アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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[D] 亀山ダム・ランカー登場!!タフレイクで追うストロングゲームのポイント

予想外のタフコンディションに、狙うスポットは大沈黙。
やっと掴んだヒントは、セオリーと真逆の“インサイド”
突如訪れる“その瞬間”・・・亀山ダム挑戦記、いよいよクライマックスです!

 

AM9:30 ベイトの大集結

シリーズでお伝えしてきた、初めての亀山ダム挑戦記
前回は雨、濁り、水温低下の3重苦に悩まされながら、回復パターンを狙ったバックウォーター探索について書きました。
しかし最上流部はもぬけの空・・・僅かな希望は、粉々に打ち砕かれてしまいました。

20160722_080513

このまま、水の良い本湖に戻って粘るしかないのか?
考えあぐねながら支流を下る時、ある光景が目に留まりました。
沖で散発的に起きる小規模なボイル・・・しかし、それは繰り返し繰り返し、何度も同じ場所で起こっていたのです。

あそこには、何かがある。
そう思って近づいたエリアは、インサイドの浅いワンドのベイマウス部分
見るとシャローから落ちるブレイクショルダーに、ブラインドの立ち木が絡んでいるようなのです。

20160722_064158(具体的な場所名は良く分かりませんので、カケヅカ氏のブログを参考にして下さい)

そしてそこに近づいた時、思わず息を飲みました。
魚探でも目視でも、もう表層からボトムまでベイトベイト、ベイトの絨毯状態。
バスもベイトも入り乱れながら、狭い水域にひしめき合っていたのです。
あれだけ生命反応が無かったのが、まるで嘘のような密度でした。

早速キャストしたDEEP-X200に、すぐさまワンバイト。
その後も手を変え品を変えてトレースしますが、バスからの反応は得られません。
魚探映像では捕食画面も映し出されているのですが、どうもかなりセレクティブなようです。

DEEP-X200

 

AM10:00 逆転のインサイド

しかし、一体なぜこんな変わったエリアに魚が集結していたのでしょうか?
夏のセオリーは水通しの良いアウトサイドですが、それとは正反対のインサイドベンド
周囲を見回して気付いたのは、明らかに「水の色が違う」事でした。

小櫃川筋に蔓延していた赤茶けた濁りが、このエリアにだけは入っていない。
つまり急激に濁ったボディーウォーターの水を避けられる、プロテクトされた水が残った場所に魚が固まっているのではないか・・・。
まるで秋のターンオーバー時のような、そんな考えがふと頭をよぎりました。

「今日の答えは、「インサイド」かもしれない」

20160722_081021

この場所で粘って、タイミングやアプローチを探るという手も考えました。
サイズやカラー、追い込む位置など、アプローチを詰めれば獲れる可能性を感じたからです。
それにエレキという限られた動力上、一旦離れれば次のチャンスに戻って来られるかは未知数でした。

しかし初釣行の私が追うには、それはあまりにも難しいパターンのように思えました。
それよりも、よりホットなスポットとタイミングを追うべきではないか。
そう考えた末、新しいエリアの可能性を求め、さらに下流へと船を進めたのでした・・・。

20160722_163115

 

AM11:00 辿り着いた”その時”

それ以降は、往路では全く触らなかったインサイドのみを丹念にチェック。
一度もロッドを握る事無く、ベイトと水質の変化だけを延々と見て回りました。
(黙ってお付き合い頂いたカケヅカ氏、ありがとうございましたw)

まるで春にチェックするようなワンドや小規模な入り江など、水が淀みそうなエリアばかりを延々とサーチ。
しかしどこも奥まで濁流が入り込み、まるで生命感のない水面を見つめるだけの時間が続きました。

20160722_172134

ところが、その場所は突然私たちの前に姿を現しました。
小櫃川筋最下流、本湖へ繋がる最後にして最大のベンド部。
そのインサイドに巻いた流れの中に、おそらくは本湖に由来するであろう「生きた水」を見つけたのです。

今までの沈黙が嘘のように、突如として魚探を埋め尽くす大量のベイト反応
「ここしかない」と確信させてくれる20mほどのストレッチを前に、ほぼ半時間ぶりにロッドを握りました。
そしてブレイクブレードをキャストした僅か数投目に、明らかなビッグサイズが船べりまでチェイス

ブレイクブレード

「ここ、いますよ!」

と叫んだ私の声に応えて、ケカヅカ氏は1/2ozスピナーベイトをバンク側にキャスト。
すかさずレギュラーサイズがひったくりバイトしてきますが、惜しくもジャンプ1発でフックオフしてしまいます。

しかし、今まさにこのエリアがホットである事を証明する反応の数々。
エレキをスローダウンさせ、沖目の立木の1本1本に、タイトにチャターを通し続けます。
そして“その時”は・・・突然、私たちの前に訪れました。

わずかに張り出したシャローフラットから、急激に落ち込むファーストブレイクをルアーが通過したその瞬間。
水中の倒木から鈍い光が猛然と飛び出し、もんどり打ってルアーを丸呑みにしたのです。

boiru01-min

「絶対にテンションを緩めないで下さい!」

全力でリールを巻き、手前に突進してくるバスに必死で対抗。
船べりでのドッグファイトに持ち込むと、真下に強烈に突っ込む事、1度、2度、そして3度・・・。

S__17293322(すみません、画像はイメージですw)

14lbフロロが悲鳴を上げ、立ち木をかわしながら慎重にドラグファイト
果たして本当に上がってくるのか?
そんな不安で永遠にも感じられた格闘の末、ついに巨大な口が水面を割って現れます。

20160722_111726

獲った!!」

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・・・カケヅカ氏が(爆)!!!

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そのサイズは、キロアップどころか堂々のジャスト2kg
長さは正確に測れませんでしたが、52~3cmは確実なスーパーキッカーでした。
琵琶湖でも簡単では無いこのクラス、正真正銘の亀山ランカーと呼んで差し支えないでしょう。
ドラマを呼んだDゾーンは、一撃でその使命を果たし、息絶えていました。

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AM11:15、実釣開始6時間後。
ついに辿り着いた、亀山ストロング・ゲームの答えでした。

 

自分の魚を「探す」という事

さて、ここまで読んで下さった皆様は、ツッコミを入れたくてウズウズされているかもしれません(笑)。
「いやそれ、自分が釣ってないでしょ!?」・・・と。
・・・はい、まさにその通りですw

でもこの時の私の心は、もう晴れ渡った達成感で一杯でした。
初場所で、自分の狙った魚を探し、そして追い詰める
この「魚探し」こそが、バスフィッシングの最大の面白さだと私は感じています。

2016A_2340

そして私が探し求めていた魚は、「強いルアーを通せば、すぐにバイトしてくる喰う気マンマンの個体」。
繊細な食わせがどうといった、気難しいタフな魚ではありません。
だから狙った魚を見つける事さえ出来れば、誰が釣り上げたかは正直全く気にならなかったのです。
(そういう意味では、Dゾーンはスピナーベイトの中でも最強クラスのアクションですよね・・・)

 

それよりも初めてのフィールドで、自分が琵琶湖や浜名湖で学んできた「魚探し」が通用したという事が、私にはこれ以上なく嬉しい事でした。
釣り場のタイプが変わっても、“fish it easy” - ストロングなバスを探すポイントは、変わらないのだと。
(本音を言うと、ノーフィッシュを喰らうだろうなと思っていましたがw)

そして一緒にその答えを出してくれた事が本当にありがたくて、カケヅカ氏とは自然と堅い握手を交わしていたのです。

 

亀山ダムという素晴らしいフィールド

実はその後、同じ場所で私のフロッグにビッグバイトがあったのですが、あえなくすっぽ抜け(苦笑)。
獲れていれば二人で良い魚を並べて撮れたのでしょうが、この辺りが所詮アマチュアな所ですw

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それでもまあ満足なサイズを確認出来たので、その後はカケヅカ氏の案内でカバー撃ちのリベンジへ。
レギュラーサイズでしたが、念願のカバーフィッシュを釣らせてもらう事が出来ました。

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そして夕方は、帰りがけに50UPを獲ったポイントへ入り直します。
今度はバンク際を意識して流していくと・・・なんと足元のブラインドの立ち木からふわーっと浮上してきたのは、一瞬背筋が凍るようなモンスターサイズ

「これ・・・ひょっとして、ロクマルあるんじゃないですか?」

その巨バスは船べりまでチビタレルを追尾してきて、未練そうに鼻先でつついていました。
そしてじろりと私を一瞥すると、ゆっくりと深みへ泳ぎ去っていったのです。
そのひと睨みはまるで、「俺を獲らずに、亀山を攻略した気になるなよ」と釘を刺して行ったかのようでした。

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最後の強烈な経験も含め・・・素晴らしいロケーション整備された施設、そして大きくて健康なバスたち。
関東屈指のメジャーフィールドは、その名に違わぬ素晴らしい環境に溢れていました。
こうしたフィールドを作り、守り、そして育ててきた全ての方に、心からの賞賛と感謝を送りたい気持ちで一杯です。

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決して忘れられない強烈な経験となった、ひと夏の亀山チャレンジ
宝物のような思い出を一緒に作ってくれたカケヅカ氏、hebinumaの古澤氏、そしてパティシエT氏と、そして亀山湖に、心からのありがとうを伝えたいと思います。

 
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