14Dec
2020年の琵琶湖を制した、カバースキャット・ノーシンカー。
そのアクションの核心は、“這うジグ“に隠されていた?
流行のリグに共通する、動きの要素をあぶり出します。。。
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“這うジグ”はフィネスである
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて先日、フットボールによるボトム攻略について書いてみましたが・・・。
今回は「立つジグ」の対極となる、「這うジグ」アクションについてお話してみたいと思います。
まず軽くおさらいしておきますと、ボトムでトレーラーを立てるようなスタンドアップアクションは、水押し的にも視覚的にもハイアピールだと思うのですが・・・。
逆にジグがボトムにベタっと寝た状態だと、視覚的に非常に目立たなくなるのだと思います。
しかもアクション時もピュンと横移動するだけであれば、水押しも最小限になる事でしょう。
(TGブロー+スカルピンのコンボもこの手の”這うアクション”だと思います。福島選手の解説ぜひ見てみて下さい!)
このように水平姿勢のままボトムを這うアクションは、立つ場合に比べて非常にローアピールなのだと思います。
居るのか居ないのか良く分からない物体がたまにピュンピュン動くというのは、メタルバイブのように「現れては、また消える」という動きを演出しやすいのだと思います。
特にボトムにちょっとしたウィードや落ち葉・小石などジグを隠してくれるカバーがある場合は、特にこの明滅効果を出しやすいのではないでしょうか。
そしてこの手のフィネスかつリアクションを引き出しやすい演出は、タフコンディションで明確な違いが得られるように感じています。
(メタルバイブの動きって?という方はこちらの記事をどうぞ↓)
そしてこの「這うアクション」のロッドワークとしては、ミノーをトウィッチするようにラインスラックをトン・トンと軽く叩きます。
ボトムの傾斜や水深・飛距離にもよりますが、ジグを横方向に引くためにティップを下げて行った方が良いでしょう。
私が這うジグの威力を知ったのは昨年の事ですが、激タフだった琵琶湖オープン最終戦で8位入賞の原動力となってくれました。
(ボトムを跳ねるゴリ系ベイトをイミテート出来るから効く・・・という説もあります)
高比重トレーラーと後方重心
それから這うアクションに向いたジグの条件としては、重心が後方寄りであることが必要だと思います。
上の福島選手の動画で解説されているように、トレーラーキーパー部にウェイトが寄っているものがGOOD。
これによってアクション時にトレーラーが立ちにくく、ボトムで水平移動させやすくなるというわけです。
さらにアイポジションとしては、横方向に飛ばしやすい45°横アイが良いと思います。
(理論的には0°アイが好ましいかもしれないのですが、そんなの売って無いですよねw)
また今年の南湖のようにウィードやゴミが多い場所では、ちょっとで良いのでガードが欲しいところ。
この条件を満たすジグとしては、リアクションフットボール(エバーグリーン)などが向いていると思います。
ただしちょっとフックがロングシャンク過ぎる気もして、より良いジグは無いかと探していたところ・・・。
とあるフォロワーさんがアメリカのジグモールドで自作してくれたヘッドをプレゼントして下さって、これがかなり気に入っています。
特にUSがまかつのフリッピングジグフック#2/0(日本の#3/0くらい)の組み合わせがサイズ的にちょうど良い気がして、自分でも大量生産しようかなと思っているところです(笑)。
さらにトレーラーには、ボトムでベタっと寝そべる高比重ワームが向いていると考えています。
またアクション時にクイックに横っ飛びさせるため、ツルっとした抵抗の無い形状が適しているでしょう。
私は手足を全てもぎ取ったフラッピンホグを愛用していますが、国内では廃盤っぽいので3″or4″シュリンプ(ゲーリー)も良いと思います。
少々比重が低いのですが、デスアダー5インチ(頭カット)などもキレが出て悪くない気がしています。
またラバーに関しても、中~細めのシリコンラバーを少なめに巻くのが個人的な好み。
あまり水押しを強くしたくないのと、ステイ時にあまりホワホワ浮いてアピールして欲しくないという考えからです。
むしろ究極を言えば、ラバー無しのフットボールジグヘッドだけというのも大いにアリではないでしょうか。
カバースキャットの核心
ところで琵琶湖ではカバースキャットのノーシンカーが大ブレイクし、今や誰もが使う定番メソッドと化しつつありますが・・・。
他フィールドのアングラーからすると、全く意味不明の謎メソッドに見えてしまうかもしれません。
しかしそのアクションの核心は、這うジグと共通する“ボトムトゥイッチ“にあるのではないかと考えています。
この手の水平姿勢で寝るリグは、上にも書いたようにボトムでのステルス性能が非常に高いのだと思います。
そこからクイックに(だけど移動距離は少ない)飛び出してくる緩急のついたアクションは、ハイプレッシャー下でも非常に見切られにくいのではないでしょうか。
ですからネイルリグとかヘコリグとか色々なリグが使われていますが、核心は全てこの動きにあるのだと考えています。
(ニシネナマズのパンチショットとかも動きのエッセンスは同じかなと・・・)
プロアングラーの方々は当然サポートメーカーの製品を使用するので、色々なリグ・ワームがたくさん出てきて混乱している人も多いかもしれませんが・・・。
基本的に上記の要素を満たしていれば、(状況によって多少の使いやすさの違いはあっても)どのワームのどのリグでも釣れると考えています。
先日「良くフットボールで釣りましたね?」というコメントをいくつか頂いたのですが、結局はこの“ボトムトゥウィッチ“が出来ているかどうかが今の琵琶湖でのキーなのだと思うのです。
ただ、じゃあどれでも同じように釣れるのかというとそれは別で、やっぱり食わせの最強ワームはカバースキャットだと実感しています。
あらゆるリグの中で最も遅く、最もナチュラルにアプローチできるのはやはりノーシンカーだと思うからです。
先日フットボールで連発した時も、最後にカバースキャットを入れたらさらなるワンバイトを引き出すことが出来たのです。
(特にロックエリアなど、根掛かり頻発スポットでのメリットは絶対的かと。。。)
じゃあもう最初からカバースキャットだけで良いのでは?と思われるかもしれませんし、実際今の琵琶湖はそんな雰囲気になっている気がします。
けれどもこのリグ、究極に釣りが遅いので私のようなせっかちな人間には正直言って(待つのが)ツラい・・・。
ですから遥かにスピーディに探ることが出来るフットボールジグは、個人的にはどうしても手放せないと感じています。
また低水温期というか水温低下時には、オフセットフックを使うとショートバイト/すっぽ抜けが多発する事が多いと思います。
そんな季節にはジグを使うようにすると、針先のエントリーアングルが違うのでフッキング率が格段に上がると感じています。
たとえガード付きであってもミスは減ると思いますので、個人的に低水温期のジグがスタメンから外れる事は考えられない次第です。
というわけで「立つジグ」と「這うジグ」の、ボトムメソッドの違いについて考えてみました。
正直私自身も“ボトムトゥイッチ“をやり出したのは昨年からなのですが、このアクションの絶大な威力は確かに実感しました。
もちろん他のフィールドでも効く可能性は高い(実際、池原ダムでは確認済み)と考えています。
濁ったりアピールが欲しい状況ではスタンディングアクションが効く事もあると思いますので、ぜひ両者を使い分けてボトムを攻略してみて下さい。
(ただし這うジグはローアピールなので、必ずそこにバスがいると確信できないと効率悪いと思います。。。)
※ちなみに4~10mくらいなら3/8ozか1/2oz、カラーはボトムに馴染むようなダーク系の色を好んで使っています。
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