4May
今も昔も変わらない、ビッグフィッシュ・キラーと言えば“ラバージグ”
無限とも言える種類の中から、どれをどう使い分ければよいのか?
アイ角度に注目して、3つのタイプを厳選します!
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ジグは”アイ角度”で選ぶ
皆さんこんにちは、ディープストリームのKenD(けんでぃ)です。
洋の東西を問わず、ビッグフィッシュ・キラーと言えば“ラバージグ”。
今回はアイ角度という観点から、基本的な3種類の使い分けとお勧めモデルを紹介してみたいと思います。
ちなみに簡単におさらいしておきますと、アイ角度が小さい(0°に近い)ほど根掛かりしにくいという特徴があります。
逆にアイ角度が大きいと引っ掛かりが強くなるので、移動距離を抑えたアクションが出せる事になります。
ですので狙う場所の引っ掛かりやすさに応じて、どのくらいが適度なのかを使い分ける必要があるというわけです。
※なお、今回はスタンダードなフルサイズジグのみを取り扱います。
スモラバやスイムジグ、ジョイント式ジグはまた別の機会に・・・。
対カバー用の0~30°アイ・アーキーヘッド
さてまず引っ掛かりやすいシャローカバーでの基本となるのが、0~30°アイのモデル。
カバーのスリ抜けが良いように、先の尖ったアーキーヘッド形状が向いていると思います。
とはいえどこまで行っても、テキサスほどスナッグレス性は高くありませんが・・・。
フッキング率の高さやスキッピングのしやすさなど、ラバージグ独自のメリットがあると思います。
各種メーカーがラインナップするスタンダードなカテゴリーですが、最近気に入っているのが“カバージグSS(ダイワ)”。
ワイヤー式ワームキーパーやヘッド形状等で前方に重心を集めてあるので、カバー突破力が高く垂直にフォールしやすいモデルになっています。
また底面はエラが張ったようになっており、少しですがフットボールのように横倒れしにくいという特徴もあります。
それから国産アーキーヘッドには少ない、横アイを装備しているのも好ポイント。
この方が垂直フォール性能やカバー突破力が上がると感じていて、私はこの方が好みです。
ちなみにアメリカのこの手のフリッピングジグは、ほとんどが横アイになっています。
あとは適度に大型で軸も太い、ワイドゲイプ・ショートシャンクフックも好印象。
トレーラーの可動域が広いので、ワームのアクションも損なわれにくいと思います。
またフックアップ率も高く、フッ素コートも効いているのか貫通力も悪くありません。
さらにはオーバル形状のブラシガードで、横方向からの根掛かりにも強い仕様。
後発の強みを生かし、細かいところまで工夫を凝らし尽くした逸品だと思います。
しかも単価も安くて助かるので、あとはお願いですので長く作り続けて欲しいところです。。。
なおフラットバックジグ(デプス)も、昔からあるこのジャンルの名作です。
こちらはきっと生産され続けるでしょうから、カバージグSSが無くなったらこちらに戻る予定です(笑)。
ちなみに合わせるトレーラーは、最近はZクロー(ZOOM)のほぼ一択。
わずかな水流でもレスポンス良く泳ぎ、ジグストでも良い動きを見せてくれます。
頭から2~3節目でカットして、少し全体をコンパクトにするのが個人的に好みです。
ちなみにウェイトは1/2ozを基本に、フワっとさせたい時は3/8oz。
カラーは基本的にグリーンパンプキン系で、濁っていたらブラック/ブルー、ぐらいのシンプルな使い分けです。
“這うジグ”としての45~60°アイ・フットボール
次にボトムにベタッと寝かせて使う時は、45~60°アイのフットボールを使用します。
あえて鉛製のワームキーパー(下の写真参照)を備えたモデルの方が、後方重心でトレーラーが立ちにくくなります。
またアイ角度が寝ている事もあって、フットボールにしてはスタックしにくいのも特徴です。
(使い方のイメージとしては、オモリのついたカバースキャットですかね・・・)
この手のジグの意外な(?)使い方として、ライトなカバー撃ちで威力を発揮する事もあります。
アーキーよりも真っすぐフォールしやすく、吊るしても姿勢が水平に近くなりやすいからです。
またボトムで横倒れしにくいので、着底後の誘いにもメリットがあるのではないでしょうか。
ちなみに私はUSがまかつのフリッピングジグフック#2/0をベースに、市販のジグモールドで(フォロワーさんに)作って頂いた自作品を愛用しています。
(フックや型は海外通販で購入できます)
市販品であれば、やはり何と言ってもリアクションフットボール(エバーグリーン)がこのジャンルの名作ではないかと思います。
なお組み合わせるトレーラーも重要で、ボトムにベタっと寝かせるには高比重な素材が向いていると思います。
私はフラッピンホグ(ゲーリーヤマモト)の手足を取って、フラップだけにしたものを愛用しています。
残念ながら国内では廃盤となってしまったようですが、タックルウェアハウス等の海外通販ではまだ購入することが出来ます。
またもう一つフットボールの重要な使い方として、クランクベイトのようにディープを素早くリフト&フォールでサーチする方法もあります。
この際は3/4oz前後の重めのウェイトにZクローか、シャッドテールワームを組み合わせるのが気に入っています。
クイックに動かしたい時はラバーを減らしたり、あるいはラバー無しでヘッド単体で使うのも非常におすすめです。
(なのでヘッド単体で入手できるのが非常にありがたいのです・・・)
というわけでウェイトは使い方や引っ掛かりの強弱によって、1/4~1ozくらいの幅で調整しています。
カラーは上記のグリパンとブラックの他、クリアウォーターではゴースト系の色も使っています。
“立つジグ”なら90°~アイ・ディープフットボール
そして3番目は90°以上と言う、大きなアイ角度を持ったフットボールモデル。
これは非常に引っ掛かりが強いため、プアカバーのディープでは欠かせない存在です。
ちょっとした障害物につんのめってトレーラーが立ち上がるため、移動距離を抑えて高いアピールで誘うことが出来ます。
そしてこのジャンルの名作といえば、何と言ってもスーパーヘッドロックジグ(デプス)。
何とアイが後方にオフセットしており、角度にして100°以上と言う唯一無二のアイポジションになっています。
ヘッドの単体売り(ただし3/8ozのみ。全ウェイトリリースして欲しい!)もあり、自作派にも嬉しいラインナップが魅力です。
ただし限られた状況ながら、どうしてもガードが欲しくなる時もあります。
そんな時はヘッドロックジグにワイヤーガードを付けていたのですが、DEXフットボールジグ(Berkley)が素晴らしく良いことに気が付きました。
アイ角度は90°ですが、楕円の横アイなので結び目が頂点からずれないのです。
結果としてヘッドロックジグと同等の使用感が得られ、しかもガード付でオダ等にも強い逸品。
こちらも最近見かけなくなってきましたが、今後もぜひ生産し続けて欲しい秀作だと思います。
あとこのタイプに合わせるトレーラーは、ドライブビーバー3.5″(OSP)が絶対的におすすめ。
ウェイトのあるアームをブンブン振り回して、ピンスポットで強烈にアクションしてくれます。
以前琵琶湖オープンで入賞した時もこれでしたが、他のホグ系と明らかに反応が違うと実感しています。
なおこちらも別に重要な使い方として、垂直岩盤をスピーディに落として探る方法があると思います。
言わば「縦方向のクランクベイト」で、1/2oz以上のウェイトにZクローやシャッドテールを組み合わせてテンポよくフォールさせます。
この時90°アイだと壁から離れ辛いメリットがあるのですが、あまりに根がかる時は45°アイを使うのも一つの手です。
ちなみにウェイトやカラーの使い分けは、基本的に45~60°アイのフットボールと同様です。
とはいえ10m以深のスーパーディープを狙わないなら、基本は3/8ozと1/2ozくらいになるでしょう。
ただしあえて重めの5/8~3/4ozを使って、クイックな動きで食わせるのが効く事もあるので要注意です。
番外編:パンチング・ジグとウィードジグ
最後におまけとして紹介しておきたいのが、1ozクラスのパンチング用ジグ。
ヘビーテキサスやパンチショット系とは、やはり一味違ったバイトの出方をすると感じています。
ちょっと特殊なモデルですが、マット・パンチャーなら“ハックアタックジグ“の3/4~1・1/4ozは必携でしょう。
それから濃いウィードエリアで使うなら、“パワーグライドジグ(ティムコ)”も外せない定番だと思います。
あえて少しスタックしつつも軽く外せる絶妙のヘッド形状と、ウィードだけをかわせる柔らかいブラシガードが特徴。
ギルが減った琵琶湖では出番が減ってしまいましたが、ウィードエリアでは必ず使いどころのあるスペシャル・ジグではないかと思います。
ラバージグは真のオールラウンダー
というわけで、私が基本としている3種類+αのジグについて紹介させて頂きました。
細かく使い分ければ選択肢は無限なのですが、出来るだけシンプルにするために最近は道具を絞っています。
しかしフルサイズジグに限って言えば、これらだけでほとんどのシチュエーションに対応できるのではないでしょうか。
ちなみに「もし1つだけルアーを持っていくなら何にする?」という定番の質問には、私なら“ラバージグ”と答えます。
なぜならカバーもボトムも攻められますし、ジグスト等で横方向に泳がせることも出来るからです。
最近は使う人が減っているそうですが、今も昔も変わらないビッグフィッシュ・キラーの代表格だと思います。
ぜひジグを使いこなして、ナイスフィッシュをキャッチしてみて欲しいと思います。
●0~30°アイ・・・カバージグSS(DAIWA)1/2oz,3/8oz
→ シャローカバー撃ち用●45~60°アイ・・・リアクションフットボール(エバーグリーン)1/4~1oz
→ ジグを寝かせて這わせる時、根掛かりやすいボトムで使う時●90°~アイ・・・DEXフットボールジグ(Berkley)
→ ジグを立てて使う時、プアカバーのボトムで引っ掛かりを探す時●(パンチングジグ)・・・ハックアタックジグ(ストライクキング)3/4~1・1/4oz
→ マットパンチング用●(ウィードジグ)・・・パワーグライドジグ(ティムコ)3/16~3/8oz
→ ウィード(特に対カナダモ)用
※なおボリュームのあるジグ+トレーラーのウェイトに負けない、張りのあるティップを持ったロッドがお勧めです。
そうでないとメリハリのある動きが出せませんし、無駄に根掛かりも多くなってしまいます。
特にジグとクランクは専用ロッドが釣果を大きく左右するので、投資を惜しまないのも大切ではないでしょうか。
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コメント
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以前質問に答えいただきありがとうございました。
macoです。
ジグやテキサスのカバー打ちで質問があります。
前から疑問に思っていたのですが、雑誌やネット等でカバー打ちについて調べても、[こんなカバーが狙い目!]的な情報は沢山あるのですがカバーに入れてからの動きについては何故かほとんど見受けれません。
カバーに入れてから表層を狙うのか、ボトムまで沈めるのか?
アクションはするのか、放置さすのか?
調べてもなかなか出てきません。
もちろん、その日のバスの状態や水深で狙い方を変化させるのは理解しておりますが。
KenD様のご意見、考え方を伺いたいです。
鋭いご質問ありがとうございます!!
底がまさに大切なところかと思いますので、頑張って回答してみたいと思います。
しばしお待ちいただければ幸いです(^^♪
ご返信ありがとうございます!
ご返信ありがとうございます。
楽しみにしております(*^^*)