25May
圧倒的なトルクで、巻き用ベイトの頂点に立つ”コンクエスト”
孤高のフラッグシップに、果たして死角は存在するのか?
100番台として異例の、36mmスプールの功罪を考えます。
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コンクエストに死角はあるか?
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
先日は丸型リールのフラッグシップ、“15カルカッタコンクエスト101HG“について書いてみました。
その素晴らしい巻上げトルクは、今なお他のリールの追随を許さない突き抜けた存在。
引き抵抗の強い巻き物を軽くリトリーブできる点は、釣果を左右する確かなメリットだと感じました。
ではコンクエストは完璧か?と言えば、少ないながらも疑問を感じる部分があったというのが正直なところです。
というわけで「良い所も、悪い所も全部書く」という当サイトの方針通り(笑)、今回も遠慮なくマイナスポイントについてシェアしてみたいと思います。
(メーカーの皆様、いつもごめんなさいねwww)
スモールプラグへの適性に疑問
さてこの”カルカッタコンクエスト101HG”、琵琶湖でフルサイズのクランクを巻くには素晴らしいと感じたのですが・・・。
“ワイルドハンチ“のような10g前後の小さ目のクランクに関しては、「投げにくい」と感じたのです。
もちろん投げられないというわけでは無く、タラシを長めにとって、大きなモーションでオーバーヘッドキャストをすればそれなりの飛距離は出ます。
しかしショアラインのカバー際をショートキャストで攻める際、「ピンスポットに低弾道で入れる」のはお世辞にもやりやすくはありませんでした。
これは個人のキャスト能力に大きく左右されるので、上手い人であれば投げられないと言うわけではないでしょう。
けれども16メタニウムのMGLスプールを経験してしまった今となっては、圧倒的に「スプール回転の立ち上がりが遅い」。
ある程度重いルアーであれば良いのですが、ハンチ程度では回転のもっさり感がどうしても気になってしまったのです。
36mmスプールの謎
それでは、なぜ軽量ルアーでのスプール回転の立ち上がりが遅いのか?といえば、それは“36mm径スプール“にあるのではないかと考えています。
以前も取り上げましたが、スプールは径が大きくなるほど慣性が大きくなり、回り始めるのに大きな力が必要になります。
ですから36mmという大径のスプールを採用しているために、どうしても軽量ルアーでは回転の立ち上がりの鈍さを感じてしまうのではないかと思うのです。
ただしラインキャパシティは12lb-100mと控えめなので、ライン重量自体は少なめに抑えられます。
ですから「36mmスプールにしては、軽量ルアーにも適性が広い」と言う事は出来ると思います。
私見としては、12アンタレス(37mmスプール)に比べればかなり軽めのルアーが投げやすいのではないでしょうか。
しかし、34mm径スプール採用のメタニウム系よりも軽量ルアーが投げやすいか?と言えば決してそうは思いません。
フロロ14lb-70mと少なめにラインを巻けば、13メタニウムに近いくらいのキャストフィールにはなる気がしますが・・・。
特に16メタニウムMGLと比べると、これはもう誰でも分かるくらいMGLの圧勝だと感じたのです。
ただしそれはそれで、「コンクエストは大きめのルアー用のリール」と理解すれば全く問題ないのは確かでしょう。
しかし14&15コンクエストには100番台と200番台の2種類が用意されており、200番台に至っては40mmという超大径スプールが用意されています。
つまり役割分担として、コンクエスト100は軽めのルアー用なのでは・・・?と考えると、少しこの設定に疑問を感じてしまうのが正直なところです。
ちなみに旧モデルのコンクエストでは、100番台は33mmというやや小径のスプールが装備されていました。
これはズバリ、10g前後の軽めのルアーを意識したセッティングだったのではないでしょうか。
そう考えると現行コンクエスト100は、旧モデルに比べて少しターゲット・ウェイトが重めになっているように感じるのです。
というわけで15コンクエスト101HGは、10g以下の軽量ルアーは少々投げにくいと感じたのが正直なところです。
(16メタMGLを経験してしまったから余計そう感じる、という可能性はありますが)
特にこの手のルアーをカバー際にピンスポット・シュートしたいと思う場合には、チョイスに注意が必要でしょう。
しかし1/2oz(14g)以上の巻き物には最高の使用感ではないかと思いますので、ご自分の使い方に合わせて選んで頂ければと思います。
(大径な分、重めのルアーの飛距離や、太糸の使用感は素晴らしいと思います)
※ただしこのリールに16メタの34mm径MGLスプールを搭載して、最新式のNEW SVS∞ブレーキをインストールしたら最高なんですけどね・・・。
シマノさんマイナーチェンジして下さい!!
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コメント
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いつも大変参考にさせて頂いております。今回のカルコン100に関して教えて頂きたい事がございます。10g以下のミノーやトッププラグを投げる場合の飛距離に関してですが、PEを使用してのカルコン100とメタニウムMGL、メタニウムDCで比較するとやはりMGLでしょうか?またカルコンにアベイルスプールを入れた場合ではどうでしょうか?わかる範囲で結構ですので教えて下さい。
10g以下であれば、PEであっても圧倒的にMGL優位だと思います!
アベイルスプールは使った事がありませんので、ちょっと実験できないか検討してみますね(^^♪
最後の一文が私もまったく同じ思いです(笑)
カルカッタコンクエストmglなんて発売されないですかね…
私はディープクランクは使わないんですが、ブレード大きいスピナーベイトもなかなかのストレスなんですよね…
コメントありがとうございます!
そうなんですよ~ビッグスピナーベイトのリトリーブも、なかなかのハードワークですよね(;^ω^)
やはりコンクエストの必要性は無くならないと思うのですが、願わくばアップデートをお願いしたいところです・・・。
スモールプラグのキャストについては、田辺哲男プロがコンクエストのBFSを猛プッシュしてましたよ。
本来トラウト用でバス業界では殆ど注目されていなかったらしいですが、
スモールプラグを正確にキャストするには最高のリールだとか。
コメントありがとうございます!
コンクエストBFSは、私も凄く気になっています!
ただし10g前後のスモールプラグというよりは5gを視野に入れたマイクロプラグ用?みたいで、ラインキャパ的に14lbとかは厳しいのが個人的に残念です・・・。
コメント失礼します。
101hgを購入予定なのですが気持ちよくキャストできるMaxウェイトを教えていただけませんでしょうか(・・;)
コメントありがとうございます。
上限ウェイトはよほど気にしなくてもよろしいのではと思いますが、2ozクラスのマグナムクランクでも快適でした(^^♪