アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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:[D] クラシック・ウィナーが教える”バスフィッシング上達法”

(画像は@tomokisuitoのtwitterより)

世界最大のバストーナメントの祭典、バスマスタークラシック。
その大舞台に駆け上がった選手達が、重視する心構えとは?
バスフィッシングの上達法を、プロの言葉に学びます!

プロが語る”バスフィッシング上達法”

皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
ジェイソン・クリスティ悲願の初優勝を果たした、’22バスマスター・クラシック
まさにこのためにカムバックしてきた男の勝利に、大きな感動を覚えた方も多かったことでしょう。

(©B.A.S.S.)

その熱戦の合間を縫って、BASSER編集部の水藤さんが出場選手に突撃インタビュー!
クラシック出場選手からの直接回答に、私も興味津々で動画を再生しました。
今回はその中でも特に興味深かった、「上達するために一番大切なことは?」という質問についてです。

 

“fish my way” 対 “open mind”

さてまずは、’22クラシックを制覇したジェイソン・クリスティの言葉から。
バスフィッシングの技術を向上させるためには、色々な釣りに手を出し過ぎない事を説いています。
つまり本当に自信を持てる釣り方に絞って、自分のスタイルを貫くfish my way(フィッシュ・マイ・ウェイ)”を勧めているのです。

その一方で、’17エリートチャンプ(AOY)のブランドン・パラニュークは真逆のアドバイスをしています。
常に新しいテクニックを開拓し、今までと違うアプローチに挑戦する姿勢が大切だと。
open mind(オープン・マインド)”で学び続ける事こそが、自分自身を向上させる最重要ポイントだと力説しているのです。

 

スペシャリストか、オールラウンダーか

この正反対ともいえる違いが生まれるのは、おそらく2人のアングラーとしてのタイプが原因だと思います。
ジェイソン・クリスティは、おそらく世界でも5本の指に入るであろう生粋のシャローマン
それに対してブランドン・パラニュークは、フィネスからフリップまであらゆる釣りをこなすバーサタイルアングラーなのです。

(©B.A.S.S.)

バスフィッシングが他の釣りに比べて際立っている違いは、おそらく膨大な数の釣り方が成立する点だと考えられます。
その全てを100%の完成度でマスターするのは不可能ですから、いくつかの得意なメソッドに特化するのは確かに賢い方法でしょう。
もちろん他の釣り方が有利な状況もあるでしょうが、得意な釣りで獲れる魚を探した方が釣れるというのは確かにあり得ると思います。
ある程度浮き沈みはあるでしょうが、自分の持ちパターンにハマれば優勝が近いという爆発力も見逃せないのではないでしょうか。

(©B.A.S.S. ですからクリスティが、これまで何度もクラシックを獲りかけてきたのも納得です)

一方で個々のテクニックの完成度は80%でも、“その瞬間”に一番マッチした釣りをするという方法論も合理的です。
魚の薄いシャローを超絶テクニックで撃っても釣れないけれど、沖のスクールにミドストを仕掛けたら一発・・・なんて事もしばしば。
状況に応じて柔軟に動くことは「負けない戦い」にもつながるわけで、パラニュークが年間優勝を果たしているのも納得と言えるでしょう。

(©B.A.S.S.)

 

タイプを見極めて、自分に合ったやり方を

というわけで2人の対照的なアドバイスから、バスフィッシングの上達法について考えてみました。
最終的にはスペシャリストオールラウンダー、自分がどちらのタイプに向いているかによって変わってくるでしょうが・・・。
私個人の体験としては、得意だった巻きの釣りを押し通した’20シーズンの年間成績は散々でした。

(日本記録を出すという大爆発は「1回だけ」ありましたが、他はボロボロ・・・汗)

翌’21シーズンはこのままでは駄目だと心を入れ替え、一転してミドスト等のフィネスをメインにして戦うことに。
この決断が功を奏し、この年はBATNETアングラーオブザイヤーを獲得する事が出来たのでした。
その時のフィールド状況に最もマッチした釣りを探すことで、簡単に釣れる魚を獲るというfish it easyを体感したシーズンでした。

というわけで私は極力オールラウンダースタイルでやっていこうと思っていますが、大切なのは「ある程度まではやり込む」事かなと思います。
完成度70の釣りをたくさん持っていたら引き出しとして使えるでしょうが、それが30では何をやっても全く釣れない事になりかねません。
新しい釣りにトライするのであれば、少なくとも一匹を獲れる最低限のレベルまでは集中して練習する方が良いと思います。

(ですから次々と話題のルアーやメソッドにちょっとづつ手を出し続けるのは良くないかと・・・)

いずれにせよ技術の完成度を高めるためには、センスもですが練習量が大切になってくるのは間違いありません。
その意味で多くのエリートプロが、皆揃って湖に出る時間の長さの重要性を指摘しているのは納得です。
我々アマチュアにとってはその時間を捻出するのが大変なのですが、勝負はそこから始まっている・・・と念じて努力していきたいところです。

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