17Dec
リアクションフットボールとは真逆のメリットを持つ「スタンドアップ系」。
ピンスポットのスローアプローチ性能に優れ、冬の釣りで威力を発揮します。
今回はそのカリスマ、「ヘッドロックジグ」を徹底解剖してみます。
●スタンディング系フットボールジグ
引いても、落としても、這わせても・・・「安定した姿勢」が持ち味のフットボールジグ。
関連記事:【イチからまとめるフットボールジグの基本】
フットボールはいくつかのタイプに分けられると考えているのですが、前回はそのうち「サーチ系」代表としてリアクションフットボールを特集しました。
関連記事:【「横アイ」に秘められたリアクションフットボールの意志】
今回はその対極ともいえる「スタンドアップ系」の銘品、ヘッドロックジグについてお話してみたいと思います。
●ピンで誘うスロー系フットボール
スピード&リアクションで喰わせる「サーチ系」フットボールジグ。
それに対してピンスポットに長く留め、1点でのアクションで喰わせるスローアプローチ用の「スタンドアップ系」と呼ばれるタイプがあります。
そしてその代表格(というか元祖?)が、depsのヘッドロックジグです。
●後退したアイポジション
このヘッドロックジグ、大きな特徴は大幅に後ろに付けられたアイポジションです。
これによって何が可能になるかと言うと、
ヘッド先端を支点に起き上がるスタンディングアクションで、トレーラーだけを延々と動かし、ピンスポットを少ない移動距離で誘い続ける
事が出来るとの事です。
(下図参照)
つまりボトムで立ち上がる事によって、移動距離を抑えて1つのピンスポットで時間をかけて誘う事が出来るという訳です。
そんなスロー&フィネスなアプローチが、スタンドアップ系の持ち味だと考えています。
●ワームに自由を与えるショートシャンク
そしてフックはシャンクが短くコンパクトな設計になっています。
前回のリアクションフットボールの記事で書きましたが、シャンクが長いとワームがしっかり安定して固定されます。
(刺さっているフック部分が背骨のような感じになってブラブラしにくい)
短ければその逆で、ワームの自由度が高く、しなやかに動きやすくなります。
ですから一点シェイクなど、スローにアピールする際に有利だと思います。
●ネムリポイントで貫通力も良好
シャンクが短いと、フッキングパワーは大丈夫なのか?が心配になります。
その対策としてなのか、フックポイントが内側にネムっている形状になっています。
フッキングの貫通力は、フックポイントがアイを向いている角度で最大化されるはず。
(ポイントが外向きになるほど、フッキングのパワーが伝わりにくくなります・・・力のベクトルの問題で)
デプス製品としては細め?の中軸ワイヤーの効果もあってか、食いが浅い時でもフッキングは良好な気がします。
逆にフックポイントが内向きだと、理論上はスッポ抜けが増えやすいはずだと思いますが、これまで使ってみた限りではあまりそのような印象は受けませんでした。
また中軸とは言っても、一般的なフットボールジグの細めの線形よりは太く、ビッグバス相手でもそれほど不安な感じはありません。
総合的に言って、絶妙なバランスの上に設計されたジグではないかと思っています。
▼「スタンドアップ系」のカリスマ。サーチ系と上手く使い分けたい
という訳で、ピンスポットのスローアプローチを得意とする「スタンドアップ系」フットボールジグのカリスマ、ヘッドロックジグの特徴を見てきました。
前回紹介した、広範囲をスピーディに釣る「サーチ系」とは真逆のメリットを持つこのタイプ。
サーチ系で広いディープフラットを探りつつ、ここぞのピンでスタンドアップ系を投入・・・なんていう使い分けが上手く出来るようになると、ディープボトムの世界が一気に開けていくような気がしています。
(私はまだ上手く出来ませんがw)
ただ、残りウィードが絡むような場所ではどうしても引っ掛かりやすい・・・という泣き所があるのも確かで、ガードを増設できないかと色々画策中です。
(しかし、アイが後方にあるので結構難しそう)
V字のワイヤーガードが付いた派生モデルもあるらしく、気になっているのですがなかなか入手出来ていません。
(deps HPより。使用経験のある方はぜひ印象を教えて下さい!)
ともかく冬~早春には特に出番が多いかと思いますので、良かったら試してみて頂ければ幸いです。
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コメント
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2017年 11月 20日
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