25Feb
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ディープストリームが炎上している!?
キープフィールドプロジェクトを巡り、twitterに意見が殺到!
しかしそこには、貴重な示唆が含まれていました・・・
ディープストリーム炎上!?
先日、キープフィールドプロジェクトについてのエントリを書かせて頂きました。
これについて、Twitterで炎上してません?というご心配のメッセージが多く寄せられました。
何の事?と思って確認してみると、これまで見た事も無かったようなたくさんのリプライが・・・。
そしてどうやら、何か皆さんご立腹の様子です。
何が起こったか分からず読み込んでいくと、どうやら生物系の学者さんや熱帯魚好きの方など、生物学的リテラシー高め?の方からの反応が多い印象。
これは何かあるな・・・という事で、色々な方からの指摘について少し聞き込んでみました。
今回はその結果、明らかになって来たポイントをまとめてみたいと思います。
国内外来種問題
1つ目の指摘は、「国内外来種問題」です。
これは国内の別の地域に居る生物を、本来居ない場所に持ち込む事で、外国の生物を持ち込むのと同様に、生態系を乱す可能性がある・・・という問題だそうです。
この問題、実は少し耳に挟んだことがありました。
琵琶湖産のハス(肉食性。上の画像参照)がアユなどに混ざって他の地域で放流され、食害がおこっている・・・と言う話です。
しかし頂いた意見を見ていくと、どうやら放流されるものが「肉食性の魚でなくとも」生態系が乱される・・・という事のようです。
ですので、フナがいる池にヘラブナ(人工の魚)が放流されるのも良くない・・・という指摘もありました。
詳しくは良く分からないのですが、エサの競合が起こったりする?等によって、元の生態系に影響を与えてしまうのだそうです。
遺伝子攪乱の問題
次に、ではそこにいる魚と同じ魚種なら放流してもいいのか?と言うと、そうとも限らないという指摘も寄せられました。
たとえば鯉のいる川に鯉を放流する、というような場合。
別の場所で育った鯉だと、持っている遺伝子のタイプが違うので、そこに元々いる鯉と交配して遺伝子が混ざってしまう。
これを「遺伝子攪乱」の問題と呼ぶそうです。
それの何が悪いの?と言われると私も分からないのですが、調べてみると「固有の遺伝子資源が失われる」といった事が問題視されているようです。
生態系バランスの問題
では、その水域に元々いる魚を増やせば良いのだろうか?と考えたのですが、これにも問題があるという声もありました。
限られた種類のみを人為的に増やすと、生態系全体の数のバランスが崩れる可能性がある・・・という事のようです。
まずは知る事から
こうして寄せられた数々のご指摘・・・Twitterなので表現は厳しいのですが、炎上と言うか率直に言って非常に勉強になりました。
上に書いたハスの話くらいは耳にしていましたが、実際にこうした問題が指摘されている事については、恥ずかしながら初めて知りましたので。。。
寄せられた意見も色々あり、何がどこまで正しいのか?については正直まだ良く分かっていません。
全て厳密に適用するなら、放流事業も内水面漁業も成り立たないのでは?という気もしますので、どうすれば良いのか専門家の意見を伺ってみたいところです。
しかし少なくとも、「在来種の数を増やせばOK!」という話ではなさそう・・・という事は認識できました。
今回、こうした問題が提起されている事を知る事が出来たのは、非常に貴重な機会だったと思います。
今後は生物学的な知識についても、少しづつ勉強していきたいと考えています。
大切にしたい「想い」
ところでキープキャストの会場で、嬉しい光景を目にする事が出来ました。
それは小~中学生くらいの子供たちが、こぞって募金してくれていた場面です。
彼らにとって500円の募金は、なけなしのお小遣いをはたいたものでしょう。
もちろん大人だってそうですが、フィールド環境をなんとか改善したいという、アングラーのみなさんの「想い」にじんと来た瞬間でした。
その方法は色々とあるでしょうし、私のような無知な人間は、知らなければいけない事がたくさんあると思います。
しかし次の世代のために、「未来に豊かな水辺環境を残したい」という思いが、少しづつ行動に結び付きつつある・・・。
それを目の当たりに出来た事は、私にとってキープキャストの大きなお土産の1つになりました。
最後になりましたが、こうした活動に取り組まれている主催者の方々に、心からの感謝と敬意を表したいと思います。
(逆に、もしかしてご迷惑をおかけしてしまっていたら大変申し訳ありません<(_ _)>)
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コメント
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人為的な事は、ほとんどが文字通りの「不自然」なんだと思いますよ。
やるべきなのは水質保全やゴミ拾いなど、環境の整備が一番いいんだと思っています。
>りゅーさん
コメントありがとうございます。
確かにアシ原の保全とか、周辺環境の改善の方が良いのかもしれませんね。
(それもまた何か問題があるのかもしれませんが・・・)