3Jul
カバーの水面を攻略する、唯一無二のフロッグゲーム。
しかし極太PEのヘビータックルは、疲れて一日やり切れない!?
体力が無くても使いやすい、お勧めロッドを紹介します。
notice : Please select your language and translate by “Google Translator”on the sidebar(or selectbox below).Thank you!
フロッグゲームの2つの分類
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
梅雨真っ盛りの昨今、いよいよ夏に向けて旬を迎えるのが“フロッグ“ゲーム。
水面炸裂の楽しい釣りであるだけでなく、攻めにくいカバーを釣るための合理的なルアーでもあります。
(BATNET第5戦で優勝した”ワイルドGAN”選手は、フロッグがメインパターンでした)
そんな楽しくて良く釣れるフロッグゲームですが、とっつきにくいというハードルを抱えている方も少なくないと思います。
理由の一つがおそらく専用タックルで、太糸PEを自在に使いこなすには専用ロッドが欠かせません。
しかも一口にフロッグと言ってもシチュエーションは様々なので、ロッド選びはかなり難しいと感じています。
そこでフロッグゲームを大まかに2つに分けてみると、「オープンウォーターフロッギング」と「マットカバーフロッギング」に大別出来ると考えています。
まず一つ目のオープンウォーターフロッギングは、バンク際のカバー”周り“を攻略する使い方。
アシ際やオーバーハングの下など、比較的ライトなカバーを攻略するためのフロッギングと言えるでしょう。
ですからカバー際に正確に入れ込むキャスタビリティや、狭いシェードの中でフロッグを細かく動かす操作性の高さがロッドに求められると思います。
一方で琵琶湖南湖などに多い(多かった?)シチュエーションが、ヒシモや漂着マットなどでの「マットカバーフロッギング」。
これは水面に浮いたマット状のカバーの”上“にフロッグを通すという意味で、かなり異なった要素が求められると感じています。
具体的にはフッキングパワーやリフティングパワーといった「獲る性能」が大切で、柔らかいロッドではなかなかキャッチ出来ないと思います。
基本的にフッキングやファイトがカバー越しになってしまうので、オープンウォーターよりも強め・長めの竿が必要になるというわけです。
モヤシっ子でも出来る”ショートロッドゲーム”
そしてまずはオープンウォーターフロッギング用のロッドですが、市販されているロッドは7ft/Hクラス以上のものが多いと思います。
確かにロングロッドはフッキングのストロークも稼げますし、カバーに対するラインメンディングも容易というメリットは理解できるのですが・・・。
私のように腕力の無いモヤシっ子ですと、7ft以上のロッドでドッグウォークさせ続けるとすぐに手首が悲鳴を上げてしまうのです(苦笑)。
(イヨケンさんとか、よく7’2″のロッドでやり切れるよなぁと感心します。。。)
そんな非力な方にもお勧めなのが、まずはブラッカート”B67 Frog“(ゼナック)です。
一日中軽快に降り続けられる上、最近流行りのコンパクトフロッグなども快適。
それでいてトルクは抜群という、非常に面白い片岡壮士選手のプロデュースモデルです。
しかしブラッカートは非常に高価という弱点がありますので、自分で買って使っているのはワイルドサイド”WSC65MH”(レジットデザイン)。
こちらはさらにショートで扱いやすく、ピンスポットシュートが苦手な方でもビシビシとキャストを決められるでしょう。
もともと大型プラグ用に買ったロッドですが、リザーバーなどでフロッグを投げる際は欠かせない1本になっています。
マットカバーフロッギングの苦悩
しかし上の2本では、琵琶湖に多いマットカバーフロッギング用としては短か過ぎ&柔らか過ぎるのが悩みの種。
ビッグバスをウィードの塊ごとブチ抜くパワーゲームには、ロッドのトルクはいくらあっても足らないくらいです。
そしてこの手の釣りで理想的な一本が、キムケンさんプロデュースのサイドワインダー・”ブッシュバイパー“(デプス)ではないでしょうか。
ところが悲しいかな、私の細腕にはあまりにもゴツ過ぎて自在に振り回せず・・・(泣)。
筋トレしてから出直して来いと言われそうですが、根性が無いのでロッドを軽くして対処することにしました。
しかし柔らかいロッドだとフッキングが決まらなかったため、川島さんモデルのジグロッド・初代ポイズングロリアス1611H+”ワイルドスティンガー“(ジャッカル×シマノ)を流用してきたのです。
この竿は本当に気に入っている一本で、フルサイズジグに負けないハードティップの棒ロッド。
しかし掛けると適度にパラボリックに曲がるので、意外とフロッグにも使いやすいと感じた次第です。
けれども当然のことながら、やはりティップが硬過ぎる事による動かしにくさは否めませんでした。
そんなおり、昨年発見したのが現行(2代目)エクスプライド169H(シマノ)。
あの深江真一選手がフロッグに愛用しているという話を聞き、長さもちょうど良さそうなので試してみる事にしたのです。
バスマスターエリートシリーズ 第5戦 サビンリバー レポート
しかしちょっと振ってみた限りでは、パツンパツンのシャープなジグロッドという印象。
さすがにこれでフロッグは無しでしょ!?と思ったのですが、いざ使ってみると硬い中にも最低限のしなやかさが備えられています。
これはエクスプライドシリーズの特徴かなと思うのですが、ハイパワーXによる補強で硬く感じるだけで、メインブランクは案外弾性の低い素材が使われているのかもしれません。
ともかくその結果として、ワイルドスティンガーよりはフロッグを操作しやすいティップ感に仕上がっていると感じました。
そして特筆すべきは操作感の軽快さで、短めのレングスとブランクの軽さの相乗効果なのか、正直B67frogよりも楽にアクションを加え続けられます。
軽くシャープなティップで、短く、鋭く、クイックに、フロッグをキュッキュッとテーブルターンさせられる操作性は病みつきに。
この疲れにくさこそが自分の求めていたものだ・・・という感じで、いったん使ってみたら手放せなくなってきました。
そして張りの強いブランクは、瞬発的で強烈なフッキングパワーを発生してくれます。
この辺りはワイルドスティンガーにも引けを取らないという印象で、マット越しでもしっかり太軸フックが貫通します。
ただしこの手のジグロッド派生系のフロッグ竿は、リフティングパワーが不足しがちな傾向にあると思います。
ところが結構良く曲がるレギュラー気味のテーパーと、HというよりXH?な太いバットでモリモリトルクが沸き上がる感じ。
マット越しでもロクマルや70オーバーの雷魚をブチ抜くことが出来、その意外な強さに感心させられました。
けれども明確な弱点もあって、張りが強いので軽めのフロッグでは竿にウェイトを載せきれません。
10gちょいくらいではかなり投げにくいという印象で、適しているのは14g以上でしょう。
キャストが下手な私としては、ティップだけでももう少し柔らかかったらよかったのに・・・というのが率直な感想です。
(ティップだけハイパワーXを抜いたりしたら駄目なんでしょうかシマノさん?)
非力でも大丈夫!適材適所のフロッグロッド
というわけで現在、私のフロッグロッドは「オープンウォーター用:ワイルドサイドWSC65MH」、「マットカバー用:エクスプライド169H」という2本立てです。
もしも一本だけで済ますのであれば、ピンスポットキャストの難しさを我慢して169Hに絞るだろうと思います。
ただしリザーバーのバンク撃ちなどマットカバーをやらない状況なら、逆にWSC65MH(か、B67frog)だけで良いのではないでしょうか。
もちろん体力が許すのであれば、バンタム172MH-FRやブッシュバイパーなど、王道のロングロッドも良い選択肢でしょう。
使う状況や個人の体力によって答えがまるで違ってくるので、ロッド選びは本当に難しいのですが。。。
フロッグゲームがキツいと感じる非マッチョのアングラーの方には、参考にして頂けるのではないかと思います。
(モヤシっ子でもオタクでも、レッツパワーフィッシングwww!)
※ちなみにお勧めのフロッグなどは、↓を参考にしてみて下さい。。。
※ぜひFacebookページへのいいね!& twitter・Instagramのフォローをよろしくお願いします。
関連記事
コメント
-
2019年 7月 09日
個人的にはスコーピオンの1703Rなんかもフロッグにはオススメです!
先日結構なカバーで雷魚をかけたのですが、ドラグフルロックのゴリ巻きでランディングしても問題なかったですし、ワン&ハーフの恩恵でティップセクションはアクションさせやすい柔らかさが有り、おまけに7フィートとしてはかなり軽い部類に入るので、一度お試しいただけたら幸いです(笑)
おお、スコーピオンという選択肢もありましたね!
あのガイドの大きさが魅力的です(^^♪