2Mar
ロールアクションの明滅で、魚を引っ張るフラッシングミドスト。
しかしジグヘッド次第で、全くアクションしない事も!?
釣果を左右するセッティングのコツをシェアします。
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ジグヘッドはミドストの要
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
お待たせしましたミドスト特集第3回、今回からは「フラッシングミドスト」に絞って書いていきたいと思います。
そして本日は、ミドストに適した”ジグヘッド“についてシェアして参ります。
え、ミドストのジグヘッドって普通のじゃダメなの?と思われるかもしれませんが・・・。
専用品でなければ駄目という事はありませんが、明らかに向く物と向かない物があると感じています。
そしてジグヘッドのセレクトによって、アクションが全く違うものになってしまうと思います。
ジグヘッドが違えば、ワーム自体が違うのに等しい・・・と言っても過言ではないキー・アイテム。
というわけでミッドストローリングのアクションを支配する、ジグヘッドとセッティングについて書いてみたいと思います。
“薄刺しセッティング”のヴェスパ
さてミドストに取り組み始めてから、色々と周囲にアドバイスを頂いてきたわけですが・・・。
現役トッププロ界隈で最も高い支持を集めていたのが、ヴェスパ(リューギ)でした。
これを3~4インチのワームの背中側に、「薄刺し」&「二度刺し」するのが現代のメインストリームのようです。
(具体的なやり方はミドストの第一人者、山岡プロの動画が分かりやすいです!)
このようにワームの背中側の肉を薄く掬うように刺すことで、リグが「高重心」になります。
つまり下の写真のように、ワームのセンター(赤線)よりも上にジグヘッドのオモリが位置することに。
これによって、ワームがパタパタと左右に横倒れする「ロール」アクションが出やすくなるというわけです。
ところがこのセッティング、よくあるヘッド一体式の鉛製ワームキーパーだと背中側ギリギリに刺すのに邪魔になってしまいます。
ですからヴェスパのように、細いワイヤーキーパーになっていることがセッティングの必須条件と言えるでしょう。
さらには細軸ワイヤー&フッ素コート&小型バーブのトリプルパンチで、貫通力が極めて高いセッティングになっているとの事。
ミドストには「マジックミニ」というジグヘッドが高い支持を集めていたそうですが、それを上回る完成度!・・・とミドスト・フリークの方々を唸らせる出来栄えのようです。
(「メイユーの北部九州バス釣り探究記」さんより画像をお借りしました)
ただしこのヴェスパ、メーカーHPに「4lb以下のラインを用いたフィネスフィッシングでの使用を前提として設計」とあるように、3~4インチクラスの小型ワームに特化した設計となっています。
琵琶湖でよく使うような5~6インチワームや太糸セッティングにはさすがにキツいだろうという事で、個人的には別のジグヘッドを探すこととなりました。
(デスアダー6インチなどに薄刺しすると、自重で裂けてワームだけ飛んで行ってしまいます・・・汗)
あえて真ん中に刺す”スウィングヘッド”
そこで私が色々試して「おっ!」と思ったのが、カルティバの”スウィングヘッド“でした。
これは最初からヘッド部分が上の方にオフセットしているという、ミドスト専用のアイディア商品です。
これがなぜ優れているのか?というと、フックをワームの真ん中に刺してもシンカー部分が上に来るからです。
下の写真ではスウィングヘッドをデスアダーのド真ん中に刺していますが、ヘッドがきちんとオフセット出来ているのがお判りいただけると思います。
さらに秀逸なのが「横アイ」で、これはミドスト用ジグヘッドに必須なのでは?と思うくらい重要なポイントだと思います。
実は普通の縦アイジグヘッドを使っていた時、何だかロールしやすい時としにくい時がある・・・という事が気になっていました。
不思議に思って色々試していたところ、“結び目の位置”によってアクションが大きく変わってしまうことに気付いたのです。
つまり下の写真のように結び目がアイの頂点に来ていると、ロッドワークの力点が上に来るので簡単にロールするのですが・・・。
使っているうちに結び目がずれてきて、前寄りになってしまうとワームが全然動かない!という現象が発生してしまったのです。
(細かい事なのですが、ホントに全く動きが変わっちゃうので怖いです。。。)
しかし横アイであれば、結び目はアイの真上に安定してとどまってくれます。
これによって弱い力でもイージーにロールアクションが出る上、ズレる事もなく安定して動いてくれる・・・。
ヴェスパにも採用されていましたが、ミドスト用ジグヘッドには極めて大切な点ではないでしょうか。
そんなアイディア満載のスウィングヘッドですが、ちょっと不満なのがワイヤーの設定。
オーナーの針は全体にワイヤーが柔らかめだと思いますが、このフックもけっこう伸びるタイプ。
「あえて適度に変形することでバラさない」という話もあるとは思うのですが、個人的にはあまり好きになれないのが正直なところ。
貫通力もあまり高くないと思うので、もっとフッ素コートとかロングポイントとか採用して色々アップデートして欲しいと思います。
(※注:これは根がかりを回収する時に思い切り引っ張った後の物です)
あとはナイロン製ワームキーパーのキープ力がもうちょっと高ければなぁ・・・というのも残念なポイント。
シンカーウェイトに関しても、1/16oz以上もぜひラインナップに加えて欲しいと思います。
それから無いものねだりにはなりますが、出来ればワームに合わせてフックの大きさのバリエーションも欲しい所です。
(その意味でラウンド26Rは太軸で、ヘビーウェイトや大型フックも選べるのが魅力的です。。。)
理想のミドスト用ジグヘッド
というわけで優秀なミドスト用ジグヘッドとして、“ヴェスパ”と“スウィングヘッド”の2つを紹介させて頂きました。
しかし私の個人的な使い方では、もっとこうだったら良いのに・・・という点がいくつかあるというのが本音。
上に書いてきたポイントの他に、控えめなワイヤーガード(モノガードもしくはVガード)があれば根がかり対策にも良いのになぁと思う次第です。
理想のミドスト用ジグヘッドの条件を妄想する日々が続いておりますので、ぜひどこかのメーカーさんで作って頂ければと願っています(笑)。
・オフセットヘッド
・横アイ
・ナイロンorワイヤーキーパー
・ロングポイント
・フッ素コート
・マイクロバーブ
・ワイドなウェイトバリエーション(1/32~1/4oz)
・フックサイズのバリエーション
ただ、ジグヘッドのセレクトはワームとのマッチングによって変わってくるという側面もあります。
そこで次回は、ミドスト用ワームについて書いてみたいと思っております。
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コメント
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2019年 3月 06日
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2019年 3月 11日
すいません、よかったら教えて頂きたいのですが逆に縦アイのジグヘッドにはどんなメリットがあると思いますか?
良い質問ありがとうございます!
横アイ90度のジグヘッドは、ミドストのように定期的にテンションを加えながら泳がせる場合は良いのですが、ボトムで使ったりすると結び目が横方向にずれてしまう事があります。
ですので汎用性を考えると、縦アイの方がつぶしが効くという事なのではないかと思います。