30Nov
年々使用機会が増える、ライトテキサスや高比重ノーシンカー。
繊細な操作性とパワーが両立できなければ、魚をキャッチする事は出来ない?
矛盾する要素をバランスさせる、ライトワーミングタックル選びを考えます。
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高比重ノーシンカー&ライトテキサス用タックル
みなさんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
今回は「私のタックルセレクト」シリーズ第9弾として、ライト・ワーミング用タックルを紹介したいと思います。
具体的なリグで言いますと、まずは今の琵琶湖で欠かせないカバースキャットやファットイカ等の高比重ノーシンカーリグ。
それから多くのフィールドでカバー撃ちのメインウェポン(?)になるであろう、1/8~1/4oz(3.5~7g)程度のライトテキサス/フリーリグ。
あとは10m超のスーパーディープで使うような、1/4oz(7g)前後のヘビーダウンショットリグなどが主な用途になります。
#私のライトワーミングタックル
ROD:フルレンジC67MH/SL(テイルウォーク)
REEL:20メタニウムXG左(シマノ)
HANDLE:16メタニウム用96mmロングハンドル
LINE:オードラゴン1.5号(よつあみ)
LEEDER:R18フロロリミテッド(クレハ)
“わざと引っ掛ける”ためのソリッドティップ
さてライトワーミングタックルのキモも竿選びにあると思うのですが、テキサスロッド同様に”ティップ“が最重要だと考えています。
ボトム・ワーミングのキーはすべからく「軽く引っ掛けて、優しく外す」という“ボトムとの対話”にあると思うのですが・・・。
ティップが硬いロッドだとリグが動きすぎてしまい、細かい凹凸をスルーしてしまいやすい(バイトチャンスを逃しやすい)のではないでしょうか。
その意味ではソフトティップのチューブラーでも良いのですが、より繊細にティップに仕事をさせようとすると結局はソリッドに行き着くような気がします。
ただし難しいのはただペナンペナンに柔らかければ良いというわけでなく、使うリグの負荷に応じた「適度に硬い」ソリッドでなければいけない点です。
その点このロッドは通常のMパワーくらいのティップ感で、過度にティップがもたれる感じが無いのが好印象。
上記のリグを使う際に、ちょうど良いくらいの張りとしなやかさに設定されていると思います。
そして最後のキーになるのが、ソリッドとバットをつなぐ“ベリー”の設定にあると考えています。
市販されているソリッドティップロッドには先だけ柔らかくて、ファイト中にあまり竿全体が曲がらないものが少なくないと思うのですが・・・。
このロッドは繋ぎ目の曲がりが非常にスムーズで、魚を掛けると素直なベントカーブを描いてくれます。
ロクマルクラスを浮かせたりカバーから魚を引きずり出すリフティングパワーを確保するには、こうした良く曲がるテーパーが不可欠ではないでしょうか。
また素材もさほどキンキンでない中弾性くらい(?)のようで、こちらもトルクの向上に一役買っているのではないかと思います。
マイルドなテーパーとも相まって破損にも強く、もう4年くらい酷使していますが全然折れそうにありません。
ベイトフィネスロッドのイメージで触ると重く感じるでしょうが、「繊細なカバー撃ちMHロッド」と考えれば出色の出来ではないでしょうか。
(琵琶湖の名手・プロガイドの近松さんが、テイルウォーク時代に残した名竿かと・・・)
なお私はロングリーダーPEシステムを使用しているため、糸絡み防止のため自分でスパイラルガイドにリセッティングしています。
個人的にスパイラルガイドにはメリットこそあれデメリットは無いように感じていますので、興味のある方はぜひ試してみて下さい。
PEかフロロか、それが問題
ところでソリッドティップのロッドには弱点もあって、カバーがキツいとティップが入り過ぎて外しにくくなってしまいます。
特にロングキャストするとラインの伸びが加わるので、スタックが外れなくて本格的な根掛かりになってしまうこともしばしば。
そんな状況でもパシパシとショートストロークでハングオフするために、遠距離でも伸びにくい“ロングリーダーPEシステム”を使っています。
(これだと距離によってロッドの強さを使い分けする手間がだいぶ省けます)
しかし琵琶湖のご当地リグとなった“ディープのカバースキャットノーシンカー”には、リグが浮きすぎてしまうというデメリットが生じます。
この釣りには比重の高いフロロカーボンラインをシンカーにすることが必要だからで、特に湖流の効く10m以深のスーパーディープではオール・フロロのアドバンテージは否定できません。
ただし逆に言えば流れの弱い10m以浅くらい(南湖の浚渫とか)なら、残りウィードとかも切りやすいので10~20mのフロロリーダーを取るPEセッティングの方が使いやすい気がします。
(PEだと、そこまでガッツリ巻き合わせしなくてもフッキングできるメリットもあると思います)
ですからオール・フロロの使用を視野に入れるとなると、私の大好きなバンタムMGL+AVAILシャロースプールのコンボではラインキャパが足りなくなってしまいます。
そこでこのタックルに関しては、16lb-80m/20lb-65mが巻ける20メタニウムを使用しています。
ロッドもそんなに長くないので、これに関してはメタニウムの軽さもマッチしているように思っています。
なおオール・フロロセッティングの代わりに、PE+フロロリーダー30mくらいで北湖ディープのカバースキャットをやろうと思えば出来なくない気がします。
というわけで高比重ノーシンカーや軽量テキサスといった、ライトワーミング用タックルを紹介してみました。
タフ化する多くの日本のフィールドにおいて、この手の軽量リグの使用頻度は非常に高くなっているのではないかと思います。
パワーが要るけど繊細さも必要・・・といったややこしい状況では、きっとモアフィッシュをもたらしてくれることでしょう。
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