27Mar
数々の画期的な新製品が、毎年飛び出すハイテク魚探。
どのメーカーのどんな機種を、一体どう組み合わせるべきなのか?
2020シーズンに向けた、セッティングの全貌をシェアします。
notice : Please select your language and translate by “Google Translator”on the sidebar(or selectbox below).Thank you!
2020用魚探システム完成!
みなさんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
日進月歩するハイテクな魚群探知機に、日々頭を悩ませているボーターは多い事と思いますが・・・。
今回は参考までに、私が2020シーズン用に新たに搭載した魚探システムを公開してみたいと思います。
さて私はこれまで、フロントに7インチのGPSMAP(ガーミン)を1台だけ(コンソールはタブレット)という簡素な装備でやりくりしてきたのですが。。。
昨年本気で琵琶湖の試合に参加して痛感したのは、オフショアの釣りでトーナメントの一線を戦うのはさすがにキツいという事でした。
今年はバスオブジャパンのツアーに出場するという事もあり、ボートを買って以来の大規模改造を決行することとなったのです。
(ただしこの方法、小型ボート等で1台運用するには良い構成だと思います。。。)
最初にまず全体の構成をまとめておきますと、
・フロント魚探:エコマップウルトラ10インチ(GARMIN)+エコマッププラス9インチ(GARMIN)
・リア魚探:エコマッププラス9インチ(GARMIN)+HDSライブ7インチ(LOWRANCE)
・振動子:ライブスコープLVS32(GARMIN・フロントエレキ)+GT21-TM(GARMIN・フロントエレキ)+GT52HW(GARMIN・リヤ右サイド)+アクティブイメージング3in1(LOWRANCE・リヤ左サイド)
・ネットワーク:GMS10 ネットワークポート拡張ハブ
・外部GPS&ヘディングセンサー:ポイント1(LOWRANCE)
・バッテリー:リチウム(lifePO4)バッテリー24V-60Ah(エレキ用)+リチウム(lifePO4)バッテリー12V-120Ah(全魚探用)
・・・という4画面構成となりました。
もはや自分でも、何が何だか分からなくなっているくらい複雑ですが・・・(苦笑)。
順を追って一つづつ解説していきたいと思います。
フロントは”ライブスコープ”が主役
さてまずフロント(バウ側)についてですが、話題のライブスコープをメインとするセッティングにしました。
ライブスコープは細かい部分まで見たいので、大画面&高解像度の魚探本体が圧倒的に使いやすいとされています。
というわけで少々お値段は張るのですが、ガーミンのechomap ULTRA 10インチをセンターに配置しました。
これをLIVE SCOPE専用機として、画面分割無しで使用します。
ちなみにもっと高解像度のGPSMAPシリーズの12or16インチだとより良いのですが、破産するのでechomapにした次第です(汗)。
それから横にコスパに優れるechomap PLUS 9インチを置き、こちらを地図用として使用しています。
9インチは小さいと思われるかもしれませんが、画面分割せずに地図専用で使うなら十分と感じています。
ちなみにライブスコープを付けていれば、通常2D魚探やサイド・ダウンも(フロントでは)ほぼ使わないという結論に達しました。
ライブスコープを使わない時だけウルトラ10インチで、エレキに付けたGT21振動子で2D&ダウンを見るという運用です。
ロランスの3in1は本当に凄い
そしてリヤ(コンソール)側でメインになるのは、ロランスのHDS-LIVE7インチとなります。
ここ数年ガーミンを使ってきた私がLOWRANCEに出戻ったのは、新しくリリースされた3in1振動子があまりにも優秀だったからです。
ロランスはダウンが優れているのは以前からなのですが、この振動子はハミンバードに迫るくらいサイドスキャンが大幅進化。
老舗魚探メーカーの技術力に、あらためて舌を巻いた次第です。
(ただし壊れやすいという報告がチラホラ聞こえてきています・・・)
なお予算の関係で7インチをほぼサイド専用で使っていますが、出来れば9~12インチにしたかったのが本音です。
というかサイドで直接ポイントを打ちたいので、実を言うとフロントのライブスコープ用以外は全部LOWRANCEにしたかったくらい。
けれども等深線図を作るにはGARMINのクイックドローがベストだと思いますので、地図用としてフロントと同じechomap PLUS 9インチを選びました。
ただしこちらではサイド&ダウンも分割表示するので、正直12インチクラスが欲しかったです。。。
(ちなみに振動子自体は廉価版のeliteシリーズでも使えるようですが、画面の解像度が段違い・・・)
(ロランスのサイドで沈み物をチェックして、ガーミンのサイドに写ったそれらしいものにマークしています)
もちろんガーミンを使ってきた立場としては、出来ればメーカーミックスせずに1社で統一したかったです。
ただしサイドの性能に関して言えば、ロランス&ハミンが2歩も3歩も先を行っていると言うのが見比べての感想。
特に「浅い場所」を「遠くまで」映したい場合は絶大な差が出るので、霞水系のアングラーがハミンを愛用するのが納得できました。
これは最新のGT54振動子でも歯が立ちませんので改善に期待していますが、やはり現時点ではいくつかのメーカーを併用する方が良いようです。
(むしろGT54は遠くが映りにくくなるそうなので、あえてGT52を使い続けています)
ネットワークはハブを使用
それからネットワークはフロントのechomapウルトラ10インチとechomapプラス9インチ、そしてリヤのechomapプラス9インチの3台を繋いでいます。
全部を繋ごうとするとネットワーク端子が足りなくなりますので、GMS10というネットワークポート拡張ハブを導入。
ここから各魚探本体に接続することで、振動子やウェイポイント・等深線図などの全ての情報を共有できます。
(©GARMIN ですからGT52などの振動子は、どの本体につないでもOKです)
ちなみにライブスコープの接続にもネットワークポートを使用しますので、ライブスコープ用魚探をネットワークに接続しようとする場合はこの端子が2つ必要です。
つまり端子が1つしかないエコマッププラスではこれが不可能なので、その意味でもライブスコープ機にはエコマップウルトラが向いていると思います。
ちなみにガーミンは同じシリーズ同士でしかネットワークを組めないので、echomapとGPSMAPは互いに繋げない点に注意が必要です。
ただしライブスコープ専用機は単独で使うから問題なし!という場合には、GPSMAPを選ぶのも一つの手だと思います。
私も実際に使ってみて、今のところライブスコープ用魚探で地図データを扱ったことは一度もありません。
どうやらライブスコープ上でウェイポイントを打っても自船位置に記録されてしまう(画面に映った何mか先のカバーをマークできるわけではない)ので、単独で運用すると割り切っても良い気がしてきました。
(その意味では、振動子回路無しのGPSMAP 1222などは大画面なのにお買い得だと思います!)
point-1はメーカーミックスOK!
それから外部GPSアンテナ兼ヘディングセンサーは、定番のpoint1(LOWRANCE)に付け替えました。
これをリヤ側振動子の近くに設置することで、ウェイポイントや等深線図の精度を上げています。
またオフショアのピンポイントに対して釣りをするなら、船首方向が分かるヘディングセンサーは必須だと感じています。
しかもポイント1はロランスだけでなくガーミンでも使えますし、ハミンバードにも対応するようなのでメーカーミックスにはまさに最適。
接続もNMEA2000という方式なので、端子にカチっとはめるだけで素人でも簡単です。
精度&反応もこれまで使っていたG-fishingの物と遜色なく、非常に快適に使えています。
最後の難関”バッテリー問題”は、リチウムで解決!
そして大喰らいのライブスコープやマルチモニターで悩ませられる電源問題は、リチウムイオンバッテリーの導入で解決しました。
12V-120Ahのリチウム(lifePO4)を、魚探専用としてライブスコープ等全ての電源をまかなっています。
これで大体2日(8時間釣行×2)はもちますので、連日釣行でも充電が要らないのは非常に便利です。
(今ならaliexpressでセール中!ただしライブスコープを釣りの最中ずっと付けっ放しにして10時間、とかだと2日はもたないです)
ちなみにGPSMAPシリーズは12V&24V両対応みたいですが、echomapは24Vでは使えないので12Vリチウムを新規導入しました。
これまではエレキ用の24Vリチウムが切れた時のために24V-60Ahを2個積みしていましたが、容量的に1日で使い切ることは無いと分かりましたのでエレキ用は1個のみに。
結論としてエレキ用に24V-60Ah×1、魚探用に12V-120Ah×1というシンプルな構成に落ち着きました。
(ただしエレキも2日間無充電で使いたいなら、24V-80Ahにしておいた方が安心かもしれません。サウザー450クラスの60馬力艇での話です)
というわけで清水の舞台から飛び降りて、一新した魚探システムについて紹介してみました。
画面の大きさなどパーフェクトとは言えませんが、出来る範囲でベストの構成を組めたと思っています。
(ハミンの360°に関しては予算オーバーで諦めました。パースペクティブモードで代用予定)
本気でトーナメントをやろうとする方以外はここまでする必要は無いと思いますが、部分的にでもお役に立てば幸いです。
(特にライブスコープに関しては、無理に導入する必要は無いと思います。。。)
※ぜひFacebookページへのいいね!& twitter・Instagramのフォローをよろしくお願いします。
関連記事
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。