アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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[最終回] 16メタニウムMGLは、静かなる革命だった・・・

MGLスプールや、NEWブレーキといった新機構の数々。
しかし最大の進歩は、「巻き剛性」の向上にあった!?
16メタニウムが起こした、静かなる革命を解き明かします。。。

16メタニウム最大の進化

皆さんこんにちは、KenD(けんでぃ)です。
これまで、シリーズで16メタニウムMGLの進化を書いてきました。

・軽量ルアーもキャスト可能なMGLスプール

・外部調整が格段に進歩した新ブレーキシステム

上のように、新しいMGLスプールとSVSインフィニティの両システムが目を引きます。
しかし私にとっては、その2点よりもさらに重要な点での進歩が見られました。
それは・・・「巻き剛性」の向上でした。

 

サイレントチューンの正体

ところで旧モデルの13メタニウムは、リトリーブ時に気になる特徴がありました。
それが「ウィンウィン」という高周波のギアノイズで、特に負荷の小さいルアーをゆっくり巻いた時に顕著でした。
これは手持ちの5台で新品時からみられましたので、不良品やギア摩耗ではなく仕様だと思います。
同じ症状が12アンタレスと14コンクエストでも見られましたので、おそらくこれは「マイクロモジュールギア」の特徴ではないかと・・・。

実害は無いのですが何となく気になるので、私は「デュラエース」というグリスを塗って症状を緩和させていました。

しかし16メタニウムを巻いてすぐに気付いたのは、このギヤノイズが綺麗に消えていた事でした。
その巻き心地は、ボディ剛性が上がって巻上げトルクが上がったかのようなフィーリング
ボディやギアの基本構造は同じなずなのに、それが信じられないくらいの劇的な変化を感じたのです。

けれども、なぜそんなにも巻き心地が変化したのでしょうか?
その原因は、どうも「サイレントチューン」にあるのではないかと考えています。
(同じサイレントチューンを採用した15アルデバランでも、このギアノイズは消えていました)

15aldebaran

サイレントチューンは、カタつきを無くして音を静かにするだけの機構・・・かと思っていましたが、どうもそうでは無いようです。
これによる一番重要なポイントは、「スプールベアリングの支持位置の変化」。
従来のシマノ機には見られなかった、スプール一体式ベアリング構造が採用されたのです。

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よりスプールに近い位置で支持するという意味では、非常に合理的と思われるこの仕組み。
既にダイワやアブの一部で使われていたシステムですが、シマノの精度で採用するとこうなるのか・・・と、正直ちょっと感心しました。

 

静かなる革命

さてこのように、16メタニウムは非常に多くの進歩を遂げたリールだと思います。
いまいち地味で進歩が伝わりにくい気がするのですが、これでもかというほど実用面に直結するコア部分に確実な改良が施されています。
その変化は到底マイナーチェンジのレベルでは無く、フルモデルチェンジとしてもかなり大がかりな部類に入るのではないでしょうか。

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13メタニウムを5台所有する身としては悔しい限りですが、正直全部入れ替えたいくらいの完成度。
10年後に振り返った時・・・「あれは名機だった」と歴史に残るような一台になるのではないかと思います。

そんなわけで絶対に買いたくなかったけれど(苦笑)、買ってみて脱帽させられた16メタニウムMGL。
オールマイティー系のベイトリールを探す方には、強くお勧めできる一台です。

 
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    • ふじ
    • 2016年 8月 19日

    実は従来のシマノ機でも高剛性、高評価のリールはスプールにベアリングがあるものだったりします。それこそ遡ると銀メタだったり初代コンクエストだったりと。はやりスプールシャフトを短く支持した方がシャフト自体の振れの影響も小さくなりますし、たわみにも強くなりますしね。構造上、スプールベアリングがあるとピニオンギアとスプール軸の噛み合い部分がより真っ直ぐに噛み合わせやすくなりますし、この辺りは巻き心地なんかに影響するかなという気もします。
    今年モデルの廉価機スコーピオン70も、フレーム側にスプールベアリングの受けを作るためのフランジが伸びた形状になっています。恐らく、エクストラチューン機(スコーピオンXT70)または、フレーム共通の別機種を作るときにサイレントチューン化を容易に行う為の準備かと思います。(シマノは恐らくスコーピオン70のフレームを長く使う気だと思います)
    次に来るベイトは16コンクエストDCになると思いますが、こちらはマシンカットボディなので金型がない為、スプールベアリングを受けるためのフランジを作るのに苦労しないと思うので是非サイレントチューンを追加して欲しいですね。
    ちなみに16アンタレスDCですが、ピニオンギア両側支持+フルメタルボディ+サイレントチューンの相乗効果でかなりの高剛性になっていました。海水で使えないので琵琶湖で一通り使って売却してしまいましたが…。

    • そうか、銀メタ世代はその構造だったのですね!
      原理的に考えて、この方が確実に剛性が出そうですよね。
      もう、すべての機種をサイレントチューン化して欲しいです(^^)
      そこいくと、アンタレスDCは完璧そうですね…。
      ソルト使用と値段がアレですが(苦笑)。
      普通に、非DCのアンタレスMGLを出して欲しいなぁ…。

    • ししとー
    • 2016年 9月 21日

    いつも楽しく、興味深く拝見しております。

    20年以上前に購入した赤メタ(昨年アベイルの軽量スプールに換装、ベアリングチューン済)を使用しています。
    未だに一線級の性能と存在感に惚れ込んでおります。

    「銀メタ? アンタレス? DC? いらねえ・・・俺は一生、赤メタだ!」

    なんて強がってスルーしてきましたが・・・昨日ポチってしまいました・・・16メタMGLを(汗)
    KenDさんの記事を読んで、その絶賛ぶりに、「これは間違いないでしょ!?」と・・・

    明日、届きます。

    「見せてもらおうか、シマノの最新鋭機の実力とやらを!」

    駄文失礼しました。

    • >ししとーさん
      いつもご覧くださりありがとうございます!
      赤メタは名機ですよね(^^♪
      スプールだけ社外品にアップデートすれば、歴代のシマノ機は今でも一線級の実力がありますよね!
      MGLがご期待に応えられるかどうか?ちょっとドキドキしていますが・・・個人的には「悔しくなるほど」良かったです。10年位は13メタで行こうと思っていたのに・・・(苦笑)。
      届く前のワクワク感、存分に楽しんで下さい(^^♪

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