29Aug
(前回からの続き)
幼い日の憎しみを乗り越えて(?)、ついにワンテンを手にした私。
しかしその出会いは、決して好印象ではありませんでした。
けれども使い続ける中で、「2種類のダートアクション」に気付いていきます・・・
前回記事:【愛と憎しみのワンテン】
●第一印象は「トロい動き」!?
それではまず、メガバス公式HPにある解説から見てみます。
そこではワンテンのアクションについて、次のように説明されています。
「横っ飛びするワイドでキレのあるダート」
「キレのあるタイトローリング・アクション」
しかし私の個人的な感じ方は、これとは全く真逆でした。
M-1インスパイアミノーなど、小型で動きのクイックなルアーを使い慣れていた影響かもしれませんが、
「むしろダート幅は抑え目で、動きはやや重い」
そしてストレートリトリーブでのアクションは、
「しっかりとしたワイドなウォブルアクションで、むしろロールは控え目。ピッチも決して早くない」
・・・といった、解説とは全く180°反対の印象を持ちました。
当時、小魚がピピピッ!と素早く逃げるような、タイトでハイピッチ・かつキレのあるクイックな動きが「良いアクション」だと考えていた私。
「何だこのトロい動きは?」と、第一印象はかなり悪かったというのが正直なところです。
もちろん使い込んでいく中で、ワンテンが良く釣れるルアーだという事に気付いていくわけですが、その理由はずっと謎のままでした。
「まあ、サイズが大きい割にはキレのあるアクションと言えるのかな?」
ぐらいに自分を納得させていました。
しかしその後、この考え方を完全に打ち砕く2つの出来事に出会ったのです。。。
●ヒントは海からやってきた
1つ目の閃きは意外にも、ソルトからやってきました。
「ワインド」と呼ばれる釣法があります。
ジグヘッドにスティックベイトをセットして連続ジャークするという、ソルトではスタンダードなメソッドです。
関連記事:【2012.05.06 浜名湖 釣行記2 ~ボトムワインドの威力を確信~】
下の動画を見て頂くと一目瞭然なのですが、ワインドの動きは本気で凄いです。
ダートの幅と言いスピードと言い、そのキレっキレなアクションのクイックさは圧倒的。
ミノーなど、リップベイトでは決して真似出来ない動きだと思います。
ではもう、プラグでのジャークは必要ないのか???などと思っていたある日の事。
アオコだらけの琵琶湖でワンテンを使っていた時、ある事に気が付きました。
ジャークした後、後ろに「モワッ」とした大きな波紋(というか水のヨレ)が出来ていたのです。
アオコ混じりの水だったのでハッキリ見えたのですが、それは予想以上に強い水流に思えました。
まるでジャークのたびに、ワンテンがドルフィンキックをしているように見えたのです。
●「水を切るダート」と「水を押すダート」
2つの出来事を通じて、私の頭にはある考えが閃きました。
もしかして、ダートには2種類あるのではないか?と。
1つはワインドに代表されるような、「水を切るダート」。
M-1インスパイアミノーなどもこれに近いのですが、水の抵抗を受け流す、クイックでワイドな、スピード感あるキレの良いダートです。
そしてワンテンのアクションは、「水を押すダート」。
ミノーなどリップのあるルアーをジャークすると、ただ巻きした時に近い動きが出ると思うのですが、ワンテンでも大きくテールを振る動きが一瞬出るように思います。
あたかも、魚が尾びれで水を蹴るかのように。
今日では、他の様々なルアージャンルでも、「水押し」が重視されていると思います。
関連記事:【綺麗にドッグウォークさせるための2つのコツと、スリザーク レビュー】
この後ろに出来る強い水流が、ワンテンが良く釣れる「見えない秘訣」なのではないか?と、今は考えています。
というわけで次回は、この強い水流を生むメカニズムと、それを活かした動かし方・セッティングについて考えてみたいと思います。
まさかの③へ続く・・・
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コメント
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2016年 3月 05日トラックバック:愛と憎しみのワンテン | ◆ DeeeP STREAM ◆
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2017年 1月 09日
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