9Oct
今再び盛り上がりを見せる、巻物ルアーの代表・クランクベイト。
しかし日本のリザーバーでは、むしろジャークベイトの方が効く!?
水中を3次元で見る、ストライクゾーンの”横“と”縦“のお話です。。。
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ルアーの基本は”ミノー”にあり???
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて少し間が開いてしまいましたが、今日は先日お邪魔した房総リザーバーのお話に戻ります。
この日はバス釣りブロガーオフ会にて、豊英ダムのオフショアをジャークベイトで釣らせて頂きました。
各地で色々な釣り人と話すと毎回意外な思いするのですが、実は一般的にはジャークベイトというのはかなりマイナージャンル(?)のように感じます。
この時も「えっ、ワンテンで釣ったんですか!」と驚かれたのですが、ジャークベイト好きとしては至って普通(苦笑)。
ルアーの一番の基本は”ミノー”でしょ!と思っている人間としては、サイズ不問なら世界で一番釣れるルアージャンルだと本気で考えています。
世間的な位置付けで言えば、正直レッグワームのダウンショットくらいの感覚なのではないでしょうか・・・(たぶん)。
(だって明らかに「私ベイトフィッシュです!」って顔してるじゃないですかwww)
野池オカッパリ時代は、ノーシンカージャークベイトと小型ミノーで豆バスをさんざん釣りまくってきました。
ですから私にとってはジャークベイトこそがルアーの基本となっているのですが、実のところ琵琶湖ではそこまで多用していません。
今ではむしろリザーバー向きのルアーでは?と思っておりますので、今回はそのあたりをお話してみたいと思います。
実は”ファストムービング”じゃない
さてまずここでは、トゥイッチ&ジャークで使うミノーをジャークベイトと定義して話を進めたいと思います。
(ストレートリトリーブで使う“巻きミノー”は、個人的にクランクの仲間と考えています)
そしてこのアクションで動かすことを考えた時、ジャークベイトは“巻き物”では無いと考えています。
ハードベイトという事でクランクの仲間に位置づけられる事もあるようですが、むしろトップウォータープラグに近い「テクニカル・プラッギング」というジャンルに属するというのが私の考えです。
(巻くのではなく、アングラーのロッドワークで動かすタイプのルアーかと。。。)
この分類がどうして重要になるかというと、巻物でないという事は“ファストムービングルアー”でも無いという事だからです。
つまりクランク等と違って、ジャークベイトはサーチスピード的には遅い部類に入るのではないかと・・・。
ですから琵琶湖の広大なウィードフラットを流すには、正直釣りが遅くてやっていられなくなってしまうのです。
(その意味では、やはりクランクやバイブレーション、スピナーベイトなどは琵琶湖向きだなと・・・)
“縦”のサーチスピード
しかしこれはあくまでも「横方向のサーチスピード」の話であって、逆に「縦方向のサーチ」には非常に長けていると考えています。
強いフラッシングで深いレンジの魚に強烈にアピールできる上、ポーズで止められるので喰い上げてくるまでの時間を稼ぐことが出来る・・・。
ですからたとえルアーの通るレンジが2mであっても、3m,4m,5mの魚を釣ることが出来る可能性のある稀有なルアーだと思うのです。
(その時どれくらいのレンジまで有効かは、透明度や魚の気分によってまちまちでしょうが・・・)
これが例えばクランクベイトだと、喰い上げると言っても限度があります。
ルアーの通り過ぎるスピードが速いので、たとえ魚が気付いても喰い上げるまでの”間“が稼げないからです。
ですから魚の居るレンジとルアーを通すレンジを、より精密に合わせないとなかなかヒットしないのではないでしょうか。
ですから水深10m超の岩盤際をクランクで釣る際、魚のレンジは何mで、ルアーを何mに通すのか?はかなり難しい調整になると思います。
しかもクランクは潜らせるまで”助走距離“が必要ですから、ショートキャストでは最大潜行深度まで潜らせることはできません。
もちろんそれを見越してルアーセレクトすれば良いのですが、どれくらいリトリーブすると何m潜るかを正確に把握しておくのは、かなりエキスパートのクランカーでないと困難なのではないでしょうか。
(こういう見事な岩盤、房総リザーバーには一杯ありますよね・・・)
しかしジャークベイトであれば、岸際から数mの短いストライクゾーンでより深いレンジまで効率的にアピールできます。
もちろんレンジ調整は必要なのですが、クランクのシビアさに比べればかなり大雑把でも喰い上げさせられます。
つまりこれがブレイクのショルダーでも、オフショアにある立木の脇でも、とにかくヒットゾーンが「横方向に短く、縦方向に深い」所では極めて有効だと思うのです。
(ジャークベイトを使っていると、どこからともなくワラワラと魚が浮き上がってくるのが見えるかと。。。)
というわけで急深な場所を攻めるのに、ジャークベイトほど適したルアーは無いのではないかと個人的には考えています。
Basser誌の特集でクランクベイト熱が盛り上がる中、水を差すようでホント申し訳ないのですが・・・(苦笑)。
特にリザーバーをホームにしている方には、ぜひ力いっぱいお勧めしたいルアージャンルです。
(具体的なお勧めルアーに関しては、またあらためて書いてみたいと思います!前の記事はちょっと琵琶湖寄りのセレクトですので。。。)
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コメント
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2018年 10月 16日
見事な考察です
ちなみにですが
ログはさらに縦の範囲が広く、横の範囲が狭くなる感じです
ログをジャークベイトとカテゴライズするならば
ワンテンやルドラといったJPジャークベイトは
ジャークベイトとクランクベイトの中間ですかね
個人的なイメージは、ですが
お久しぶりです!嬉しいコメントありがとうございました(^^♪
ログのお話・・・実は私もそんな印象を受けてまして、もう少し突き詰めたいなと思っておりました!
また色々教えてください。
リザーバーでのミノー釣れますよね。
私もリザーバーで過去釣った50upの9割がロングA(15A)だったという個人的な経験から、この記事に共感しました。
一つ思いましたのは、急深な場所の中層から食い上げてくるバスは、大きいバスほどただ巻きに反応がある気がしてます。
ジャークベイトとは言えないかもしれませんが、ミノーのクランキングも同じ様な効果があると感じます。
コメントありがとうございます!
本当におっしゃる通りで、ビッグバスに限ればスイムジグ等のタダ巻きが強いと私も感じています。
(それがジャークベイトを多用しなくなっている理由の一つでもあります)
そしてミノーに関して言えば、ジャークではなくポンプリトリーブ(あるいはリッピング)で釣れることが多いというのも全く同感でして・・・。
ランカーバスは糸鳴り等をシビアに見抜くのか?理由を突き詰めてみたいところです。