24Jan
掛かり抜群で刺さりも最高、その上アクションも殺さない!
そんな都合の良いフックが、本当に存在した!?
ベスト・トレブル“速掛”へ、レクイエムを送ります・・・。
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私にとってのベスト・トレブル
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて、トレブル21からトレブルSP-M、ピアストレブル、そしてトリニティS-1と取り上げて来たトレブルフック特集。
前回はいわゆる「マスタッド型」のトレブルフックのメリットとデメリットについて書いてみました。
予想外の長期特集となったこのトレブルフックシリーズですが・・・そろそろじれったくなって来た方もいらっしゃるかもしれません。
「いいから早く、一番良いトレブルフックを教えてよ!」
なんて声が聞こえてきそうですので、まず結論から言いますと・・・私がベストだと思ったトレブルフックは、“速掛(FINA)”です。
もちろんどの条件でも最高と言うわけではありませんが、軽さ・貫通力・対ショートバイト性能・・・どれをとっても優秀なオールラウンダーだと思います。
というわけで今回は、”速掛”の特徴と使い分けについてお話します。
ショートシャンク&ワイドゲイプの極致
さてこの速掛ですが、一見して分かる通り”超”ショートシャンク&ワイドゲイプの設定になっています。
トレブルSP-M等もショートシャンクを謳っていますが、比べてみれば違いは歴然。
おそらく国産フックでは随一なのではないでしょうか。
(というかRB-Mがロングなだけで、SP-Mってミディアムシャンクぐらいでは?と言う気も・・・)
そしてご覧の通り、ゲイプ幅も非常~にワイド。
他の主なフック全てと比べても、最も広くなっているのではないかと思います。
(左からピアストレブル、トリニティS-1、トレブルSP-M、トレブル21、早掛の順です)
と言う事は、どうなるのか・・・?と言えば、まずルアーアクションが良くなります。
自重も一本あたり約0.63g(#4番)とクラス最軽量。
フックの慣性が低下するので、特に小さめのミノーなどでは動きのキビキビ感向上が体感できるのではと思います。
(8本で5.0gですので、1本当たり約0.625gとなります)
そしてこのワイドゲイプですので、フックの“初期掛かり”は抜群。
触れるようなショートバイトでも、絡め取る様に拾ってくれます。
特に低水温期のジャークベイトゲームでは、ダイレクトに釣果を左右すると感じています。
“カーブドポイント”の秘密
しかしこれまでの理論で考えると、ショートシャンク&ワイドゲイプだと「貫通力」が低下してしまうはずです。
ワイヤーも中~やや細軸寄りなため、きっと刺さり切らずに曲がったりするのだろうな・・・と思っていました。
ところがいざ使ってみると、まるで嘘みたいにサクサク刺さります。
むしろ貫通力バツグンと言った感じで、刺さり切らずに折れるという事はまずありませんでした。
(このフックでは実験していないのですが、感覚的にトリニティと同等くらいかな?と)
掛かり抜群なのに刺さりも最高!・・・なんて、そんなテレビショッピングのような事があり得るのか!?
なぜそんな事が起こるのだろうと考えた結果、1つの特徴に行き当たりました。
それは“カーブドポイント“・・・針先が内側に曲がった、「ネムリ針」形状にあるのではないかと思ったのです。
フックポイントが内側にねむる事によって、針先のベクトルは深く内傾するのと同じ事に。
つまりトレブル21やトリニティなどと同じく、フッキングロスが少なくなるために貫通力が出ているのではないかと思うのです。
この”カーブドポイント”の効果については私も理解が浅いのですが、開発者の並木プロによれば「根掛かりも減る」との事。
そのメカニズムは、トリニティのような内傾フックと同じなのかな???と思います。
また某プロの話では、トレブル21などの内傾したストレートポイントよりも、カーブドポイントの方が「より深く肉をえぐる様に刺さる」との事。
特に薄皮一枚の外掛かりなどで差が出るという話でしたが、私にはその理由がよく分かりません。
理論的な背景をご存知の方がいらっしゃれば、ぜひ教えて頂きたいです。。。
さよなら速掛
掛かり抜群で刺さりも最高、その上ルアーアクションも殺さない。
横アイのフックハンガーに対しては、個人的に速掛がベストの選択だと感じました。
というわけでぜひ使ってみて下さい!と言いたいところなのですが・・・何ともう既に、廃盤になってしまったのだそうです。
(横浜フィッシングショーに行かれたK氏に確認して頂きました)
私も次第にストックが尽き、もはや#4が10数本ほど残っているのみとなってしまいました。
北大祐プロのオールスター制覇にも多大な貢献をしたという名フック、速掛。
FINAさんには、ぜひぜひ再生産をして頂きたいのですが・・・。
あとはもはや、自分でフックを作るしかないのかもしれません(爆)。
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