6Jan
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沈むPEの登場で、一気に広がるPEラインの可能性。
しかしベイトタックルでは、バックラッシュが致命的に・・・。
フルキャストを可能にする、ブレーキセッティングのコツを考えます。
※↓前回記事
遠心ブレーキとは相性が悪い?
私は基本的に、リールはシマノを使う事が多いです。
シマノのベイトリールは殆どが遠心ブレーキを採用しているのですが、PEラインで投げ切れし続けて(泣)ある事に気が付きました。
それは、「投げ切れはキャスト直後に起こる」時が多いという事です。
不思議に思って理由を考えた結果、思い当たったのは「キャスト初期のブレーキ力不足」でした。
遠心ブレーキは、スプールが回転する遠心力でブレーキブロックが押し付けられ、制動力を発揮します。
つまりリリース直後は、ブレーキ力が立ち上がるまでに若干のタイムラグが生じるわけです。
一方で、スプールはこのタイミングで最も回転数が上がるはず。
この鋭く立ち上がる初速にブレーキが追い付かないミスマッチの瞬間に、最もバックラッシュの危険性が高まるのではと思います。
それはフロロやナイロンでも一緒では?と思われるかもしれません。
確かにPEでなくとも、この一瞬にバックラッシュしやすいのは同じだと思います。
しかしPEはラインの自重が軽いため、スプール+ラインの合計重量が軽くなり、結果としてスプールの回転の立ち上がりが早くなります。
このため、回転数が上がる上にブレーキが効き始めるまでのタイムラグが増え、トラブルに繋がりやすいと考えています。
また、キャスト初期にラインが浮いて「半バックラッシュ状態」になっても、キャスト後半にかけて解消していく事はよくあると思います。
もしこれが上手くほどけなくても、モノフィラメントの場合は軽いバックラッシュで済む事が多いのではないでしょうか。
しかしPEだと、すぐにロック → 投げ切れに繋がってしまう・・・。
このあたりが、遠心ブレーキでベイトPEを実施する際の泣き所ではと考えています。
相性の良いマグネット
そこでベイトPEを成立させるために手を出したのが、マグネットブレーキのT3 MX(ダイワ)です。
(これに別売りのSVスプールを組み合わせて使いました)
マグネットブレーキは、遠心のようにブレーキ力が変化せず常に一定です。
(※訂正 → スプール回転数に比例してブレーキ力が掛かっていきます)
大切なのは最初からちょっとブレーキが掛かっているということで、リリース直後のスプールが最高回転数に達する一瞬も、すでに制動力が効いています。
そのせいか、キャスト直後の投げ切れはかなり減ったと実感する事が出来ました。
そうは言っても、やはり素早く振り抜くとスプール回転が上がりやすく、トラブルに繋がりやすい傾向は変わりません。
それを防ごうとブレーキ力を上げると、今度は飛距離が低下するジレンマに悩まされます。
遠心よりはマシですが、やはりマグネット式においてもフルキャストを控える心掛けは必要かと思います。
ピッチングやショートキャスト時などに、遠心ブレーキのような「最後のひと伸び」が期待出来ないマグネット。
個人的にはあまり好きなフィーリングではないのですが、ことベイトPEにおいては遠心よりも適している・・・というのが私の印象です。
遠心でベイトPEを成立させるコツ
では、遠心ブレーキでベイトPEを成立させるにはどうしたら良いのでしょうか?
コツはいたずらにブレーキブロックを増やすのではなく、「メカニカルブレーキを併用する」事だと思います。
私は通常、メカニカルブレーキは完全OFF(スプールがぎりぎりカタカタ言わないくらい)で使っているのですが、これを少しだけ締め込みます。
メカニカルはマグネット同様、キャスト初期から常に一定の制動力が発生しているので、リリース直後のバックラッシュをかなり防げると思います。
ちなみにメカニカルブレーキの比率を上げるほどトラブルは減りますが、やはり飛距離が落ちるのは避けられないようです。
最強ブレーキはDC。いずれにせよ飛距離は微妙
しかしこうした努力や工夫抜きで、一番楽なブレーキはデジタル(DC)だと思います。
所有していないので使い込みレベルは低いのですが、以前エクスセンスDCを試投させてもらいました。
オーバーヘッドで普通に投げる分には、宣伝文句通りPE1号でもまずバックラッシュしないという印象でした。
ただ、スタンダードPEモードしか試せませんでしたが、ブレーキを最弱にしても結構強めに効くように思いました。
細糸PEをバックラッシュ無しで使うには仕方ないのかもしれませんが、どのブレーキを使うにせよ、ベイトで使う際はPEの「飛距離」のメリットはあまり期待できないのではないかというのが現時点での考えです。
という訳でベイトPEに向くブレーキセッティングは、DC>マグネット>遠心の順になる・・・と言うのが現時点での結論です。
しかし、ではDCモデルなら快適にベイトPEが出来る・・・かと言うと、そうはいかないのが悩ましい所。
次回はベイトPE最大の難関、「糸噛み」について考えてみたいと思います。
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コメント
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カルコン201HGのブレーキを、
全てoffにして使っています。
最初はバックラッシュしていましたが、
今はほとんどしませんし、
フルキャストです。
意識しなくてもサミングやってます。
PB‐24で9.1ftのロッドで70mの飛距離です。
10ftのロッドでは80m位です。
全て指ブレーキという事ですか?
素晴らしいテクニックですねΣ(゚Д゚)!!
カルコンのブレーキシステムは私には合わなかったので、
全てオフにしてダイヤルもミニマムで使っています。
買った当初はまったく使いこなせなくて、
自分は本当に下手糞なんだなぁと思うことも多々ありましたが、
せっかく買ったのだから使いこなしてやろうと思って、
何個ルアーを飛ばしてもいいから、
実釣で使えるレベルになるまでやってやろうと、
頑張ってみました。
ロッドはGクラフト・モンスターストリーム・リミテッド91です。
中々癖のある竿で最初は40m位しか飛ばなくて、
なんでだろう?
カルコンとこの竿の組み合わせはこんなものじゃないだろうと試行錯誤。
そのときふと思ったのが普段やっている石鯛釣りの事でした。
石鯛釣りのリールにはシマノのDC以外にはブレーキなんてありませんし、
そのシマノのDCも生産中止になっています。
何ででしょう?役に立たないからです。
熟練したサミングにかなうブレーキはありません。
その昔アブのリールで石鯛釣りをやっていて、
飛ばす人は遠心ブレーキを取っ払って、
サミングだけで100m以上飛ばしていたのを思い出しました。
それでカルコンのブレーキを全てフリーにしてしまったのです。
フェザータッチのサミングが出来るようになれば、
今の私のリールとロッドの組み合わせでも、
限りなく100mに近づけると思っています。
多分フィネスでもブレーキをゆるめにして、
サミングはやると思います。
まだ品物が到着していませんが、
ヤマガブランクス・ブルーカレント78ナノベイトと、
アルファスエアーを買ったので、
到着したらどうなるのか今から楽しみです。
ちなみにラインは0.3号のPEを巻くつもりです。
敷居が高くなりますが機械だけに頼るのではなくて、
自身の技術を磨くのもひとつの方法と私は思います。
糸がみは根掛かりの時だけ気をつければ気になりません。
ロッドを煽ったり引っ張ったりするのは、
道具も傷めますし絶対にNGです。
石鯛釣りでも根掛かりは投げるたびにするときも有るのですが、
強く竿を煽ったり引っ張ったりはしません。
根掛かりカッターというものがあるので、
それに道糸を巻きつけて引っ張って切ります。
石鯛の根掛かりカッターは分からなければWEBで調べてください。
コンパクトな物も有るのでルアーにも応用できると思います。
モアザンSV PEとGクラフトモンスタージェッテイー10ftの組み合わせは、
モアザンのブレーキシステムが秀逸なので4と緩めのブレーキをかけて、
後足りない分はサミングで補い追い風なら100m近く飛んでいます。
ラインはPEの1号を使っていますがキャスト切れはほとんどありません。
釣りをやっていて、よく周りの人に質問されますが、
コツなんてありませんでしたし、練習あるのみでした。
道具に使われてしまうのではなく、
道具を使いこなすのも釣りではないでしょうか?
なるほど~、練習に勝るブレーキシステムはありませんね!
私も精進したいと思います<(_ _)>
追伸:最初は何個ルアーを飛ばしたか、
数を数えていませんが、
相当の数だと思います。
高い授業料でした。
もともと石鯛をやっていたので、
サミングは得意な方でした。
最初はブレーキシステムに頼っていて駄目でしたが、
石鯛と同じ投げ方でサミングをしたら、
そのほうが飛距離も出ました。
モアザンPEはブレーキ4で使っています。
友達は3で投げていて10ftのロッドで、
鉄板バイブなら100mくらい飛んでいます。
やはりサミングはしているそうです。