6Dec
最も歴史あるラインの基本素材、「ナイロン」。
フロロ・PE全盛の今だからこそ、操作性やバレにくさのメリットが際立ちます。
今回はそんなナイロンの、用途別のベストな選び方をまとめてみます。
●myベストナイロンラインを探せ!
先日の浜名湖オープントーナメント最終戦で使用したナイロンライン、デッドオアアライブ・ストロング20lb。
関連記事:【HOT最終戦優勝パターン2・ピンスポットを探す杭撃ちのキモ】
現時点では、これが乱杭エリアのストラクチャー撃ちにベストと判断しています。
そこに至るまで、様々なナイロンにトライしてきました。
今回はその試行錯誤と、用途別にベストなナイロンラインをまとめてみたいと思います。
●ラインから始まったタックルセッティング
タックルセッティングを組むにあたって、まず決めたのはラインでした。
なぜナイロン???と思われるかもしれません。
この時の釣りは、カキ棚崩れの乱杭エリアを、バイブレーションやメタルバイブで攻める釣り。
凶悪なストラクチャー周りを引くために、耐摩耗性はどれだけでも強いラインが必要でした。
最初はフロロを使っていたのですが、糸質が硬いので快適にキャスト&リトリーブできる限界は16lb程度までと感じました。
しかし貝類が付着した凶悪な杭は、16lbフロロをいとも簡単にカットしてしまいます。
そこで、糸質が柔らかいために太くても投げやすいナイロンをセレクト。
すると、20lbくらいまでは充分に実用範囲内だったのです。
●耐摩耗性NO.1のナイロン
そこで、耐摩耗性が最も強いナイロンと思われる、アプロードGT-Rウルトラを投入したのが2014シーズンでした。
宣伝文句にある「フロロを遥かに凌ぐ耐摩耗性」はオーバーでしたが、おそらくナイロンの中では最強。
簡易テストをしてみた結果では、実際にフロロに近い耐摩耗性が出ていました。↓
関連記事:【アプロードGT-Rウルトラ のインプレッション】
というわけでフロロ16lbよりも強いと判断して使っていたのですが、盲点がありました。
伸びやすいために、フッキングが決まりにくいのです。
ナイロンなら伸びるのは当たり前・・・ではあります。
しかしGT-Rウルトラはいわゆる低伸度ナイロンではなく、伸びに関しては普通のナイロンレベル。
つまりびよんびよんに伸びるわけです。。。
それを補うため、少し固めのロッド(スーパーコブラ)を組み合わせていました。
関連記事:【琵琶湖用トップ&ジャークベイトロッド再考③ 高弾性なのに低弾性!?】
しかし遠距離になると、それでもフックを貫通し切れないバラシが発生。
2014年のHOT最終戦では、そのために逃した1尾に泣くことになりました。
関連記事:【2014浜名湖オープントーナメント最終戦・初表彰台!】
●低伸度ならデファイアー・アルミーロ
というわけで次に、低伸度NO.1ナイロンの呼び声の高いディファイヤー・アルミーロを試しました。
関連記事:【デファイアー・アルミーロは「本気でフロロ並み」の超低伸度ナイロン】
このデファイヤー・アルミーロですが、本当にフロロ並みに低伸度。
伸びの無さでは、評判通りNO.1ナイロンだと私も感じました。
しかし耐摩耗性はそれほどでも無く、そしてフロロに近いぐらい糸質が硬い。
この2点がネックとなり、浜名湖での本番投入は見送りとなりました。
(17lbくらいまでなら投げやすいと思いますが)
●まあまあ強くて、それほど伸びない
そして最終的に本番投入するに至ったのは、デッドオアアライブ・ストロング(バリバス)でした。
正直、耐摩耗性ならGT-Rウルトラが上だし、低伸度ならアルミーロに軍配が上がると思います。
このラインの何が良かったかと言うと、そのバランス。
つまり耐摩耗性はまずまず強いし、伸びもそんなにありません。
糸質も硬過ぎることなく、トータルで最も使いやすいと判断したわけです。
●ただし、20lbは太い!!
しかし注意点が1つあります。
それは・・・「太い」という事です。
通常、20lbラインだと直径は0.370mm程度の製品が多く見られます。
しかしデッドオアアライブ・ストロングの20lbは0.405mm。
何と10%程度も太くなっており、他のラインなら25lbクラスの太さ。
さすがに体感でも太さが良く分かるほどです。
(東レHPより。上記はスーパーハードポリアミドプラスの数値)
メーカーでも「LB. OVER」と表示しており、20lb以上に強いよ!という意味らしいです。
しかし太かったら当然では・・・と思うとともに、同じ線径で比べにくくなるので、正直あまりありがたみを感じられません。
(18lbだと、他のラインの20lbと同じ太さの設定なので比べやすかもしれません。なかなか売っていませんが・・・)
▼カバーを巻くなら最もお勧め
というわけで、カバークランキングなどストラクチャー周りでの巻き物に最もお勧めなナイロンが、このデッドオアアライブ・ストロングです。
突出した性能はありませんが、強さ、伸び、柔らかさなど、全てのバランスが最も優れていると感じます。
太さの点だけ頭に入れておけば、価格も安くて非常に使いやすいと思います。
(150m巻きで、75mに中間マーキング入り)
トップウォーターやジャークベイトなど、操作系のプラグにはデファイアー・アルミーロを使い分ければ万全ではないでしょうか?
バスならフロロ、ソルトならPEが主流の現代。
しかしナイロンも、様々な進化を遂げてきています。
キャスタビリティや扱いやすさ、バラシにくさのメリットは今でも健在。
ぜひ一度、ナイロンを再考してみて頂きたいと思います。
きっと、忘れていた良さを思い出して頂けるのではないでしょうか・・・。
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コメント
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初コメント失礼します。
私もデッド・オア・アライブ ストロングを愛用してます。
ナイロンラインに対する評価、考え方で自分が思ってること、全てそのまま書かれていて驚きました!!
>オーエスケーさん
嬉しいコメントありがとうございました。
デッド・オア・アライブ ストロング、バランスに優れていて使いやすいですよね(^^)
ところでブログを拝見させて頂きましたが、オーエスケーさんはシーバスのトーナメントに出場されているのですね。
私は浜名湖オープントーナメントというソルトの大会に出ているのですが、東京湾のトーナメントも楽しそうですね(^^)