アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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:[D] エアエッジ701MHB-STで知る”硬いソリッドティップ”のメリット

1番手柔らかいティップを継ぐ事が多いソリッドティップロッド。
しかし「同じ位の硬さ」でも、ソリッドとチューブラーは全然違う!?
ハマったらもう抜けられない、硬いソリッドティップの魅力をシェアします。

notice : Please select your language and translate by “Google Translator”on the sidebar(or selectbox below).Thank you!

新たなるメイン・テキサスロッド

皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
難易度の上がった2019年の琵琶湖に、手を焼いているアングラーも少なくないと思いますが・・・。
苦戦している私も、より繊細なワーミングのためにエアエッジ701MHB-ST・E(ダイワ)”というテキサスロッドを導入しています。

さてこのロッドを知ったのは、昨年話題を呼んだ“abema TVワールドチャレンジ”琵琶湖予選での事。
霞ヶ浦の名手・草深幸範選手が、フリーリグのエビモ撃ちにこの竿を使っていました。
その時のティップの入り方や曲がり込み方を見て、このロッドは良いかも・・・と試してみたのです。

ところでこの竿はここ数年で少しづつ増えて来た、硬めのソリッドティップ・ベイトロッドというやや特殊なモデルです。
そして半年と少しくらい、ライトテキサスやフリーリグ、高比重ノーシンカーなどに使いこんできた結果・・・。
そのフィーリングにドはまりし、今ではメインのテキサス系ロッドとして手放せない存在に昇格しました。
というわけで、このロッドに教えられた硬いソリッドティップの有効性について少しお話させて頂きます。

 

“柔らかいソリッドティップ”と”硬いソリッドティップ”

さてソリッドティップは一体何が良いのか?について復習しておきますと、そのメリットはまず引っ掛けやすい事にあるのではないかと思っています。
ソリッドティップは最先端からキレイに曲がり込んでいってくれるために、チューブラーティップのように曲がらない部分が出来にくい・・・。
これによって、より小さな入力にもしなやかに対応する繊細なティップを作りやすいのではないかと考えています。

(「黒田健史のいろはにほへと」より)

しかし柔らかいティップには、逆に「本格的な根掛かりになりやすい」というデメリットも存在します。
琵琶湖のようなウィードレイクでは藻を切りにくくなって、ロッドをバシバシ煽って外さざるを得なくなる事に・・・。
結果としてリグが外したウィードから離れた場所に落ち、バイトチャンスを失ってしまいやすいと思っています。

ですから適度にカバーに引っ掛かりつつも、外すときはショートストロークで「ピシッ」と外せる・・・。
そんなティップが理想なのですが、チューブラーでは引っ掛けにくく、極端に柔らかいソリッドでは外しにくくなってしまいがちではないかと思います。
そこで活躍するのが、エアエッジ701MHB-STのような硬いソリッドティップ
これによって移動距離を抑えてより繊細に極限までスローなアクションを加えやすくなるのではないでしょうか。

(スローな釣りが苦手なくせに、一丁前に語ってすみません。。。ちなみにこのスレッドは自分で巻いてます)

ちなみにここで「硬いソリッドティップ」「柔らかいソリッドティップ」という言葉の違いについて書いておきますと、従来スピニングロッドなどで多く採用されてきたのは「チューブラーよりも明らかに1~2ランク“柔らかいソリッドティップ”」だったのではないかと思います。
例えばLクラスのチューブラーロッドのティップを切って、ULクラスのソリッドティップを継いだというようなイメージです。
しかし701MHB-ST等に採用されているのは、「MHクラスのチューブラーロッドのティップを切って、MHクラスの同じくらい“硬いソリッドティップ”を継いだ」といった感じのティップなのです。

(大好きなフルレンジC67MH/SLなどは、MHロッドにMティップを継いだ感じかと・・・)

それって単にソフトティップのチューブラーロッドで良いのでは?と思われるかもしれませんが、個人的には違いを感じるというのが率直な感想です。
なぜならソリッドティップがアングラー側の入力に対して連続的に曲がる一方で、曲がり方に「」があるチューブラーはどうしても急激に力が掛ってしまうポイントが出来てしまうと思うからです。

例えば手元で200の力を加えた際、ソリッドティップならリグに100の力が伝わると仮定すると、手元が300になれば150400になれば200・・・と力を加えれば加える分だけ」それに応じてリグにも伝達されるといったイメージ。
しかしチューブラーだと同じように手元に200の力を加えて100伝わるとしても、300でも変わらず100くらいしか伝わらず、400になるといきなり200の力が伝達されてしまう・・・といった感じのメカニズムなのではないかと想像しています。
※下のグラフはクリックで大きくなります

(超大雑把な概念図ですので、いやもっとココは滑らかになるはず・・・といった指摘はご容赦くださいw)

んな事書かれてもワケ分らんわ!という意見も多いかと思いますので、一言でそのイメージを言ってしまいますと・・・。
ソリッドティップは強く操作すれば強く弱く操作すれば弱く動かせる、「打てば響く」ようにアングラーの意志をリグに伝えられるティップではないかと思うのです。

 

エアエッジ701MHB-STのインプレッション

さて最後にエアエッジ701MHB-STのレビューを書いてシメにしたいと思います。
このロッドは“硬めのソリッドティップ”ライトテキサス・フリーリグ・パンチショット等のリグを繊細にコントロールしながらも、障害物周りで使える強さを併せ持ったカバーテキサスロッドと表現できると思います。
バットパワーはMHというよりHクラスに近いようなゴツさで、ソフトティップ系のHクラスロッドをイメージした方が実態に近いかもしれません。

このロッドのウリは何と言っても上に書いた”硬いソリッドティップ”で、高比重or大型ワームならノーシンカーから1/4oz(7g)くらいまで(のテキサスやパンチショット、フリーリグ等)4インチ程度の軽めのワームなら3/8ozくらいまでを丁寧に動かせる操作性の高さが最大の特徴でしょう。
逆に言えば3/8oz以上の重めのジグをキビキビ動かしたり、引っ掛かりやすいロックエリア等で根掛かりをかわすのは不得意だと思います。

(やっぱジグにはワイルドスティンガーかなと。。。)

好印象だったのはベリーセクションへの繋がり方で、ティップからベリーへとスムーズにベンドしていく滑らかなテーパーとなっています。
ソリッドティップにありがちな「ティップだけソフトで、そこから下が曲がらない」感じのテーパーではなく、しっかり曲がる事で魚を浮かせるリフティングパワーを確保しているという感じです。
素材もキンキンの高弾性という感じではなく、そこそこ粘りのある味付けなので琵琶湖でビッグバスを狙うのにも向いていると思います。
おそらく元々、結構なカバーの中から魚を引き抜くことを想定した設計なのではないでしょうか。

(©abema TV この曲がり方がよくロッドの性格を表しているかと・・・)

ただしその代償として(?)、ロッドを握ると結構ずっしりとした重さを感じました。
とはいえソリッドティップという繊細なイメージでいると意外に感じてしまうかもしれませんが、ヘビーロッドと考えれば普通くらいとも言えそうです。
ちなみに少々ショートなグリップが採用されているので、これが通常の長さならもうちょっと持ち重り感が少なくなるのではないかと少し残念に思いました。

(もう1~2インチグリップが長い方が好みです。。。)

その分ブランクの有効レングスは十分に確保されていますので、エビモ系の背の高いウィードなどを乗り越えさせてもストローク不足は感じにくいと思います。
この辺りは72クラスの使用感とも言え、カバー撃ちでのラインメンディングなどにも効果を発揮する長さでしょう。
逆に言えば生え始めの背の低いウィードの新芽をとらえ、繊細にシェイクすると言った使い方ならフルレンジC67MH/SLの方が向いているという印象です。

ちなみにガイドは小口径の多点セッティングですが、今どき珍しくKガイド系のフットは採用されていません

(スレッドのエポキシが汚いのは、私が自分で巻き直したからです。。。)

PEシステムを多用する私としては糸絡みが耐えられないレベルだったので、自分でスパイラルセッティングに変えてしまいました。
欲を言えばKガイドに交換した上で、さらにもう一番手くらいづつ口径も大きくしたいというのが本音です。

(この辺りは私のセッティングが特殊なので、普通にフロロなら問題ないと思います)

そして最後に強調しておきたいのが、何と実売1万円台後半という驚異のコストパフォーマンス!!
コスメもダイワらしくちょっとお洒落な感じで、デザインに安っぽさは感じません。
昔ダイワのロッドを何度か折ったことがある(ブラックレーベルとか)のでちょっと耐久性が不安なのですが、数シーズン使えれば諦めもつきそうな価格設定です。

(さすがにグラスコンポジットモデルは折っていませんが・・・)

エクスプライド登場以降、最近は本当にこの2万円前後の価格帯のロッドのクオリティが素晴らしいと実感しているのですが。。。
グローバルモデルとして良くも悪くもアメリカンな雰囲気の漂うエクスプライド/ゾディアスに対し、エアエッジは日本市場に特化したモデルを意欲的にリリースしてきている感じがします。
開発には手頃な中級ロッドとは思えないくらいの気合が入っているという印象で、フルレンジ(テイルウォーク)と並ぶエクスプライド・キラーの双璧と言えるシリーズに成長してきているのではないでしょうか。

というわけでお試しで買ってみたエアエッジ701MHB-STですが、良い意味で期待を裏切る素晴らしい使用感でした。
自分の中ではすっかりメイン・テキサスロッドの地位を確立し、もはやチューブラーに戻れない気さえしています。
まだまだ一般的とは言えない硬いソリッドティップ、ぜひ買いやすいこのモデルで体験してみてはいかがでしょうか。

 

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