30Nov
日本の誇るスピナーベイトの名品、”Bカスタム”
色褪せることのないその威力は、一体どこから沸いてくるのか?
永遠のマスターピースを、今あらためて見直します。
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和製スピナーベイトの最高傑作!?
皆さんこんにちは、KenD(けんでぃ)です。
今回は先日の釣行で活躍してくれたスピナーベイト、“Bカスタム“(deps)について書いてみたいと思います。
さてこのBカスタム(デプス)ですが、とても20年近く前の作品とは思えない完成度。
個人的には、日本の誇るスピナーベイトの最高傑作ではないかと思っています。
もはや説明不要の名作・・・と言っては記事にならないので(笑)、まずはその特徴をHPからおさらいしてみましょう。
●「縦方向」のバイブレーションとロールアクション
湖流の影響を受ける水域や、複雑な水流が絡み合う流水域では、水流の変化をかわすような左右へのフラつきとロールアクションによるイレギュラー反応を見せます。
フロントフェイスで水流を受けたヘッドは、その抵抗によって押し上げられるが、アームのスプリングバック特性により、再び前へ突き出される。
この働きの連続した繰り返しと、ブレードのバイブレーションによる複合アクションが、Bカスタムだけの独自のピッチングモーションと、水流の攪拌を生み出します。
●しなやかで強い、ビッグバス対応のφ1.0mmステンレスワイヤー
フックアップ時にはライン・アイ〜フックポイントが一直線上となるアームフォルムがフッキングパワーをロスなく伝達し、ロングディスタンスにおいても確実にデカバスの上アゴを捕らえます。
さらに、ヘッド一体型のワームキーパーを排除したトレーラーホールドワイヤーの採用により、ナローベント特注スピナーベイトフック本来の持つ剛性が適度なたわみを生み、アームへの負担を軽減。
φ1.0mm、SUS-301ハーキュリーワイヤーの持つ弾性と、フックのたわみが生む剛性バランスが、弾くようなバイトを吸収し、バラシをも防ぐ理想のカタチを追求しています。
●高いウィードレス性能
ダブル、タンデムモデルにおけるフロントブレードの位置セッティングは、固定ビーズによる確実なセットアップがなされています。
バイブレーションの妨げにもなるパイプ・スペーサーを排することで、よりキレのあるバイブレーションを求めるとともに、安定した飛行姿勢によるライン絡みの減少と飛距離アップを実現。
また、フリーに設けられた大き目のホロービーズは、ベアリング周りのウィード絡みを低減させるだけでなく、微細振サウンドをも発します。
(以上、deps公式HPより。とても詳しく解説されているので、一読の価値ありです!)
・・・と言うわけで琵琶湖が生んだ、対ビッグバス用スピナーベイト。
Bカスタムを語る時、一般的にこのような説明がなされる事が多いのではないかと思います。
「クリアでも釣れるスピナーベイト」の衝撃
ところで私とBカスタムの出会いは、初めて琵琶湖にボートで浮いた10年近く前にさかのぼります。
それまで野池オカッバリバサーだった私ですが、スピナーベイトは以前から好きでした。
SRミニやPDLスーパー1/2スピンなどのコンパクトモデルで、近所の沼を釣り歩いていたのです。
そんな私がスピナーベイトを使う際の基準は、(確か)今江プロが語っていた格言にありました。
「風・濁り・スピナーベイト」
ジャークベイトマニアだった私ですが、濁って荒れた時のみスピナベという使い分けをしていたのです。
ですから最初に琵琶湖ボート釣行に同船させて頂いた時、同船者のチョイスには心底驚きました。
今思えば縦系ウィードのパッチエリアだったと思うのですが、えっ!?と思うくらいクリアな場所でスピナーベイトを投げ始めたのです。
眉に唾を着けながらも、私も言われるままにスピナベ(Dゾーンとデルタフォース)をキャスト。
しかし結果は見事なまでにボコボコに釣り負けます・・・。
そしてその時同船者がキャストしていたルアーこそが、”Bカスタム”だったのです。
ウォブルしないスピナーベイト
スピナーベイト=マッディウォーターとばかり信じていた私にとって、この体験は衝撃でした。
一体、Bカスタムにはどんな秘密が隠されているのか???
色々泳がせてみて感じたのは、「ほとんどバイブレーションしないなぁ」という事でした。
まずは回転角が小さく、ブレード自体のバイブレーションが少ない。
しかもワイヤーがかなり太くゴツいので、アームがブレードの振動でしなりにくい・・・。
細く、かつ長くたわんだアームでブレード部分が左右に大きく「ウォブル」するように動くDzoneとは、対照的な動きに見えたのです。
(尚、太めのワイヤーは対ビッグバス用の耐久性というよりは、バイブレーションを小さくするための設計という意味合いが強いと思います)
(Dゾーンも良いスピナベだと思うのですが、これこそマッディ向きですよね。。。)
縦方向にゆさゆさとラバーを揺らす動きは確かにあるものの、動き自体はかなり控えめでおとなしい。
タイトでロール主体のアクションは、ディープクランクで言えばマッドペッパーマグナムを彷彿させられました。
クリアなビッグレイクでランカーを狙うための、フィネスなフルサイズスピナーベイト。
細かいこだわりを挙げればキリがありませんが、Bカスタムの本質はここにあるのではないか・・・と個人的に考えています。
その時、ブレードは回っているか?
しかしデビューから長い時を経て、さすがに時代の進歩には抗えなくなってきたのかな・・・と実は思っていました。
例えばウリの一つであるブレードの回転レスポンスですが、さすがに極薄ブレード採用の最新モデルには敵わないと感じていたのです。
けれども先日使ってみた時、新たな発見がありました。
縦系ウィードの間をすり抜けさせながらリトリーブしてきたのですが、バイトがあったのはBカスタムのみ。
(実は他に2種類のモデルを使っていました)
どれもスリ抜け性能はまずまずで、エビモの林の中を巻き抜いてこられたのですが・・・。
違いはウィードの中を引いている、まさにその時にありました。
ウィードの葉や茎に接触しながらも、Bカスタムのブレードはきちんと回り続けていたのです。
(このガンメタカラーがまた、晴れやクリアアップに良いのですよね・・・)
ところが最新の薄型ブレードは、多少ウィードに接触したり、あるいはちょっとした切れ端が引っかかると回転が停止。
ハイレスポンスと引き換えに、ブレードが回り続ける慣性力が小さくなっているのではないかと想像しました。
もちろんBカスタムのブレードは回転角が小さいために、「そもそも接触しにくい」というのも大きな理由の一つだと思います。
しかし今となっては厚めのブレードが発揮する回転の「トルク」が、林立するウィードの中でもアピールし続けられる要因の一つなのではないか・・・。
ふとそんな風に思った、今回の釣行でした。
何はともあれ、長い時を経た今も、全く衰える事のない威力を発揮する永遠のマスターピース。
日本を代表するスピナーベイトの名品が、いつまでも愛され作り続けられる事を願ってやみません。
ぜひ皆さん、一緒に投げ倒しましょう!
(この「オチアユ」か「ブルースモーク」が、クリアな時に特に効くような気がします。。。)
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