9Nov
(©B.A.S.S.)
’23シーズンから大きく姿を変える、BASSMASTERオープンシリーズ。
エリート昇格の登竜門は、未だかつてない狭き道に!?
全9戦の過酷なツアーと、日本選手の可能性について考えます。。。
’22BASSMASTERエリート昇格条件
皆さんこんにちは、ディープストリームのKen-D(けんでぃ)です。
さて昨日から、サムレイバン戦の参戦記をUPし始めましたが・・・。
「なぜ来年の BASSMASTERオープンに出場できそうにないのか?」というご質問を頂きましたので、先にそちらを解説しておきたいと思います。
さてまずおさらいとして、B.A.S.S.のトップツアー”BASSMASTERエリート”シリーズに出場するにはOPENシリーズを勝ち抜かなくてはいけません。
その条件はセントラル、ノーザン、サザン各地区の年間上位3名と、全地区の年間順位上位3名の計12名となっていました。
▼’22バスマスターOPENからのエリート昇格条件
・ノーザンオープン(全3戦)→ 年間上位3名
・セントラルオープン(全3戦)→ 年間上位3名
・サザンオープン(全3戦)→ 年間上位3名
・オープンズAOY(上記の全地区計9戦のトータル)→ 年間上位3名
→ 計12名
そして今年のノーザンから勝ち上がったのが藤田京弥選手で、伊藤巧選手以来の参戦初年度でのエリート昇格は見事の一言でした。
来季OPENは9戦全戦出場が必要!?
しかし来季2023シーズンのエリート昇格条件は、これまでと大きく変わる事がアナウンスされました。
具体的にはOPEN全地区9戦すべてに出場し、年間9位以内に入らなければならなくなりました。
つまり各地区3戦のみの出場で、上位ツアーを狙うルートは完全に断たれたというわけなのです。
2023 Opens features new locations, new format
このフォーマット変更は、当然ながら選手に大きな負担増を強いることになりますが・・・。
B.A.S.S.がこの決断に踏み切った背景には、激増する参加選手数への対処という意味が大きいと思われます。
つまり昨今のバストーナメント人気に加え、MLF(メジャーリーグフィッシング)からの出戻り選手がBASSMASTERに参戦し、オープンの出場希望者数は過去最高レベルのパンク状態。
これを解消するため、全9戦の厳しい戦いを勝ち抜く総合力・マネジメント力のある「エリートに上がっても即戦力になる選手」だけに絞り込むという、足切り戦略なのではないでしょうか。
(©BASSMASTER エリート復帰を決めた、現BPTプロのキース・ポシェ)
日本選手には”無理ゲー”なのか?
そしてこの影響を特に大きく受けるのが、日本など海外から参戦する選手ではないでしょうか。
シリーズは3月から10月までの7か月におよぶため、ビザ無しのESTAで行くには日米を最低3往復は覚悟する必要があります。
(ESTAでの滞在は1回あたり最長90日までなので)
しかも場合によってはオーバーステイの危険性もあり、日程・費用のやりくりは極めて難しいと思われます。
加えて全9戦出場が基本フォーマットとなったことで、各ディヴィジョンの参加枠もさらにタイトになる事が予想されます。
今年(2022年)ですら希望者殺到で、ウェイティング(キャンセル待ち)が100人以上も出ていたわけですから・・・。
私のように1地区3戦だけ年間出場しようとした場合、何らかのプライオリティ(=優先権。前年度の成績やスポンサーの推薦等)が無ければもはや出場は絶望的なのではないでしょうか。
もちろんレジストが始まってみなければどれほどになるか分かりませんが、OPENの門が確実に狭まっているのは間違いないでしょう。
日本からエリートを目指すのが不可能になったとは言いませんが、強力なスポンサーの存在は不可欠と思われます。
そして個人の情熱だけでオープンに年間出場するのは、かなり無理ゲーに近いと言わざるを得ないのではないでしょうか。。。
そんなわけでセントラルOPENへの年間出場を目指してきた私としては、このままでは来シーズンのエントリーが困難なのは目に見えていたというわけです。
ですからあとは最終戦サムレイバンで何とかあがきにあがいて、来季に繋がるチャンスをつかみ取れないものか・・・。
そんな一縷の望みを抱いて挑んだプラクティスは、いよいよ最終版を迎える事になります。。。
(続く)
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