アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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:[D] パンチングは究極のフィネスである!?

ヘビーマットに巨大シンカーを撃ち込む、豪快無比のパンチング。
しかし一見豪胆なメソッドは、実は極めて繊細だった!?
琵琶湖フリッパーに語り継がれる、漆黒の名竿をシェアします。。。

notice : Please select your language and translate by “Google Translator”on the sidebar(or selectbox below).Thank you!

パンチング・ロッドの名竿

皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
さて、一体どれだけの人が興味あるのだろう・・・と不安になりながら更新中のパンチングロッド特集
個人的には思ったよりもアクセスが伸びて、意外な驚きを感じております。

さて色々なロッドを試してきたわけですが、琵琶湖のフリッピン・ユーチューバー(?)「ナニブロ」さんから激推しされていたロッドがありました。
それがゼナック・BlackartシリーズのB79 Cover PE
琵琶湖フリッパーの間では、ベスト・パンチングロッドとして名高い名竿だというのです。

(うーん、これ何回再生しても痛快です♪)

しかしこのロッド、Zenaqのフラッグシップであるブラッカート・シリーズだけあってかなり良いお値段・・・。
しかも販売店も限られるため、なかなか実物を触ってみる事も難しいという状態でした。
基本的にケチ臭い節約家の私としては、なかなか一本5万円の高級ロッドには手が出せなかったのです。

ところでこのロッド、琵琶湖の凄腕トーナメンター・ブロガーta-to」さんが監修されたとの事で・・・。
同じ“BATNET”シリーズに参戦していたご縁から色々とお世話になり、あれよという間にゼナックさんからロッドをお借りできることになったのです!
(大感謝)

(ta-to.orgさんより。ついでにフロッグロッドまでお借りしてしまったのでした。。。)

そしてお言葉に甘えまくり、遠慮なく超・長期テストを敢行・・・。
何と琵琶湖のみならず、アメリカのB.A.S.Sオープンにまで持っていかせて頂きました。
というわけで今回は、過酷な条件下で使い込んで感じたインプレッションを書いてみたいと思います。

 

重いブランクが軽く感じられる

さてこのブラッカートB79CoverPE、使ってみた時の第一印象は軽いなぁ」というものでした。
ピッチングするにもリグを動かすにも、すべての操作感が非常に軽快
特に3/4ozくらいの軽めのシンカーを使っていると、パンチングではなく普通のカバー撃ちをしていたのかのような錯覚を覚えるほどでした。

(パンチングでは肘で投げることが多いのですが、普通に手首でピッチングしちゃってます)

しかし実際の重量を計ってみて、意外過ぎる数字に驚愕することになりました。
ハカリが安物なので正確な数値ではないのですが、なんと180g!!
これは気に入って使っていた“アディクトC711H”より重いのはもちろん、何とスーパーロングロッドエクスプライド1911XH-2“すら上回る超・重量級ロッドだったのです。

一体何が起こっているのかすぐには信じられなかったのですが、何度計り直してもやはり重さは変わりません。
しかもスパイラルセッティングされた軽量の小口径トルザイトガイドを装備してこれですから、一体何がそんなに重いのか・・・。
一番最初に注目したのは、その黒一色のブランクでした。

フィーリングとしてはAddict C711Hよりもさらにデロンとした低弾性な感じで、テーパーもよりマイルドなミディアムファースト~レギュラーテーパー
そして”B67frog”の時にも感じたような、「中身が詰まったズッシリ感」を感じるブランクだったのです。

(とはいえ、B67frogほど細身で中身が詰まっている感じでは無かったです)

これはその竿を爪の先で叩いた時に気付いたのですが、厚いブランクコンコンと低い音がし、薄いブランクカンカンと甲高い音が出る・・・ような気がします(笑)。
以来、これを勝手に「ゼナック音」と呼んでいるのですが(笑)、B79CoverPEからもこの手の音が聞こえました。
これはまあ与太話の域を出ないかもしれませんが(苦笑)、きっと厚く巻いてあるんだろうなぁと思っている次第です。
(あるいは素材の弾性の違いによるものかもしれませんが・・・)

次に注目した点はグリップの長さで、全長の短いB79CoverPEの方が、むしろアディクトC711Hよりもリヤグリップがだいぶ長くなっています。

そしてこれは想像ですが、さらにグリップエンドにバランサーが仕込まれているのでないかと・・・。
とにかくそうでもしなければ、あまりにもかけ離れた軽快感実重量の矛盾が説明できないと思うからです。
なお、バランサーについては手放しで賛成するわけではありませんが、ティップを立てて使うロッドでは有用かなと感じています。

そして最後にして最も重要なポイントは、物理的に「短いという点ではないでしょうか。
別に大したことでもないと思われるかもしれませんが、少しでもリーチを長くするために8ftギリギリで作られるのが本格フリッピンスティックの常道。
それをあえて7’9″に短くするのは、シンプルながらも実は結構発想の転換が必要だったのではないかと思うのです。
その結果として、“7.6ftの操作性”という宣伝文句に偽りのない軽快感が実現できたのではないかと考えています。

 

比類ない”操作性”

そしてロッドの操作性を語る上で、重要なのは軽快感だけではありません。
伸びの少ないPEでヘビーウェイトのリグを使うと、アングラーの身体に与えるダメージは相当なものですが・・・。
Addict C711Hよりもさらにしなやかな素材マイルドなテーパーは、PEでの近距離戦に必要な絶妙の「ソフトさを実現しています。

これによりリグをカバーに「持たせ」たり、あるいはパシッと外したり・・・といった操作が自由自在
PEでアタリを聞けるしなやかさと、ヘビーテキサスでも“もたれ過ぎない”ティップ感の両立には使うほどに唸らせられます。
キャスト、アクション、フッキングに至るまで、時として自分が上手くなったかのような錯覚に陥ってしまったり・・・。
1oz前後、特に3/4~1.2ozのリグを扱うのであれば、これ以上の高い操作性を持つロッドは無いのではないかと思います。

 

パンチングが”フィネス”になる

ところで65lbのブレイデッドラインを用いたパンチングというと、パワーゲームの極致のように感じられると思います。
ところが大雑把な釣りでは決してなく、むしろやり込めばやり込むほど非常に繊細なことに気付かされます。
またKenDが変な事言ってるよ・・・と思われるかもしれませんが、あの世界の深江プロも「パンチングは究極のフィネスである」と仰っているのです!!

 
1oz超のヘビーシンカーを天高く振り上げて、マットカバーをズドンと突き破る!!というイメージが強いかもしれませんが・・・。
実際には着水音を抑えないと喰わない事も多々ありますし、わざとマットに乗せてから、シェイクして落とし込むといった技も活躍します。
時には素早く跳ねさせて誘ったり、あるいはマット直下でロングポーズしたりと、実に多様な「操作」がアングラーに要求されると思うのです。

(シャロー道さんより)

そして小技を多用した「フィネス・パンチング」には、ロッドの操作性が決定的に重要になると思います。
特に3/4oz程度のライトシンカーを用いて、マット上のリグを揺すり落とすといった繊細な操作での軽快感は圧倒的。
自分の腕と技を鍛えれば大丈夫!・・・というのも一つの真理かもしれませんが、私のようなモヤシ・パンチャーにはB79 Cover PEは必要不可欠の一本だと思っています。

 

細マッチョ系ロッド?

ところでフィネス・パンチングロッドとして最高だと感じているこのロッドですが、決してヤワなロッドだというわけではありません。
むしろタフさについては真逆のイメージで、むしろMAXレベルに頑丈と言っても過言ではないと思います。
芯の強い(たぶん)厚巻きのブランクは、なにせ10ftのエクスプライドより重いくらい(笑)。
ゼナックの方が「折れるようなら折ってみて下さい。たぶん人力では無理だと思います」なんて言うので、フロリダで2.5ozパンチングとかさんざんヒドい使い方をしてきたのですが・・・。
よく竿を折る私が1年近く使い込んできても、今のところ全く折れる気配すらありません。

この折れにくさにはテーパーデザインも一役買っていると思うのですが、一言で言って非常に良く曲がるロッドだと思います。
リグの操作時にはティップがぬっと入ってくれるのですが、負荷を掛けるとベリ~バットへとスムーズに曲がり込んでいくタイプ。
フッキング時には、絵にかいたような見事な弧を描いてくれます。

PEでの近距離戦はバラシが非常に大きな泣き所なのですが、ロッドにこれだけのストロークがあるとだいぶバレにくくなると思います。
トルクはもちろん極太で、絡まったウィードごとぐいぐいリフト。
こんなに曲がってフッキングパワーは大丈夫なの?と思われるかもしれませんが、近距離かつPEラインの使用が前提であれば十分だと感じています。
こうしたタフ&パワフルな特性は軽く柔らかな操作感と非常に対照的なのですが、言ってみればブラックスーツをまとった細マッチョ系ロッドといったところでしょうか(謎)。

というわけでズッシリだけど持ち重りしない強いけど硬くない、様々な矛盾を1本の竿で実現したB79 Cover PE
この類まれな操作性は、フィネス・パンチングロッドとして確かに最高の出来だと感じました。
凄腕の琵琶湖・フリッパーたちが、デッキに何本も並べる理由が私にもわかったような気がします。

(岩田健司選手のブログより)

タックル紹介

・・・と誉めそやしておいて、KenDの事だからやっぱり最後に色々文句つけるんでしょう?と思われるかもしれませんが・・・(笑)。
正直このロッドには「価格」以外文句のつけようが無く、現時点におけるパンチングロッドの完成形かと。
倹約家の私ですが、このロッドについては間違いなく購入することを決めています。
(とはいえ、中古で探す予定w)

ただし快適に使えるウェイトは頑張っても1.5ozまでで、2ozクラスには流石に厳しいと思います。
これについては1本のロッドでカバーするのは不可能だと考えていますので、次回はハード・パンチング用ロッドについて書いてみたいと思います。

 

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