12Oct
(サンラインHPより)
トップウォーター用ラインと言えば、定番はナイロン。
しかし低伸度ナイロンと言えども、伸びのフィーリングはまだまだだったように思います。
ところが今回、本当にフロロ並みに伸びないラインを経験しましたのでご報告です・・・。
トップウォーター用ラインセッティングその②・・・汎用性を求めて
さて、前回記事でトップウォーター用の「伸びにくく、浮きやすい」ラインとして、PE3号によるセッティングを紹介しました。
関連記事:【伸びない!切れない!沈まない!トップウォーター用ラインセッティングの裏技】
しかし余りにも伸びが少なく、浮きやすいPEラインは、巻き物など他への汎用性が低い点は否めません。
そこで今回はもう一つの選択肢、ある意味王道ともいえる「低伸度ナイロン」についてです。
定番の低伸度ナイロンライン
さて、比重が軽いためトップウォーターに向くナイロンラインですが、「伸びの多さ」が泣き所。
というわけで現在は、伸びの少ない「低伸度ナイロンライン」が各社から発売されています。
例えば、定番の「“バウオ”スーパーハードポリアミドプラス」
(東レ HPより。結構硬いラインです・・・。耐摩耗性はそれほどでも無いような気が)
「デッドオアアライブ・ストロング」
(VARIVS HPより。「ストロング」じゃない前モデルの方が低伸度だったような・・・あとちょっと太い?)
「トライリーンZ」
(ピュアフィッシングHPより。しなやかだけど、結構伸びるような気が・・・)
・・・といった辺りを個人的に試してきました。
確かに従来のナイロンに比べれば、だいぶ伸びは改善されていると感じます。
しかしフロロのフィーリングには、まだまだ遥かに遠い・・・というのが率直な感想でした。
本気でフロロ並みの、最強低伸度ナイロン
しかし最近、ついに「圧倒的」と言えるほどの低伸度ナイロンを経験しました。
それが「デファイア―・アルミーロ」です。
このラインの低伸度さは、ハッキリ言って他のナイロンとは別格だと思います。
知らずに使ったら、たぶんフロロカーボンラインだと思う人が大半なのではないでしょうか?
大げさでは無く、本気でフロロと互角の伸びの少なさを実感させてくれるラインでした。
(もちろんフロロも色々ですが、伸びやすいフロロなら本当に同等レベルだと思います)
硬さもフロロ並み?
しかしその低伸度性の裏返しか、ナイロンとは思えないくらい非常に硬く感じました。
どれくらいかというと・・・「しなやか系フロロ」の最高峰(?)、R18フロロリミテッドと同等くらい。
これって本当に、ナイロン100%???と疑問に感じる位、そのフィーリングはフロロに近い物でした。
というわけで低伸度性は抜群ですが、ナイロンにしなやかさを求めているアングラーには合わないかもしれません。
強さもフロロ並み・・・とはいかない模様
使い心地がまさしくフロロなので、強度も同等に強いかな?と期待しました。
しかし15lbを使った感触では、フロロ14lb(FCスナイパー)より弱いかなという印象です。
特にフッキング時にアワセ切れした事が数度あり、粘りが無い・・・というか、硬い分瞬発的な力に弱いのかもしれません。
(他のナイロンと強さが同じでも、伸びやすければ衝撃を吸収して切れにくい)
さすがにちょっと、期待し過ぎだったようです。
「低伸度」ではダントツトップ。水面ゲームのスタンダードに?
という訳でデファイア―・アルミーロは、低伸度性では他を圧倒するナイロンラインだと思います。
それを生かすも殺すも使い方次第ですが、伸びが欲しくないトップウォーターゲームには最適と感じました。
自分の中で、水面ゲーム用の1軍ラインとして登録決定!です。
後は巻き物に関しても、あまり深く潜らせないシャロークランク等には充分兼用できると思います。
(フロロの方が重いので、ナイロンより深く潜ります。ですからディープクランクにナイロンはちょっときつい・・・)
これまでフロロを前提にしてタックルセッティングを組んで来た方なら、違和感なく乗り換えられるのではないでしょうか。
(普通のナイロンを前提にしたロッドセレクトだと、伸びなさ過ぎるかもしれませんが)
という訳で、前回紹介した「PE3号」と、「超低伸度ナイロン」の2種類のセッティング。
トップゲーム時の伸びにお悩みの方は、ぜひ一度お試しいただければと思います。
(フローティングジャークベイトにも良いですよ!)
関連記事:【プラグの釣りの大敵 – フロントフックの糸絡みを減らす方法を考える】
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コメント
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2016年 1月 05日トラックバック:だから失敗するベイトPE -1- バックラッシュと投げ切れ 編
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2016年 6月 12日
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2019年 3月 08日
古い記事ですが「低伸長ナイロン」で検索するとTOP上位ヒットするので拝見しました。
ナイロンがフロロよりも強度がないとはおどろき。
仕事上20000種以上のラインをさわってきたけど、同じ太さのラインなら確実にナイロン>フロロの強度(ポンド数)なんですが。
15ポンドが14ポンドよりも弱いっていう表記も謎です。ここの意味を説明していただきたいです。
15ポンドは14ポンドよりも強いです。素材とか関係ないです。ポンド数は強さを示していますので。
体感で切れやすく感じたのであれば、劣化や摩耗などが原因なのでは?