6Apr
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それはファンを”魅せる”トーナメントなのか?
バスフィッシングがプロスポーツになるために、絶対に必要な事。
林さんが示してくれた未来と、その危機感を見つめ直します。
(※写真はBasser2016年5月号より)
バサー・オールスタークラシックの生みの親
皆さんこんにちは、kenDです。
一雨ごとに季節が進むのを実感する今日この頃です。
さて、巷で「永久保存版」との声が鳴りやまない今月号のBasser誌。
林圭一プロの追悼特集には、目頭を熱くせずにはいられませんでした。
氏を直接知らない私などは、多くの方々が偲ぶその人柄に思いを馳せるしかありません。
しかし日本のバスフィッシングシーンの黎明期に、このような傑出したアングラーが存在してくれた幸運に、我々は感謝しなければいけないと強く感じました。
そんな数多い林プロの功績の1つに、あの「バサーオールスタークラシック」の創設までも含まれていた事を、恥ずかしながら今回初めて知りました。
国内最高の人気を誇る試合が誕生した経緯を知る事で、トーナメント-ひいては日本のバスフィッシングの未来を再考してみたいと思います。
プロセスを明かさなければ、スポーツになり得ない
1987年のある日、林プロと沢村プロがBasser編集部に提案した、全く新しいスタイルのトーナメント。
それこそがAll Star Classicのアイディアだったわけですが、当時すでにいくつものトーナメントが国内に存在していた中で、林プロの胸中にはある強い危惧があったのだそうです。
「トーナメントをスポーツとして認識してほしい。しかし(中略)早朝スタートして夕方に戻り、釣った重さで順位が決まる。(中略)これだけで、果たしてそれが叶うのか」
「ドラマ、駆け引き、選手の歓喜や落胆を共有できるからこそ、熱狂的なファンが生まれ、(中略)スポーツや選手への評価、敬意も生まれる」
「戦略、ルアーの選定、(中略)状況変化へのアジャスト・・・そういったプロセスや、選手の苦悩、歓喜が伝えられなければ、その結果としての順位や賞金はきちんと評価されない」
つまり“プロセスを明かさなければ、バス・トーナメントはスポーツになり得ない”という危機感が、林プロを突き動かしていたのではないかと思われます。
アメリカのように観客が楽しめ、選手と一体となるトーナメントが出来無いものか・・・
スタートからウェイインまで、ギャラリーが飽きる事の無い空間を日本でも実現したい・・・
そんな各々の夢を乗せて、企画は動き始めた。
そしてその夢は30年近い時を経て、日本一の盛り上がりを見せる最高のトーナメントとして花を咲かせたと言えるのではないでしょうか。
誰のためのトーナメントか
2016年5月号のバサー誌が「永久保存版」と呼ばれるのは、もう一つのスペシャルな特集の存在なしには語れないと思います。
その記事とは・・・歴史に残る大逆転劇となった世界最高峰トーナメント、2016バスマスター・クラシックのレポートです。
誰もがジェイソン・クリスティーの独走を疑わなかった最終日、何と最重量記録を塗り替える29lb3oz(13.2kg!)のミラクルウェイトを持ち込んだエドウィン・エバースが、まさかの大逆転優勝。
無冠の帝王と呼ばれてきたエバースが、ついに悲願のクラシック制覇を成し遂げたクラシック史に残る名勝負でした。
奇跡の大逆転を実現するために計算された、あっと驚くしたたかな戦略、繰り広げられたいくつものドラマ。
そしてクリスティとの友情と葛藤・・・。
そこには、林プロが目標とした「魅せるトーナメント」の理想郷が広がっているように思えてなりませんでした。
これまで何度もお伝えしてきたように、アメリカのBASSMASTERシリーズではインターネットのLIVE配信が行われています。
(録画も見られますのでぜひご覧ください)
その戦いのプロセスの全てを、リアルタイムで観客と共有できる革命的なこのシステム。
選手の歓び、焦り、その息づかいまでもが伝わってくるこの取り組みは、バス・トーナメントを真の観戦スポーツに昇華させてくれるキー・コンテンツだと強く感じています。
プロスポーツのプロスポーツたる所以は、「ファン」の存在にあると私は考えています。
試合のレベル云々も大切ですが、何よりも「競技を通してどれだけの人を感動させられるか」こそが、プロとアマの間にそびえ立つ決定的な違いではないかと。
その意味で、あらゆる手段を尽くして観客に「伝える」努力をしている本場アメリカには、林プロの夢見た真のプロ・トーナメントの姿があるのではないかと強く思わせられました。
昨日は日本のトーナメントに少し厳しい(?)意見も書かせて頂きましたが、もっともっと、素晴らしい大会にする工夫はたくさんできるはず・・・。
いつか米国のように、バスプロが普通に皆の憧れになるような、そんな時が来る事を願ってやみません。
一見無関係に見えるようで、深い場所で繋がっているように思える今回の2つの特集。
それは日本のバスフィッシング・シーンの未来を考えるために、林さんが私たちに残してくれた道しるべのようにも思えました。
偉大な先人の想いに応えるために、今、自分たちに出来る事をもう一度考え直したい。
そんな事を考えさせられた、今月号のバサーでした。。。
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