9Jul
ラージと並ぶもう一つのブラックバス、それが“スモールマウスバス”。
似て非なるこの魚を攻略するカギは、「カバーに縛られない」事だった?
雨の野尻湖合宿で、スモールのキモを学びます。。。
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スモールを学ぶ”野尻湖ブートキャンプ”
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
この梅雨は各地で豪雨となり、数々の水害が報道されておりますが・・・。
被害に遭われた方々のご無事と、一日も早い復興を願っております。
そんなタイミングで恐縮ですが、私は昨日まで長野県の野尻湖へ修行に行っておりました。
その目的は、実釣経験の少ないあの黄金色の魚・・・。
“スモールマウスバス“の釣りを勉強するために、三日間の合宿を組んだのです。
スモールはラージ同様「ブラックバス」として扱われ、バスオブジャパンの試合にも必ずスモール戦が含まれています。
しかしその生態はかなり異なると感じており、基本的にラージしか釣ってこなかった自分にとっては完全に未知との遭遇。
ディープフラットの船団戦など、勝利パターンを聞いてもピンと来なかったのが正直なところだったのです。
ですから年間レースを考えた時、自分にとってスモール戦が鬼門になることは明白でした。
けれどもいつまでも苦手とばかり言っていられませんので、一度本気で練習しなければと・・・。
そして幸か不幸か今年のバスオブが全戦中止になりましたので、このチャンスを活かして遠征してきたというわけです。
夏の野尻湖は天国フィールド!?
さてまずは一日目、SNSで精力的な発信を続けている“野尻湖釣具店”の小山店長とご一緒させて頂きました。
小山店長とはSNSでつながりがあり、以前から一度お会いしたいと思っておりまして。。。
今回ようやくその機会を得て、記事内容に違わぬディープな洞察の数々を聞かせて頂くことができました。
(話題の?ネッドリグも実演頂きましたよ!)
小山店長は野尻湖に精通する達人として、界隈では知らぬ者のない「釣りまくる店長」と聞いておりましたが・・・。
その噂にたがわず、大雨の中でもキャロシャッドとネコリグで良型連発!
雨で本命の虫パターンは不発でしたが、ミスを差し引いても余裕の船中二桁釣果で驚かされました。
続く二日目は当ブログのフォロワーさんにお誘い頂き、「野尻湖を勉強したいならここがベスト」と強くお勧め頂いた太仁ガイドサービスにお世話になりました。
元TOP50プロである長谷川太紀さんは、若いながらアングラーとしても社会人としても(ココ大事w)非常にしっかりした方という印象。
以前ガイドには“釣果型ガイド“と“レクチャーガイド“の2種類があるという話を書きましたが、ゲストのリクエストに柔軟に合わせる「プロらしさ」を感じる対応でした。
(長谷川さんは情報発信も非常にマメで、「今週の野尻湖」は釣行前の必見コンテンツでしょう!)
それから実釣の方はというと、朝の一投目から連発に次ぐ大連発!
ボトムのダウンショットでも表層のi字でも、一時はコレ無限に釣れるのでは!?という位の爆釣でした。
そこかしこでボイルも頻繁に起こり、「回遊するスモールがベイトにフィーバーするタイミングを当てるのが重要」という言葉を体感できる見事な釣れっぷり。
その後もエリアや地形の解説から魚探の読み方まで、非常に丁寧にレクチャーして頂きました。
ライトリグだけでなくフリーリグやフットボールなどベイトタックルの釣りも実演しながら、船中15本以上の良型はさすがという他ありません。
そして合宿の総仕上げとなる最終3日目は、レンタルのサウザー395を借りての単独釣行。
長谷川さんはボート屋さんも兼業しており、なんとウルトレックス付きのバスボートからアルミ艇までが豊富に取り揃えられています。
店主が釣りをしないボート屋さんも多く、アングラーからすると「こ、この装備はちょっと・・・(汗)」と感じるレンタル船も少なくないかと思いますが。。。
ここの船はさすがに釣り人目線でリギングされており、よく整備されたエンジンも一発始動で快適に釣りができました。
ところが釣りの方はというと、午前中は30cmくらいのを2匹釣るのが精いっぱいと大苦戦!!
自分で釣りを組み立てる事の難しさと、二人の達人っぷりを再確認させられる結果に(汗)。
「昨日、長谷川さん何て言ってたっけ???」と考え直し、ふと教えてもらった“ある事“を思い出します。
そこに気を付けながらランガンすると、午後からは10発以上のラッシュに突入!!
私のミスが多過ぎて2桁釣果とはいきませんでしたが(汗)、40UP×5本含め9本のナイスフィッシュに触れることができました。
スモールに慣れた方なら当たり前のこと(?)なのかもしれませんが、釣りって本当に少しのことで全く結果が変わってしまうのだなと再認識した次第。
具体的にはアプローチの仕方なのですが、ここで書くのは申し訳ないので気になる方はガイドかレンタルの時に直接訊いてみてください。
ともあれ今の難しい琵琶湖からくると、野尻湖というのは限りなく天国に近いフィールドだなぁと思えてなりませんでした。。。
スモールは”ストラクチャーフィッシュ”である!?
というわけで釣りに釣りまくった3日間で、私にもスモールの基本的な習性が少しだけ分かってきたように思いました。
もちろん巷に言う「回遊性が高い」、「レンジの上下動が激しい」、「匂いに敏感」といった性質もあるのだろうとは思いますが・・・。
実釣で感じたスモールマウスバス釣りの最大の特徴は、“ストラクチャー・フィッシング“なのだな・・・という事でした。
混同されやすいので補足しておきますと、“ストラクチャー”というのはブレイクや岬・ハンプといった大規模な「地形変化」の事を指します。
そしてブッシュやウィード・岩とか沈船といった小規模な「障害物」は“カバー”に分類されます。
ですからそうした障害物をタイトに攻めることの多いラージマウスバスの釣りは、反対に“カバー・フィッシング”と表現することも出来るでしょう。
(カバーとストラクチャーの違いについて、詳しくは↓の過去記事をどうぞ・・・)
一方でスモールマウスバスは、全く何のカバーも無いツルッツルのディープフラットでも釣りが成立します。
ラージでも沖の釣りはありますが、そこにウィードやオダ・沈船といった”沈み物”がある事が基本になるのではないでしょうか。
しかしスモールの場合はベイトが溜まる岬やブレイクのような地形変化(=ストラクチャー)さえあれば、何もない砂底でも十分釣りが成立すると気づいたのです。
遊泳力の高いスモールは、ラージのようにカバーを利用しなくても普通にベイトを捕まえられるという事なのかもしれません。
(琵琶湖にも野洲沖などディープフラットの釣りはありますが、何もない所を釣る事はなかなか無いかと・・・)
ですから普段ラージを釣っているアングラーは、バンクの障害物や魚探に映る沈み物といった何かしらのカバーを狙いたくなってしまうと思いますが・・・。
本当に何も沈んでいない沖のド真ん中であっても、そこにベイトさえいれば必ずしもカバーが無くても良いのだという事が分かりました。
こうしたカバーに依存しない性格は、浜名湖で経験してきたシーバスに近いと考えると素直に納得できたのです。
(もちろん適当なカバーがあれば利用するでしょうが、無くても釣れる)
というわけでラージに慣れていると、オーバーハングのギリギリを狙ったり、シェードをタイトに攻めたり、ディープの沈みものをシューティングしなければ!とついつい考えてしまいがちですが・・・。
こうした“カバーの呪縛”から解放されて、シンプルにベイトを追うというのがスモールを釣る際の一大基本ではないかと感じた次第です。
そうすれば虫などの水面系からボトムのライトリグまで、夏の野尻湖は色々な釣りでよく釣れるそうなので、ぜひ体感しに行ってみて下さい。
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