20Jun
膨大なウェイト差で迎えた、2017シーズンの最終戦。
劇的な逆転を信じて、投げ続けたのは何とマグナムクランク!?
克服不能の大差を超える、ハイリスク戦略が奇跡を呼びます!!
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運命のBATNET最終戦
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて先週末は琵琶湖のトーナメント”BATNET“の最終戦に、ノンボーターとして出場してきました。
(なぜかバットネットはこの時期が最終戦なのです)
ペア戦の“カテゴリー1“のタイトルレースの行方は、ホームズ選手vs北垣選手の一騎打ちの様相を呈します。
しかしながら年間の総重量で勝負が決まるBATNETで、両者のウェイト差は約2kg・・・。
いかに琵琶湖とはいえ、一戦で逆転するには小さくない差と言えるでしょう。
そしてこのシーズンを締めくくる一戦に、何と暫定首位のホームズ艇への同船が決定!!
(ちなみに、ペアの選定は大会事務局でランダムに?決めるようです)
BATNETのカテゴリー1は、ボーター・ノンボーターのどちらが釣ってもカウントされるペア制のチーム戦・・・。
というわけでチャンピオン・ロードに向けて足を引っ張ら無いよう、ドキドキしながら大会に臨んできました。
一方で1人制の”カテゴリー2“は、首位“Boy田原”選手が21900g(!)という暫定シーズナル・ウェイトで、なんと2位冨田選手の14250gを7kg以上ブッ千切るという独走状態。
圧倒的強さを誇る田原選手の最強伝説は、もはや留まるところを知らないのか!?
こちらはもう完全に勝負ありと言う感じで、一体どんな歴史的レコードウェイトが生まれるのかに俄然注目が集まりました。
しかし、現実は小説より奇なり。
予想を遥かに上回る劇的な展開となった、ドラマチック過ぎる最終戦をレポートしてみたいと思います。
王道の横綱相撲
さて、そんなシーズンを締めくくる最終戦で首位ホームズ選手が採った戦略は、まさに“王道”と映るものでした。
南湖のスポーニング・フラットのやや沖、ポスト~アフターの個体が足を止める縦系ウィード帯がメインエリア。
ややスローなバスを5inセンコーのノーシンカーやライトテキサスで喰わせるという、シーズナルパターン的にド真ん中と思われる展開でした。
個人的にも先週同様のパターンを触っていたのですが、55クラスを頭にそれなりのバイトを得られていました。
ホームズ選手ほどのスペシャリストが本気で狙えば、おそらく6~7kgは堅いのではないか・・・。
つまり10kgを狙ったハイリスクの奇策ではなく、リードを最大限に生かした王道の横綱相撲を選んだのだろうと思われました。
けれども運命の女神のいたずらか、ウィードの新芽を追う様に選んだ渾身のエリアから、全く返事が得られません。
前日はかなりバイトを得られていたそうで、しかも当日も天候的にほとんど変わり無いにも関わらず、です。
水の状態を見てエリアや釣り方を微修正していくなど、試合展開的にも冷静な判断を続けていたように思えたのですが・・・。
しかしついにこの日、メインエリアからはたった1尾の答えも返って来なかったのです。
そして正午を回ったあたりでBプランへと移行し、とにかくリミットを揃える方針へとプランを切り替えます。
しかしここでも、たった1バイトが永遠に遠い・・・。
色々と釣り方を修正して辛くも3尾をキャッチするも、ウェイトは全部で3kg強。
まさかのリミット未達という、予想外の展開でウェイインを迎える事となりました。
10XD炸裂!!まさかの大逆転劇
そんなわけで、エレキのトラブルにも負けず5kgを持ち込んだ北垣選手が、辛くも逆転チャンプ獲得か?と思われました。
しかしそこには、誰もが予想しなかった劇的な展開が待っていました。
何と昨年のチャンピオン近松選手と西原選手組が、驚きの11kgオーバーで圧勝を決めたのです!!
そしてその戦略は、何と“北湖のスーパーディープクランキング“。
15kgを狙ったというハイリスク展開で、全ての魚を10XDのみでキャッチしたというのです!!
これによりキャッチ数はリミットの5本ギリギリと言う、まさに細い綱を渡る様な勝利を手中に収めて見せたのです。
(ちなみにこの釣り、昨年実際に見せてもらう幸運に恵まれましたが・・・これはKVDの”帝王のクランキング“そのものではないかと感じました)
ところが驚くことに、ドラマはまだ終わりません。
驚異のスーパーウェイトで、何とタイトルレースをも大・逆・転!!
7位から5kg近い差を丸ごとひっくり返し、まさかまさかの2年連続AOYを決めたのです!!
(昭和電機さん提供のトラックウェイインが良い雰囲気出してます!)
このあまりにもドラマチックなマグナムクランキング戦略に、会場はもうまるで「近松劇場」www
シビれまくったシーズンのラスト・ゲームに、誰もが脱帽したと言っても過言ではないでしょう。
“総重量制”が生んだクライマックス劇は、同トーナメント史に残る歴史的な勝利として記憶されるに違いありません。
ドラマを呼ぶ2つのクランキング
そして“カテゴリー2”のもう1つの勝利が、何とこちらもクランクベイトによってもたらされました。
南湖のクランカーとして勇名を馳せる“ワイルドGAN”選手が、HU-70のハイスピード・クランキングで優勝をもぎ取ったのです!!
それもウィニング・エリアは、下物内湖のどシャローというから痛快です。
今年はシャロー不発の年と言われてきましたが、ようやく入ってきた群れの動きを見逃さずキャッチ。
ガラガラのシャローで、何とエクストラハイギヤの早巻きと言う異次元のハイスピード・シャロークランキングが大爆発!
私もクランクは好きな方ですが、この想像を超えるクランキングの世界、実に一度見てみたい釣りです。。。
そして意外なもう1つの勝利
しかし劇的過ぎる1日の最後に、またも誰もが予想しなかったシナリオが待ち構えていました。
今季、たった一人でペア制のカテゴリー1をも上回るウェイトを持ち込んで来た若き最強トーナメンター、田原選手。
そのシーズンを締めくくるラストウェイトは・・・何と“0“、ノーフィッシュだったのです!!
これが琵琶湖、そしてトーナメントの怖さ・・・あまりにもあり得ない展開に、会場に衝撃が走ります。
そして暫定2位の富田選手が、得意のロックエリアで6kg台をマーク!!
輝かしいウィニング・ロードに、まさかの暗転が一瞬皆の頭をよぎります・・・。
しかし僅差のシーズナル・ウェイトで逃げ切り、田原選手が薄氷のチャンピオン獲得となったのです!
そんなわけで、これでもかというくらい劇的なクライマックスを迎えたBATNET2017。
同じ日の大会で、2つのカテゴリーともにクランクがウィニング・ルアーになるという熱過ぎる展開を目の当たりにすることが出来ました。
それも一方はスーパーディープ、他方は超シャローといった対照的な優勝エリアに、琵琶湖の懐の深さを感じずにはいられません・・・。
いずれにせよ1つだけ共通して言えるのは、どちらのウィナーも独自のマイエリアを見つけ、そしてマイゲームを貫いたという事ではないでしょうか。
それぞれのスタイルがぶつかり合う日本一のビッグレイク”琵琶湖”での真剣勝負、もう見ているだけでも面白くてたまりません・・・。
来シーズンからは、私もいよいよカテゴリー2で参戦させて頂きたいと考えています。
そして次回7/15,16は、いよいよ上位ランカーのみが火花を散らす2017クラシック。
参加無料のプレスを募集しているそうなので、興味のある方はぜひ公式HPから問い合わせてみてはいかがでしょうか。
(非常に勉強になると思います。初めての方でも、「ディープストリームを見たのですが・・・」で大丈夫だと思います!たぶんw)
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