットクラッチです。
これは無垢のジュラルミン塊から一つづつ削り出すという、剛性を出すにはベストなマシンカット製法で作られているとの事。
しかも固定するネジも2か所に増やされているという徹底ぶりで、これならさすがに壊れないだろうと思ったわけです。

とはいえ実際使ってみないと分からないのが道具の世界なので、昨年の1月から1年間、みっちりと現場で使い込んできました。
KDWのカケヅカさんとは親交があるのですが、読者との約束なのでプロダクトについて甘い評価は出来ませんよ・・・と普段からお話させて頂いているからです。
というわけでかなり厳しめに酷使してきた結果をお伝えしますと、7台分のクラッチは1つとして壊れるものはありませんでした

まあ想定の範囲内と言えばそうなのですが、1本のネジすら緩んでいなかったことには正直感心させられました。
しかも最初にガッチリ締め込んだだけで、増し締めや接着剤の使用も全く無しでこの結果です。
むしろ壊そうと思っても壊せないクラッチだと言っても、決して大げさではないでしょう。

(やはりWビスはかなり効いているかと・・・)

さらに言えばクラッチオフ時の剛性感もUPするので、カチっと切れる感じが非常に小気味よくなります。
これは特にクラッチファイト時など、負荷の大きい場面で特に重宝するという印象。
対ビッグバスのファイトシーンでは、かなり安心感が違うと実感している次第です。

 

史上最高の”パーフェクト・バンタム”

もちろん本来の設計コンセプトであるオフセット形状も、扱いやすさに貢献していると思います。
実は最初使った時は気付いていなかったのですが(苦笑)、純正に戻すとクラッチの高さがとっても苦痛に・・・。
クラッチを切るのもサミングをするのも、だいぶやりやすくなっていたのだと後から気付きました。

(詳しくは↓の記事を振り返って頂きますと幸いです)

というわけで壊れにくく扱いやすいKDW製メタル・オフセットクラッチ
ドレスアップにはあまり興味が無い私ですが、シンプルに機能部品として大幅な性能向上を果たしていると思います。
率直に言って、こっちが純正ならよかったのにと感じられる完成度ではないでしょうか。

(堅実なモノ造りが売りのシマノさんには、今後ぜひ改善して頂きたいです。。。)

ともかくこのクラッチカスタムによって、全ての不満を解決してくれるパーフェクト・バンタムが完成しました。
頑丈な造りと力強い巻き上げトルク、そして幅広いウェイトを快適に投げられるキャスティング・レスポンス
これまで様々なリールを使ってきた私ですが、個人的には間違いなく歴代ベストのリールだと惚れ込んでいます。

もちろんカスタムにはそれなりのコストがかかってしまいますが、自分の使い方では19アンタレスよりも良いと確信しています。
気に入ったものを安定して長く使いたいタイプなので、このバンタムにはこれから10年頑張って欲しいところ(笑)。
メタニウム系と違ってモデルチェンジのライフサイクルも長いと思うので、重さが気にならないアングラーには心からお勧めです。

というわけで、フルノーマルだと残念な部分も少なくない18バンタムMGLですが・・・。
ボディなどコア部分の素性が良いので、カスタムで化ける「いじり甲斐のある」リールではないかと考えています。
特に巻き物好きの皆さんには、ぜひとも使ってみて頂きたいなと思う次第です。

 

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    • ニゴイ3号
    • 2020年 1月 07日

    ぼくもこのクラッチを購入してかなり使い込みましたが、純正の方が好みですかね…手が大きめなのもあると思うのですが、低すぎて逆に扱いきれないシーンが多く、カッチリしすぎてて真冬にクラッチを切るのが苦痛になってきた、というのもあります…
    しかし純正は確かにガタが来やすいと感じることもありまして、半年に一度純正クラッチを替えればいいかな、と思っております。

    • 実は私も手が大きめで、これ低過ぎない?って最初思ったんですよ。
      ただしそれまで3フィンガーで握っていたのですが、1or2フィンガーで握るようになったらちょうど良くなりました。
      個人の体格の他に、握り方の癖とかもあると思うのでむずかしいところですよね(;^ω^)

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