アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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16アルデバランBFS XGはただのマグネットでは無かった!


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軽量化のため、伝統の遠心ブレーキを捨てた16アルデバラン。
しかし新システム「FTB」は、普通のマグネットブレーキではありませんでした。
遠心の長所を取り入れた、革新的なシステムを動画でお送りします。

 

可変マグネットブレーキシステム「FTB」

スプール重量の極限の軽量化を求めて、ついに伝統の遠心ブレーキを捨てた「16アルデバランBFS XG」
シマノ本気のベイトフィネス機を、フィッシングショーで徹底チェックしてきました。

16アルデバランはSSエアを超えたのか?
シマノスプールの軽量化を妨げてきた、SVSブレーキユニット。 その束縛から解き放たれた新スプールは、一体どれほど軽いのか? そして...

しかし遠心を捨てたと言っても、ただのマグネットブレーキではありませんでした。
新システム「FTB」は可変マグネットブレーキとも言うべき、遠心ブレーキの長所を取り入れたマグネットシステムだったのです。

スクリーンショット (243)-min
(ブレーキユニットはサイドプレートに組み込まれているため、スプール重量の増加に繋がらない仕組みです)

 

ネオジム磁石が可動

サイドプレートに仕込まれたブレーキユニットですが、何とスプール回転によってネオジム磁石が可動する仕組みになっています。
(※注:スプール回転の遠心力では無く、発生する電磁力?の増加によって磁石がスプールに引き寄せられるようです)

これによって、スプールが勢いよく回る高回転時には、磁石が外側に動いてスプールに近づくためブレーキが強くなります。

キャプチャgre-min
(シマノHPより)

そしてキャスト後半にスプール回転が落ちてくると、磁石部分が内側に寄るためブレーキが弱くなるという仕組みのようです。

ga

分かりにくいかもしれませんので、Fショーで動画を撮ってきましたのでご覧ください。↓

 

マグネットと遠心の良いとこ取り・・・となるか!?

これによって何が期待出来るかと言うと、「キャスト終盤の伸び」 の改善です。
マグネットブレーキは常に一定のブレーキ力が掛かるため、スプール回転が落ちて来たキャスト後半には、相対的にブレーキが強く効いてしまう事になります。
(※注:これは私の間違いでした!申し訳ありません。正しくは「回転に比例してブレーキ力が変化する」だそうです。とはいえキャスト後半に回転が落ちても、ある程度ブレーキが効くのでやはり失速がちになるようです)

するとピッチングやショートキャストでカバー際を狙う際、着水直前でルアーの弾道が浮きやすくなってしまうと感じます。

それを見越してキャストすれば良いという話ではあるのですが、なかなか私には上手く出来ませんでした。
ダイワのT3(マグネット)はなかなか良いと感じていたのですが、結局は遠心ブレーキとのフィーリングの違いに馴染めず、手放す事になりました。

SVスプールで生まれ変わる、T3 MX レビュー③
(ダイワ公式WEBサイトより) 純正スプールの重量が足かせとなる、T3 MX。 それを劇的に生まれ変わらせる、SVスプールについて紹介し...

しかしこのブレーキシステムであれば、原理上は遠心のようなキャスト後半の伸びが期待出来ます。
カバー際に低弾道でスパスパ入れていくピッチングアプローチでは、大きな効果が望めるかもしれません。

 

さて実際は・・・?

しかしこうした遠心のメリットを取り入れたマグネットブレーキシステム、実は既にダイワが実用化しています。
それが・・・SS airの「エアブレーキシステム」

airbrake
ダイワHPより)

回転に合わせてインダクトローラーが可動する事で、ブレーキ力が変化するとの事。
やはり狙っているのは、ピッチング時の低弾道キャスト性能のようです。

しかしこのシステム、使っている人に「遠心みたいなフィーリング?」と聞いてみると、意外にもそうでは無いらしいです。
もちろん感じ方には個人差があるわけですが、遠心ほどのブレーキ力の変化は感じられない・・・との事でした。
やはり、コンセプトと実釣性能にはズレが生じやすいのだなと改めて感じた次第です。

というわけで16アルデバランの「FTB」システムも、実釣性能がどの程度のものかはまだ分かりません。
マグネット+遠心というコンセプトは完璧ですが、さてそう上手く行くかどうか・・・。
この辺りの実使用レポートは、現SS AIRユーザーのhebinumaさんあたりに期待してみたいところです。
(と、振ってみるw)

というわけで実際に使用された方がいらっしゃいましたら、ぜひレビューをお寄せ頂ければと思います。

【注:重要】
今回の記事中に、いくつかの致命的な間違いがある事を指摘頂きました。
訂正記事をUP致しましたので、大変申し訳ありませんがご確認をよろしくお願いします↓

結局、16アルデバランの可変マグネットは期待できるのか
先日の記事に間違いがありましたので、お詫びと訂正をさせて頂きます。 しかし今回の内容・・・すごくマニアックですw あまりにディー...

 

 

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    • json
    • 2016年 2月 05日

    マグネットブレーキはスプールの回転数に比例してブレーキ力が変化するかと思います。
    エアブレーキシステムはスプールが回転し始めた時のみ慣性でローターが飛び出て、それ以降は普通のマグネットブレーキと同じ作用だと思います。
    マグネットブレーキ+遠心力ブレーキはどちらかというと従来のマグフォースが当たるかと思います。

    • >jsonさん
      コメントありがとうございます。
      つまり、エアブレーキシステムはキャスト後半にブレーキ力が抜けない、という理解でよろしいでしょうか?
      そうだとすると、遠心っぽくないという感想もうなずけますね!

        • json
        • 2016年 2月 06日

        キャスト後半のブレーキ力は、遠心よりは抜けなくて、単なるマグネットブレーキよりは抜けるという感じだと思います。

        単なるマグネットブレーキ→回転数に比例したブレーキ力→はじめ強くて、後弱い
        遠心力ブレーキ→回転数の2乗に比例したブレーキ力→はじめすごく強くて、後すごく弱い

        単なるマグネットブレーキの場合、後半のブレーキを弱くする設定だと、リリース時にバックラッシュしやすくなるため、スプールの回転数が高まるとローターが飛び出てより強くブレーキが効くマグフォースや、スプールの初動時に慣性でスプールとローターがねじれて、ローターが飛び出るエアブレーキ等が有効になっていると思います。

        • >jsonさん
          とても分かりやすい解説、ありがとうございました!
          早速記事の訂正・追加をさせて頂きたいと思います。
          これからもお気づきの点がありましたら、ぜひアドバイスをよろしくお願いします(^^♪

  1. 2016年 2月 06日
  2. 2016年 2月 07日
  3. 2016年 2月 09日

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