アメリカBASSトーナメント参戦を目指すアマチュアバサー、KenD(けんでぃ)の奮戦記をお送りします。。。

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[D] なぜクランクでは駄目なのか? – バイブレーションが埋める「死角」の話

ミノーと並ぶ春の定番、バイブレーション。
しかしその理由はなぜなのか?クランクでは駄目なのか?
トッププロが、「決定的な違い」を明かしてくれました。。。

なぜバイブレーションは「春の定番」なのか?

皆さんこんにちは、KenDです。
巻き物好きな私ですが、実はどうも苦手意識のあるプラグがあります。
それが・・・「バイブレーション」

IMG_20160420_085935(名作TDバイブレーション107S。14lbで有効レンジ1~1.5mくらい)

動きが単調だし、障害物を浮かせてかわす・・・と言った小技も効かない
正直、クランクがあれば十分では???という気がどうしてもしてしまうのです。

そんな私が唯一バイブレーションを使うのが、

ハス系の泳ぎの早いベイトフィッシュ
が入って来たタイミングでの高速リトリーブです。
フラットウィードの上を、クランクでは不可能なくらい猛スピードで巻くのに使っています。

しかし逆に言えばそれだけで、春に使う事は殆どありませんでした。
けれども先日のPRIDE50の試合で、唯一表彰台に上がったプラグでの魚はバイブレーションの釣果・・・。

しかもプロガイドさんたちもバイブレーションで多くの釣果を上げており、「春の定番ルアー」とまで言われています。
一体、そこまでバイブレーションが効く理由は何なのか?
クランクでは駄目な「確かな違い」について、何とトッププロから直接のアドバイスを頂けましたのでご紹介します!
 

クランクには出せない「軌道」

この春、バイブレーションゲームで目を見張る釣果を叩き出している琵琶湖プロガイドの1人、北大祐プロ。

th_DSC08046


国内のビッグタイトルを全て獲得
した“グランドスラマー”としても有名なトップトーナメンターに直接の質問をぶつけてみたところ、何と詳細な解説を頂く事が出来ました!

クランクは基本的にウィードレス効果を高めるには『浮力』を高め、クランク自体のアクションを大きくしてストラクチャーに引っ掛からないように作ってます。

それとは別にバイブレーションの場合、浮力がないので沈みます

・・・なるほど、まず大前提として、
クランク=浮く
バイブ=沈む、という根本的な特性の違いがあるわけですね。
そしてそれがどういう違いをもたらすかと言うと、

沈むということはウィードの凸凹にタイトにナメるようにトレースが可能となります。

例えば、ウィードとウィードの隙間が1mしかない場合、クランクをあてて浮かせて。では攻めきれない死角がうまれます。

そこを釣るにはやっぱり浮力のないバイブレーションが必要となってくる訳です。

・・・それはつまり、こういう事でしょうか、北さん???

IMG_20160421_165142(いつもながら、プアな手書き失礼しますw)

確かにこう考えると、「浮かせてかわす」クランクではウィードの間の死角が大きくなってしまいますね・・・。
沈むからこそ出せる、バイブレーションならではの「軌道」
確かにこの違いは決定的なように思えてきました・・・!
(あとは上に浮いて逃げるアクションではなく、フォールが効く・・・という要素もあるのかも、と思ったり。。。)

IMG_20160420_090002(LV500GP。フロロ14lbで有効レンジ2~2.5mと深めの印象)

また、春のバスは弱いアクションのほうが効果的なこともあり、バイブレーションの出番が増えるという訳です。

確かにクランクでも、バルサB1のようなタイトアクションが春の定番とされています。

IMG_20160326_132803

だとすれば、もともと細かいアクションのバイブレーションが効くというのは非常に納得できます。
う~ん、理論的かつ明快な解説、さすがグランドスラマーですね!
 

要はタックルセッティング

しかしこのバイブレーション・メソッド、最適なタックルバランスが非常にシビアなのだそうです。

Img26181-1024x683

ウィードの凸凹に合わせてトレブルフックのついたバイブレーションをトレースするわけですから、マッチしたタックルでないと難しくなります
しかしマッチしたタックルでトレースすると面白いようにスルスルとウィードをかわしてくれるようになり、楽しいゲームを味わえますよ。

<タックルセッティング>
ワイルドサイド 73ML
コンクエストDC100(ギア比5.8:1)
FCスナイパー14lb

・・・確かに、沈むルアーでウィードをかわし、あるいは切りながらトレースするのはかなり難易度の高い作業のように思えます。
そしてこの釣りにマッチするロッドとして上げられているレジットデザインの「ワイルドサイドWSC73ML」は、平村プロ曰く”クランクロッドとしては硬めの設定”。
ある程度硬くベリーに張りがあって、さらに喰った瞬間にだけべリーからティップが入る硬さ・・・という、絶妙な味付けになっているのだそうです。

2016-04-13-024-1024x768

WSC73MLは何故硬いクランクロッドなのか?(LEGIT DESIGNブログより)

うーーーん・・・そんな事を言われると、また欲しくなってしまうではないですか(笑)。

まあ、私が「クランキンロッドの名竿」と惚れ込んでいるエクスプライド170M-CRも少し固めのグラスコンポジットなので、とりあえずはこれでやってみようと思います。
でも、結局は買いたくなってしまうのかなぁ・・・。

ともかく北プロのおかげで、苦手意識の強かったバイブレーションが好きになれそうな気がしてきています。
次回の琵琶湖では、ぜひこのメソッドを試してみたいと思います・・・アドバイスどうもありがとうございました!

 
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