28Nov
山木一人選手、TOP50引退!
衝撃のニュースの理由は、しかしトーナメントの未来を思うものでした・・・
日本のバストーナメント人気は、復活する事が出来るのでしょうか?
●山木一人選手、TOP50引退
昨日Facebookをチェックしていた時、驚きのニュースが飛び込んできました。
日本を代表するバスプロの1人、山木一人選手が2016年度のTOP50参加を辞退されたとの事です。
ご報告:
JB・NBCのHPで来期のメンバーが発表されたので既にご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、2016年度のTOP50シリーズへはエントリーを行わない事としました。
実力発揮で散々だった今シーズンの成績を見ればレギュレーション上さすがに…
シードというお話を頂いた時にはトーナメントのワクワク、ドキドキを知っているだけに散々悩みましたが、僕が出なければがむしゃらに頑張っている若い選手達の出場枠がひとつ空くので辞退させていただく事としました。
TOP50の試合では優れた成績も出せないままでいた僕をずっと応援して頂いた皆さんには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
(中略)
バスはもちろん様々な釣りを楽しみながら続けていきますので今後ともよろしくお願いします。
大ベテランの山木選手の引退は寂しい事ですが、私はメッセージにあった一言に感動しました。
「僕が出なければがむしゃらに頑張っている若い選手達の出場枠がひとつ空く」
きっと、バストーナメントの未来を考えに考えた末の決断だったのだろうと思います。
●「シード」とは?
ところで文中で触れられている、「シード」とは何でしょうか?
私も詳しくないのですが、TOP50には成績に関わらず出場出来る「永久シード選手」という仕組みがあるのだそうです。
日本最高のバストーナメントシリーズであるTOP50は、シリーズ成績31位以下はマスターズに降格・・・という厳しい勝負の世界です。
しかし永久シード選手は無条件で残留出来ますし、31位以下でも会長面接によって来季もエントリー出来る事があるそうです。
(JB/NBC公式HPより。ちょっとソースが古くてすみません・・・)
●感動の源泉
私は3年ほど前からトーナメントに参加するようになりました。
そこで学んだ様々な事は、それまで10年以上釣りをして来ても、全く気付けなかった事ばかり。
真剣勝負だからこそ得られる発見、そして感動に満ちた世界だったのです。
関連記事:【そして始まる長い旅 – トーナメントが教えてくれた事】
スポーツは、厳正なルールによって成り立ちます。
しかし非情な勝負の世界だからこそ、時に物語を超えたドラマが生まれる。
公平性こそが、スポーツに感動をもたらす源だと思うのです。
その根本に立ち返ると、「永久シード」、そして「面接」というシステムには正直ためらいを感じます。
釣りの実力だけで選ばれた、真のトッププロ50人の戦いが見たい。
1人のトーナメントファンとして、そう願ってしまうのは自然な事なのではないでしょうか。
●往年の名選手枠?
そうした気持ちがある一方で、やっぱり山木選手の姿も見たい気がします(笑)。
完全に矛盾していますが、往年の名選手にはファンも多く、そうした思いの方も少なくないのではないでしょうか。
TOP50の勢力図はだいぶ変わってきているように思いますが、人気選手の顔ぶれは意外と固定化しているようにも思います。
実力本位は大事だけれど、人気選手の魅力も捨てがたい。
だったらいっそのこと、シードでは無く「往年の名選手枠」を設けて、人気選手にスポット参戦してもらったらどうかと思います。
(条件は過去のシリーズタイトル保持者&優勝経験者、とかで)
前述の山木プロはもちろん、再びTOP50で並木プロとか田辺プロの活躍が見られたら、個人的にはもう胸アツ(笑)。
これなら年間タイトルは実力で争われますし、スポット選手がシーズンを攪乱する楽しみも増える気がします。
年間1戦程度ならスポット参戦の負担も少ないでしょうし、優勝したら翌シーズンのシリーズエントリー権獲得・・・なんていかがでしょう。
(と、1人で妄想が暴走しておりますw)
●真剣勝負の場だからこそ、明らかになる真実
そんなアイディアの是非はともかく、日本のバストーナメント人気の低迷は本当に残念でなりません。
「今月のバス雑誌の表紙は、TOP50選手が誰も載っていない・・・」
そんなプロのボヤきをどこかで見かけた気がしますが、90年代を知るものとしては信じられない思いです。
繰り返しになりますが、トーナメントの真剣勝負の場だからこそ、明らかになる真実はたくさんあると思います。
「このルアーが最高!魅惑の波動で爆釣!」とか、作り手は一生懸命に宣伝します。
それは当然の事ですが、買い手の一般アングラーは何を信じてよいか分からなくなります。
しかし、良いルアーはたくさんあっても、勝つルアーは1つ。
リアルな勝負の結果だけが持つ、説得力がそこにはあると思うのです。
(だから私の場合、ウィニングルアーはすぐに欲しくなってしまいます・・・)
※もちろん、本当に使ったルアーを明らかにする必要がありますが
関連記事:【調べてビックリ!魔物を仕留めた「アベンタクローラー」って??】
▼バストーナメント人気よ再び!
厳しい時代の逆境に苦しむ、日本のバスフィッシングシーン。
しかしトーナメント人気の復活は、決して不可能な夢物語ではないと思います。
その生きた証明だと思うのが、先日行われたバサーオールスタークラシック。
関連記事:【まさかの圧勝劇!ド肝を抜かれた2015バサーオールスタークラシックDay2のモンスター!】
このご時世に、またも観客数は過去最高を更新したとの事。
潜在的なトーナメント人気は、死んでいない。
大会フォーマットを工夫しさえすれば、バストーナメントの盛り上がりは取り戻せると思うのです。
2015年は重量制の導入といった、ルール変更のトピックがありました。
今後、改革がもっともっと進んで、ファンとしてさらに楽しめるトーナメント環境になる事を願ってやみません。
だいぶ話が逸れてしまいましたが・・・ここまで日本のバスシーンを牽引してきて下さった山木プロに、心から感謝したいと思います。
トップシリーズで長い間、お疲れ様でした。。。
※更新情報と時事ニュースをお届けしますので、ぜひFacebookページへのいいね!& twitterのフォローをよろしくお願いします。
関連記事
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。