20Sep
コスパ最強スピニング、“19ストラディック“デビュー!
最新技術を惜しげなく投入し、その進化はフラッグシップをも脅かす!?
ステラにも迫ると噂の、シルキーな巻き心地をチェックします。
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コスパ最強スピン、”19ストラディック”デビュー!
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
2019年、異例の(?)シーズン途中にリリースされたシマノの最新スタンダードスピニング、「19ストラディック」。
今回からは、この売れ筋モデルの実使用インプレッションをお届けしていきたいと思います。
さてストラディックは2015年に旧”バイオマスター”の後継機として登場した、シマノ・スピンど真ん中の中級機種。
実売1万円台後半のプライスタグで、初心者からベテランまで多くの方が使用する最量販モデルだと思います。
普段15ツインパワーを使っている私ですが、人に勧めるならまず間違いなくこのストラディック以上のグレードです。
そして今回の19ストラディックですが、上位機種に採用された最新技術が惜しみなく投入されているとの事。
シマノの公式リリースによれば、『巻き』『耐久性』『飛び』といった基本性能すべてがさらに進化を遂げたそうです。
なんと「フラッグシップに迫る進化を遂げました」とまで言い切っており、ちょっとイキり過ぎではないかと心配になるくらいです(笑)。
スピニングリールの基本性能である「巻き」「耐久性」「飛び」がさらに進化を遂げました。マイクロモジュールギアⅡ、サイレントドライブを搭載することでフラッグシップに迫るリーリング性能を追求。また上位機種を踏襲した新しいHAGANEギア、防水機構のXプロテクトを搭載することで従来モデルよりさらに強く、耐久性のあるモデルになりました。さらに同クラスでは初となるロングストロークスプールを採用することでキャスト性能も向上。今までルアーが届かなかったポイントへのアプローチを可能にします。豊富なラインナップで、ライトなターゲットから海の大物まで幅広いシーンで活躍するストラディック、フラッグシップに迫る進化を遂げました。
(©shimano)
ともあれこれまでシーバス兼用で1個しか持っていなかったスピニングを、少し増やす必要性を感じていたタイミング。
2500SHGを1つ買って使い込んでみましたので、今回はその巻き上げ性能にフォーカスしてレビューしてみたいと思います。
(野尻湖でスモールを釣るのに、スピニングが一本しかないのは致命的だなと・・・汗)
“ステラ並みのシルキーさ”は本当か!?
さてまず売りとして挙げられているのが、大幅に高められたという巻き上げ性能です。
従来からの「HAGANEギア&ボディ」を進化させるのみならず、「マイクロモジュールギアⅡ」「サイレントドライブ」といったステラ・ヴァンキッシュといった最上位機種に搭載された最新技術も採用されているというのです。
これによってネット上には、「ステラ並みの巻き心地が実現されるのでは!?」という期待の声も散見されました。
各技術の具体的な内容については、面倒なので公式HPに譲りたいと思いますが・・・(笑)。
結局のところ、実際に使ってみてどうなの?と言いますと「巻き上げのシルキーさは本気で凄い」。
正直今使っている15ツインパワーに勝るとも劣らない滑らかさで、これには心底驚かされたました。
これが本当に1万円台のリールの巻き心地なのか?と、ちょっと信じられないくらい素晴らしかったのです。
(ねじ込み式のハンドルが、ついに折り畳み構造を廃止した・・・なんていう剛性の高さも効いているのかもしれません)
しかし、ではステラの巻き心地と同じかと言われればさすがに「それは無い」というのが私の実感です。
持ってない奴が言うなと言われそうですが(笑)、店頭で空巻きさせてもらうだけでも両者の違いは分かります。
ただしその差というのは、慎重に慎重に、注意深く比較してようやく分かるかなという程度のもの。
実使用上で何か違いが出るかと言えば、もはや釣果に影響するほどの差は無いのではないかと感じています。
ちなみにここでおさらいですが、リールの巻き上げ性能というのは「巻く釣り」においては非常に重要だと私は考えています。
精度が悪くガタガタしていたり、巻き上げトルクが低いとどうしても巻取りにカクカクと「角」が出来てしまいがち。
巻き物の釣りにおいてはいかに”滑らかに“、”一定速度で“ハンドルを回し続けられるかが超重要で、この定速リトリーブが出来るか否かで「タダ巻き」に大きな釣果の差がついてしまうのではなないでしょうか。
(なおローターは軽量のCI4でなく重い高強度樹脂が使われているそうですが、「回転の慣性」が大きく勝手に回り続けてくれるのも巻きの釣りには重要かと)
剛性は決して同じではない
また剛性面においても、上位機種のツインパワーやステラと決して同等ではないと考えられます。
例えばアルミボディなのはリールフットのついた本体の「フタ組」のみで、対側の「ボディ」は樹脂製との事。
また同じマイクロモジュールギヤⅡとは言っても、いつものようにステラなどとは表面処理など細かい点で差が付けてあるのだそうです。
正直かなり剛性感は高いと感じますが、それでもやはり上位機種と同じというわけにはいかないのは仕方がないでしょう。
大切なのはこれが実釣上でどういう違いになるか?という点ですが、まずは「高負荷時の巻き上げ」に影響が出るでしょう。
ルアーをリーリングする程度では分かりにくいかもしれませんが、魚を掛けて寄せてくるような場面ではリールのボディというのは思ったより歪むと思います。
ただし、バス用にライトライン(3~7lb程度)でやり取りする範囲では正直剛性不足を実感する事は出来ませんでした。
しかしまだ実際に試せていないので確かな事は言えないのですが、PE1.5号+リーダー30lbくらいでシイラや小型青物を狙うような使い方だと、やはりフルメタルのツインパワーくらいが欲しくなってくる可能性は高いのではないでしょうか。
さらに言えば、これは売りになっている「耐久性」にも直結してくるポイントではないかと考えておりまして・・・。
ボディがたわんでギヤの噛み合わせが微妙にズレた状態でゴリゴリ巻くと、ギヤの寿命というのは一気に縮まるのではないかと感じています。
その意味でやはり“高負荷時の”耐久性は上位機種には敵わないでしょうから、自分の使用用途をよく考えてみると良いのではないでしょうか。
(本気でオフショアキャスティングに使うなら、ツインパワーSW以上でしょうね・・・)
ちなみに防水構造の「Xプロテクト」ですが、15ツインパワー時代の旧「コアプロテクト」も優秀だったので結構期待しています。
もちろん水没させたらダメでしょうが、15ツインパは中を開けてみても浸水の跡が見られなかった(ギヤの塩噛み等未経験)のです。
そこからさらに進化したというのですから、ソルトで使うアングラーには非常に嬉しいポイントではないかと思います。
というわけで結論としては、この価格帯としては考えられないほどシルキーな巻き心地を実現した「コスパ最強巻き物用スピニング」。
バスやシーバスのライトプラッギングで使用するなら、もはやこれで必要十分ではないかというのが率直な感想です。
ただしメーター近いシーバスや高速回遊魚系を狙うなら、ツインパワー(特にXD)系にしておいた方が無難かもしれません。
というわけで次回は、もう一つの売りである「ロングストロークスプール」の飛距離について書いてみたいと思います。
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コメント
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2019年 9月 23日
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2019年 9月 27日
その価格帯のスピニングだと、ドラグ性能も注目どころですね…関東だと4lbは基本で、3.5lb、3lbを使ってる人もザラにいますからね…自分はストラディックci4+使ってますが、細糸が怖いのでPE0.6号に1.5号のシーガーエースの組み合わせです。
はい、さすがお目が高い!
ドラグ性能についてものちほど触れてみたいと思います(^^♪
シマノのリールはかなり使用してきました。
新しいリールは巻き心地は素晴らしいですし、
ドラグ性能も良いです。
ただ、耐久性だけはツインパワー以上の気がします。
バイオマスターやストラディックはどうしても早くガタが来ますね。
鮭やカラフトマスの数釣りをすると明らかに差を感じます。
バイオマスター時代に2個壊れましたし、ストラディックもすぐにガタが来ました。
ツインパワー以上は大丈夫なんですよね。
コメントありがとうございます!
私もツインパワーを愛用しておりまして、やはり高負荷での耐久性には違いを感じております(^^♪
残念ながら鮭やカラフトマスの経験は無い(釣ってみたい)のですが、かなりファイトはすごそうですね!!