15Nov
10lbオーバーのモンスターフィッシュで、記録更新を決めた“メガロドーン“。
深海のマグナムスピナーベイティングは、一体どのように使うのか?
5尾18,800g達成の、カラクリを全て明かします・・・。
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マグナムスピナーベイト炸裂!
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
長らくお送りしてきました、国内レコード更新劇の舞台裏特集ですが・・・。
3回目となる今回は、ラストにMAXサイズとなる10lbオーバーを獲った“メガロドーン“について書いてみたいと思います。
さて9:00からの30分、10XDでリミットを揃えた後はしばらくバイトが遠のきます。
色々ルアーチェンジして探るも、12:00頃にやはり10XDで6尾目をキャッチして入れ替えに成功。
しかし魚探映像は賑やかなものの、今度は連発する感じではなく少しセレクティブになったようでした。
そこでふと思いついたのが、2ozの巨大スピナーベイト“メガロドーン“(ジャッカル)。
実のところほとんど魚を釣った経験が無く、半ばタックルボックスの肥やしになりかけていたのですが・・・。
10XDをガンガン喰ってくるこの状況なら、もしかして効くのではないかと考えたのです。
そこで10XDと同じタックルに結び変え、狙いのカバー越しにフルキャスト。
今度はドラッギングではなく、カバーに当てつつ小技を交えてリトリーブしてきます。
するとわずか一投目、ガツンと強烈な喰い上げバイトで答えが返ってきたのでした。
これで唯一残っていた推定2kgクラスを入れ替え、最小3kgという異次元のリミットが揃います。
居つきではなく回遊してくるスクールの釣りだと考えていたため、このまま釣り切ってしまうか正直迷いましたが・・・。
もしかしたら一匹でも明日の試合に残せるかもしれないという考えが頭をよぎり、ここでストップフィッシングとしたのでした。
(今思えば、やり切ればもう少しウェイトを積み増せたかなぁ・・・と少し残念な気分です)
スピナーベイトの食わせどころ
次に具体的にどのようにリトリーブしてきたのかという、「小技」の詳細を解説してみたいと思います。
これは特にメガロドーンに限った事ではなく、スピナーベイト一般に使える基本テクニックではないかと考えているのですが・・・。
この時は1キャストの間に、3つの食わせどころ(バイトチャンス)を演出することを心掛けました。
下の図を見て頂きたいのですが、まずはカバーにコンタクトする瞬間が一つ目のタイミングになります。
これは10XDと同様、横方向に泳いできたルアーが瞬間的に姿勢を崩す際のバイトを期待しています。
2つ目はカバーコンタクト後のカーブスローロールで、ゆっくりと下方向にルアーを泳がせます。
これによってボトムにベイトを追い詰める状態を演出し、バイトチャンスを作り出そうという考えです。
ところがここでもバイトが無かったため、着底後はボトム付近をしばらく横に泳がせます。
そこからあえて早めにリトリーブすることで、今度はルアーを上昇軌道に変化させることに。
上に逃げるベイトを演出することで、ようやくガツンと食い込んでくれたのでした。
結果的にバイトしたのはカバーからかなり離れた場所になりましたが、おそらく魚はルアーをずっと追って来ていたのだと思います。
最後の食わせどころでやっとバイトしたわけですが、ルアーを追ってカバーから離れてしまったわけですので、逆に言えばこのキャストで食わせられなければ獲れていなかったかもしれません。
一投目で釣れたというよりは、一投目だからこそ釣れた・・・と考えると、ワンキャストの大切さをあらためて実感する思いでした。
というわけでレコード達成の瞬間を、動画でお楽しみ頂ければと思います。
エクストラディープを「普通に巻く」難しさ
というわけで特にメガロドーンを使い込んできたという訳ではなく、本番で投入したのは現場での思い付きでした。
ですから別に特殊な使い方ではなく、一般的なスピナーベイトと同じようにリトリーブしてみたら釣れたというわけです。
マグナムルアーだからどうというよりも、やはり食わせどころを意識するという基本は一緒なのかなと感じた次第です。
ただし水深13mというエクストラ・ディープでは、やってみると痛感しますが「普通にリトリーブ」するのがものすごく難しいのです。
以前1ozのスピナーベイトをフロロ16lbで引いてみたことがあるのですが、その時は何をやっているのか全く理解不能。
カバーに当たったのか、それともボトムを叩いたのか?・・・今ルアーがどこを泳いでいるのか、完全に迷子になってしまったのです。
けれどもメガロドーン2oz+ロングリーダーPEのセッティングでは、ルアーの状態が手に取るように分かりました。
充分なウェイトもさることながら、ブレードの引き抵抗が極大なので回転の有無までハッキリ感じ取れます。
サイドワインダーって感度悪いのでは?と思われるかもしれませんが、ラインの感度の方がはるかに影響が大きくて、それと比べればロッドの感度というのは微々たるものだと思います。
ともかく久しぶりに投げても13mの深海をきっちりトレースできるというのは、物凄く使いやすいルアーという他ありません。
最初からディープでの使用が想定されていたというだけあって、10XDのドラッギングよりも遥かに簡単にアプローチできると思います。
これからこの釣りにトライしようという方には、正直こちらの方がイージーでお勧めです。
(初日が終わった後、セブンパームスさんでまとめ買い。その時はまだ在庫ありましたよ。。。)
釣りに魔法は無い
というわけで以上が、10XD&メガロドーンでメイクした18,800gの全てです。
「異常に深い」という点を除けば、特に変わった事はしていないのでガッカリされた方もいらっしゃるかもしれません。
釣果だけを見るともしかしたら魔法のように感じられるかもしれませんが、基本に忠実な事しかしていなかったというのが本当のところです。
これは少し昔話になってしまうのですが、以前あるエキスパートアングラーと釣りをする機会に恵まれました。
彼は浜名湖オープントーナメントで無敵の強さを誇るレジェンドで、その釣果は当時の私からはマジックにしか見えなかったのですが・・・。
しかし同船して分かったのは、「釣りに魔法は無い」という事だったのです。
細かな基本の積み重ねが、積もり積もって魔法のような釣果になっているだけなのだと目を開かされた、自分の釣り人生のターニングポイントとなった出来事でした。
あの日から5年、少しづつ少しづつ釣りの基本を学び続けて、今回の試合でついに「神のタイミング」に出逢うことが出来ました。
それはもちろん幸運のなせるわざだったでしょうが、昔の自分だったら決してこのチャンスを掴むことは出来なかっただろうと思います。
アングラーは基本に忠実に、巡ってきた好機をとらえるチカラを地道に磨き続けるしかないのだとあらためて実感した次第です。
(神のタイミングはあっても、神のルアーなんて無いと黒須プロもDVDで仰っておりました。。。)
というわけで連続3回に渡って、今回の釣り方の詳細について解説させて頂きました。
ここまで長文に付き合って下さった皆様には、大変頭が下がります(笑)。
ビッグバイトのチャンスは誰にでも巡ってくると思いますので、ぜひ多くの方がディープのマグナムゲームを楽しまれる事を願っております。
※今後また、その時のベイトなど細かい話も追記してみたいと思います。。。
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コメント
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2019年 11月 18日
短日のレコード樹立おめでとうございます!
ディープロールにおいては基本なのかもしれませんが、日頃シャローでのスピナベしかしない自分にはかなりテクニカルな釣りに見えました!(勉強不足笑)特に説明文を読むよりも映像で見ると、KenDさんがこの時本当に集中してリトリーブに変化をつけているのかがわかりますね、まるでフットボールジグのボトムスイミングを見てるかのようでした。
それも13mという途方も無いディープのボトム付近で笑 さらなるご活躍を期待しています、寒くなりますから風邪に気をつけてくださいね!
いつもありがとうございます!
一口にスピナーベイティングと言っても、シャローとディープではずいぶん違ってきますよね(^^♪
ご指摘の通り、スイムジグの釣りに近いかもしれません!
機会があればぜひトライしてみて下さい♪
新記録おめでとうございます!
あんなブラックバスがいるんですね!
琵琶湖すごいわ!
私は湾奥の1m以下のシャロー
にメガロドーンでシーバスです!
ありがとうございます、メガロドーンシーバスも激アツですね(゚∀゚)♪
もっとメジャーになっても良いルアーだと思います!