2Apr
飛躍的なレスポンスの向上で、オールラウンダーに転身したアンタレス。
飛距離・剛性・巻き心地と、どれを取っても全て完璧?
最新フラッグシップ機の、数少ない弱点を追求します。
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19アンタレスは完璧か?
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
7年ぶりのフルモデルチェンジで、バーサタイル・ベイトへと大きな転身を遂げた19アンタレス。
当サイトでは2回にわたって、その実力について特集してきました。
上の記事にも書きましたが、34mm径にサイズダウンしても遠投性能は必要十分。
もちろんアンタレスらしい剛性感も健在で、その巻き心地は期待を裏切らないものでした。
さらにナロースプール化によって中~軽量ルアーのキャスタビリティが格段に向上し、もはや「パーフェクトなオールラウンダー」と呼ぶしかない出来だと思います。
必ず欠点も指摘するのが当サイトのスタンスなのですが、正直このリールに(値段以外で)ケチをつけるのは難しいと感じています。
(もちろん、ベイトフィネスに使うならアルデバランの方が良いでしょうが)
というわけでココが34mm径ベイトの終着点です・・・で終わってしまいたいところなのですが(苦笑)、頑張って数点だけツッコミを入れさせて頂きます。
エクストラハイギアのラインナップが無い
さてまず一番気になったポイントは、「エクストラハイギアのラインナップが無い」という点です。
現時点でのラインナップは、ハンドル一回転当たり巻取り66cmのノーマルギアと、79cmのハイギアのみ。
最近では1回転で1m近く巻き取れるモデルも市場に出回る中で、ややローギアード寄りの設定と言えるでしょう。
これは高剛性ベイトであるアンタレスが、これまで巻き物用リールととらえられてきたからではないかと思いますが・・・。
今回のバーサタイル志向によって、アンタレスはピッチングによる撃ち物の釣りもカバー出来るようになったのではないかと思います。
しかしこうなってくると、手返し重視の近距離戦でXGが無いのは大きな痛手になってきます。
最近では大森プロのようにエクストラハイギアで巻くアングラーも増えてきたと思いますので、ぜひラインナップの追加を期待したいところです。
ハンドルの互換性が無い
次に個人的に気になったのは、ハンドルの取り付け形状が変更された点です。
私は割とロングハンドルが好きなので、ほとんどのリールをメタニウムXGの96mmハンドルに付け替えているのですが・・・。
どうもこのアンタレスでは、これまでのシマノ用ハンドルが流用できなくなっているようです。
今やっと外しましたが、適合確認は大変そうな感じですね💦
この形状のハンドルは初めてです(*_*; pic.twitter.com/ir3hrO49cz
— かけづか:無料プレゼント応募締め切りました (@kakedukaSS) 2019年4月1日
ハンドルの長さはそれぞれの好みの問題だと思いますが、私としては純正の84mmはちょっとキツいなぁと感じる次第です。
一部の社外品には適合するものもあるようですが、お手持ちのカスタムハンドルが使えなくなる方はちょっとショックかもしれません。
どこかからサードパーティー製のかさ上げスペーサーが発売されれば良いのかもしれませんが・・・。
リブレやDRT系の取付面が純正のようにオフセットしてるタイプはスタードラグを避けるので無加工で付きます。
スタードラグは専用品なのでシマノのよくあるタイプのものは付きません。多分あれのスタードラグを使えば全部のハンドルが付くようになりますが…(^_^;) pic.twitter.com/Ag2BvvLIz3— ふじ (@zz62so) 2019年4月1日
このあたりは本当に結論の出ない問題なので、シマノさんにはぜひリール・オーダーメイドの方向性を真剣に検討して欲しいです。
クラッチの形状が気になる
最後はもう本当に個人的な感じ方の問題なのですが、純正クラッチの高さと奥行きの狭さが気になってしまいます。
これはバンタムでもメタニウムでもそうなのですが、実を言うと以前は全く気にしていませんでした。
しかしKDW製のカスタムクラッチを試しに使うようになってからというもの、ノーマルのクラッチがどうにも使いにくく感じられるようになってしまったのです。
そもそも最初は、純正クラッチのビス穴がよく割れて壊れてしまうのがキッカケで使い始めたのですが・・・。
正直当初は全く興味が無くて、KDWのカケヅカさんからサンプルを頂いた時も「あまりリールカスタムに熱心じゃ無いんですよね」と素っ気ない返事を返したのを覚えています(滝汗)。
ところが実際使ってみると全然壊れないし、サミングもしやすいし、クラッチを切る時の剛性感がカチッとして気持ち良いしで、すっかり気に入ってしまいました。
親交があるカケヅカさんをヨイショするわけではないのですが、もう純正の樹脂クラッチには戻れないと実感しています。
19アンタレスのクラッチも同じかどうかはまだ分からないのですが、特に作りが変わっているようには見えないのでおそらく割れるのではないかと思います。
まあ割れたら部品を変えれば良い話なのですが、個人的にはあまり気分が良くありません。
バンタム用のカスタムクラッチが流用できるほか、専用モデルもリリース予定だそうですので個人的には絶対換装したいです。
なんとなく募集。
19アンタレス用(18バンタムMGL共用)で、ここまでに作ったプロトのクラッチ欲しい方いらっしゃいますか?
ジュラルミンを磨いて鏡面ぽくしたもので、パターンは色々です。
ソルトでの使用はおすすめしません。それでも良ければ。
数は少ないです(^_^;) pic.twitter.com/HHYkloBtz4
— かけづか:無料プレゼント応募締め切りました (@kakedukaSS) 2019年3月29日
完全なるバンタムの上位互換
というわけで細かい点を色々と指摘してきましたが、決定的と言えるような弱点は一つも見つけられませんでした。
しかしこうなってくると気になるのが、同じく34mm径の高剛性ベイトとしてラインナップされるバンタムMGLとの関係。
剛性面だけはフルアルミ・コアソリッドボディのバンタムが勝るのでは?と想像しますが、ハッキリ言って実使用時に差を感じ取れるかは疑問です。
そしてキャスタビリティの面においては、1歩どころか2歩も3歩もアンタレスが上だと断言できます。
たとえバンタムに夢屋浅溝スプールを搭載したとしても、残念ながら追いつけるレベルではありません。
こうなると価格面以外では全く歯が立たず、アンタレスはバンタムの「完全なる上位互換」と言わざるを得ないでしょう。
シマノの販売戦略としては、アンタレスが売れなくなるのを危惧してわざとバンタムに150番スプールを採用したのかもしれませんが・・・。
ここまで差が歴然としているのであれば、なおさら70番スプールの設定を追加して欲しいと願わずにはいられません。
少し個人的な話になってしまって恐縮なのですが、実のところ私はバンタムというリールがかなり好きです。
単にボディをアルミ化するだけで十分だったのに、あの2ピース構造を採用したあたりには設計者の熱意というか魂を感じました。
だからこそ実際に使用した時、大容量スプールのレスポンスの悪さに心からガッカリしたのです。
かなりの名機になる予感がしていただけに、このまま「プアマンズ・アンタレス」で終わってしまうのはあまりにも可哀そうで・・・。
もはや19アンタレスを買えばOK,終了!で良いのは分かっているのですが、何とかバンタムを活かしてやりたい気持ちが抑えられなくなっています(苦笑)。
というわけで打倒アンタレスを目指す(?)、「バンタム補完計画」を練り始めている今日この頃です。。。
(ただし、ローギア&エクストラハイギアがあるのはバンタムの大きなメリットだと思います)
というわけでちょっと話がそれてしまいましたが、19アンタレスはほぼ完ぺきな仕上がりと言っても過言ではないと思います。
リセールバリューも高い機種ですし、長く使う事を考えれば良い投資になるとも考えられます。
ご予算が許すのであれば、間違いなく“買い”といって良いことでしょう。
ボディサイズもコンパクトになっているので重さも気になりにくいですし、高剛性ベイトを求めている方には強くおすすめ出来ます。
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