7Aug
異次元の感度と操作性を実現する、“ロングリーダーPE“システム。
そのメリットを体感すると、もはやモノフィラには戻れない!?
異端のタックルセッティングの全貌を詳説します。
notice : Please select your language and translate by “Google Translator”on the sidebar(or selectbox below).Thank you!
意外と話題?のロングリーダーPEシステム
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて私は昨年から、「ロングリーダーPEシステム」という一風変わったタックルセッティングを採用しています。
巻き物も撃ち物も、バスフィッシングのタックルはほぼ全てこれでやってきましたが、いまのところこれと言った不便は感じていません。
バサーの方には珍しい方式かと思いますが、意外と(?)興味のある方が多いようで・・・。
質問を頂く機会が多いため、ここで一度まとめ記事を書いてみたいと思います。
というわけでメリット・デメリットは後回しにして、今回はまずセッティングの組み方を紹介してみたいと思います。
“ロングリーダー”が最大のキモ
さてまずはリーダーですが、これは釣り方によって柔軟に変更します。
例えばルアーを沈めたい場合はフロロ、トップのように浮かせたい場合はナイロン・・・という具合。
太さもその時の状況に応じて、好きなlb数を使い分けます。
(例えば普段メインラインにフロロ16lbを使っている状況であれば、そのままフロロ16lbをリーダーにします)
大事なポイントはリーダーを「長く」とるという点で、私の場合は通常3~10m。
これを1mとか短く取ってしまうと、結び目がトップガイドにガチャガチャ干渉してしまったりして非常に使いにくくなります。
逆にリーダーを長く取れば、最初にライン放出の勢いがついてしまうので(?)、意外なほどスムーズにガイドを抜けてくれます。
何人かの方に試し投げしてもらいましたが、皆さん一様に「こんなに普通にキャストできるの?」と驚かれていました。
それから長さの設定法ですが、基本的にダイレクト感を出したい時は短く、柔らかさが欲しい時は長くします。
モノフィラメントのリーダーが短ければ短いほど、ラインの伸びが少なくなるので感度が上がり、フッキングパワーも上がり、ロッドアクションがダイレクトにルアーに伝わるようになります。
ですからバイブレーションやチャターでウィードをスパスパ切りながらリトリーブする時は、短めの3mくらいに設定しています。
逆にラインの伸びが無さ過ぎると、操作感がダイレクトになり過ぎて、リグをカバーに引っ掛けたまま「持たせて」おくのが苦手になります。
あるいは巻き物の場合は、伸びが無さ過ぎるとバイトを弾きやすくなってしまう事に・・・。
というわけで琵琶湖のウィードエリアで使う場合は、リーダーは5m程度を基準にしています。
それから水深のあるブッシュなどでカバー撃ちをする場合は、リーダーが短いとメインのPEが直接カバーに触れてしまう可能性があります。
細糸PEは非常に擦れに弱いので、カタログ強度が高くてもすぐにラインブレイクに繋がる危険性が。
というわけでこうした場合には、リーダーを10m程度とって対応しています。
(これくらいの長さになると、ピッチングで使う分にはほぼフロロと変わらない使用感です)
それから長さは「沈め方」によっても調整を加えます。
例えば軽いリグでディープを攻めるような時は、ある程度ラインの重さで沈めることが不可欠・・・。
というわけで比重の高いフロロリーダーを長めにとって、リグが浮かないように調整してやります。
メインラインは”高比重PE”
次にメインラインとなるPEラインですが、ベイトには“オードラゴン“一択です。
これは沈みの良い高比重PEの選択肢が少ないからで、現時点ではこれしか2号前後のラインナップがありません。
比重が1.4もあるため、長めのフロロリーダーと組み合わせればかなりフロロに近い沈み具合になると思います。
太さは現在ベイトでは2.0号(28lb)、スピニングでは0.8号(13lb)を基準にしています。
カタログ強度的には琵琶湖のビッグバス相手でも充分なのですが、ライントラブルなどで小傷が入っているとアッサリ切れてしまうのが細糸PEの宿命でもあります。
ですから最初はトラブルも考慮して、ベイト2.5号、スピニング1.0号辺りから始めてみるのをお勧めします。
なおベイトの場合、あまり細すぎると「糸噛み」の頻度が増えてしまいます。
これはリールによるので一概に何号とは言えませんが、エクスセンスDCのようにベイトPEを考慮した機種なら1.5号まで落としてもトラブルフリー。
メタニウムMGLのような一般的なロープロ機なら、個人的には2.0号くらいまでが快適に感じます。
逆にコンクエストのようにレベルワインドとスプールの距離が近い機種だと、2.5号にしておいた方が良いように感じます。
あとは「糸巻き量」もトラブルを減らすために重要で、多く巻くほど下糸に食い込みやすくなってしまいます。
ですのでロングキャストするディープクランクなどで75m、他の場合は50mと出来るだけ少な目に巻いています。
出来れば下糸も無い方が良いので、浅溝スプールを組み合わせればトラブル軽減にはベストです。
(お勧めは、13メタニウム+夢屋BFSスプールです!これなら1.5号でも快適!!)
“ノット”が最大のハードル?
そしてバサーにとって一番の難関(?)になると思われるのが、PEとリーダーの結び方の問題です。
これはもう絶対的にFGノットがお勧めで、ここの強度がしっかり出ていないとブチブチ切れて地獄を見ます。
慣れないと最初はかなり難しいと感じると思いますが、ここは頑張って練習あるのみ。
面倒くさいからと言って、電車結びで済ませようなどとは決して思わないで頂きたいと思います。
ちなみに深江プロがBasser誌でお勧めされていたゲーリー・ノットも試してみましたが、確かに強度はまずまず出るように思います。
しかしガイド抜けがやや悪くなる印象だったので、個人的にはやはりFGノットの方がお勧めです。
超マイクロガイドは相性悪し
次にロッドですが、一番気を付けたいのは「ガイドの口径」です。
上記の結び目がガイドを通過するわけですので、あまりに小口径のマイクロガイドは向きません。
リングに当たって飛距離が落ちたり、糸絡みなどのライントラブルに繋がってしまうのです。
とはいえエクスプライドくらいの「普通のマイクロガイド」ならさほど問題なく使用できます。
ワイルドサイドのWSC610Mのような、超小口径にまでなってくると悪影響が出てくる印象。
ですからお気に入りのWSC72MHの場合、トップガイドのみ1ランク大きなものに付け替えて使用しています。
またラインの伸びが少ないので、多少ティップが柔らかめのロッドを選択するのも良いかもしれません。
ただしリーダーの長さを変えることでダイレクト感の加減が効きますので、まずはそちらで調整してみるのが良いと思います。
リールは「DC」、「浅溝」、「ナロースプール」が最高
それからリールについては、バックラッシュを抑える意味でDCブレーキが最高に使いやすいです。
マグネットブレーキも最初からイニシャルの制動が少し掛かっているので、トラブルが少なくお勧め。
もちろん使えなくはないですが、どちらかというと遠心はPEには不向きな感じがします。
ただしPEというのは特にバックラッシュしやすいラインというわけでは無いと感じますので、そこまで心配はいらないように思います。
問題はバックラッシュした時に致命的になりやすいという点ですので、最初はちょっと強めのブレーキセッティングがおすすめ。
特に遠心の場合は、少しだけメカニカルブレーキを掛けておくのがトラブル低減のキモだと思うのでぜひお試しください。
それから上にも書きましたが、糸噛みなどのトラブルを減らすには浅溝スプールに最低限のラインを巻くのが効果的。
スティーズAにNRC001M(オフィスZPI)の組み合わせなどは、マグブレーキという事もあり素晴らしいキャスタビリティだと思います。
ただし糸噛み等のトラブル軽減を考えれば、ベイトPEに専用設計された「ナロースプール」が最高なのは間違いないでしょう。
というわけでベストなリールは間違いなく“エクスセンスDC”だと思うのですが、本体価格があまりにも高過ぎ・・・。
もっと安価なベイトPE機が増えてくれる事を心待ちにしています。
ただし太さが2号以上であれば、普通のロープロ機でも充分使えると思います。
ですのでまずはあまり気にし過ぎず、手持ちのリールに太めのラインで始めてみると良いのではないでしょうか。
(あと、スプールの口径は大きめの方が合う気がします。32mmはちょっと回転の立ち上がりが鋭すぎてきついかも・・・)
PEにシュッ!はかなり使える
最後に紹介しておきたいのが、PEラインコーティング剤「PEにシュッ!」です。
飛距離はそこまでUPしない気がしますが、ライントラブルの軽減には非常に効果的。
以前はこの手のケミカルを軽視していましたが、これはPEには心からお勧めできる逸品です。
というわけで、駆け足でロングリーダーPEシステムの作り方についてまとめてみました。
もしも疑問がありましたら、追記させて頂きたいと思いますので何なりとお問い合わせください。
そしてこのシステムのメリット・デメリットについても、あらためて整理してみたいと思います。
※ぜひFacebookページへのいいね!& twitter・Instagramのフォローをよろしくお願いします。
関連記事
コメント
-
2018年 8月 31日
-
2019年 2月 08日
-
2019年 10月 31日
-
2019年 12月 24日
この記事へのコメントはありません。